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2010年07月16日

小沢一郎よ、今こそ立ち上がれ!

 小沢一郎に告ぐ。

 小沢一郎の側近政治家に告ぐ。

 そして小沢一郎に期待する国民に告ぐ。

 小沢一郎は今こそ立ち上がるべきだ。

 側近政治家は血判状を持って小沢一郎にそれを迫るのだ。

 そして小沢一郎に期待する国民は、小沢一郎に決起を求める一大国民運動を起こすのだ。

 小沢一郎よ。

 検察審査会の決定に影響を受けてはならない。

 国会の証人喚問要求から逃げてはいけない。

 起訴を恐れてはならない。裁判をおそれてはいけない。有罪判決すらおそれてはならない。

 それらをはるかに凌駕する正義を実現すればいいのだ。

 それは何か。

 いまこそ国民生活のために、沖縄の解放のために、自民党と官僚支配の犠牲になってきた弱者のために、小沢新党を結成して立ち上がるのだ。

 いままでのどの政治家もなし得なかった日本の、日本国民のための本物の政治を行なうのだ。キーワードは国民主権、対米自立、平和外交である。

 今の政治は早晩行き詰まる。日本の危機はこれからだ。どんなに抵抗しても
民主党は解散・総選挙に追い込まれる。政界再編は不可避だ。

 いまこそ小沢一郎新党が求められる。

 小沢一郎がそういう政治家であるかどうか、私は知らない。

 しかしたとえそうでなくても、変わるのだ。

 私は生まれ変わりましたと宣言して再出発するのだ。

 小沢一郎しかいない。やってみろ。腹を固めろ。

 口下手でもいい。

 小心者でもいい。

 悪人面でもいい。

 隠れるな。説明不足を改めよ。みずからが先頭に立つのだ。


 反小沢で固まった今の政治や、反小沢に偏ったメディアは小沢批判の
大合唱だ。それにつられて国民の8割は小沢批判だ。

 しかし2割の国民は小沢一郎を支持している。それで十分だ。

 2割の支持者は力強い支持者である。そして小沢一郎が捨て身で決起すれば、
支持する国民はどんどんと増えていく。

 日本の政治が、そして日本の国民が、小沢、反小沢で分裂する事になる。

 しかし、小沢一郎が、国民を救い、対米自立を唱える政策を掲げる限り
最後は必ず勝利する。

 キーワードは「基本的人権」と「平和」である。憲法9条と25条である。

 これのみが小沢一郎復権の道だ。

 平和を唱える限り護憲政党はついてくる。平和を掲げる公明党も労働組合も反対できない。国民新党も大地の党もついてくる。

 日本の政治に明確な対立軸ができる。

 それこそ国民の望むところだ。究極の政界再編だ。

 議員辞職しても再び国民に選ばれて政治に戻ればいい。

 起訴されても、裁判になっても、そしてたとえ有罪となっても、刑に服した後に
再び蘇ればいいのだ。

 もっと悪い政治家は山ほどいる。そんな連中は逆に追い込まれる事になる。

 小沢批判を繰り返す野中広務などに偉そうな事を言わせてはならない。

 小沢一郎よ、何もおそれる事はない。

 立ち上がるのだ。大衆のために。平和な日本のために。

 過去の小沢から決別し生まれ変わるのだ。

 その時は今をおいてない。何もおそれる事はない。

 すべての既存政党、政治家を否定する私だが、そんな小沢一郎と小沢新党

 であればついていく。全面的に応援する。


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2010年07月14日

 渡辺善美と江田憲司に告ぐ。事務次官を廃止してみろ

 私は渡辺善美の地元である栃木県西那須野の住民である。

 今度の参院選挙では比例区も選挙区もともに「みんなの党」に投票した。

 それは「みんなの党」が政治家、官僚こそ真っ先に身を切れと掲げたからだ。

 今度の参院選では大躍進した。支持者の一人としてはご同慶の至りだ。

 今日(7月14日)の各紙によれば民主党が公務員改革で歩み寄ってきている
そうじゃないか。

 それこそ「みんなの党」の望む通りになってきた。

 ならばやって見せろ。仙谷官房長官がやろうとして腰砕けになった事務次官
廃止を今度こそ実現させるのだ。

 公務員改革など難しくはない。複雑な事をする必要はない。

 公務員組織の頂点にある事務次官ポスト一つを無くす事で官僚組織は崩壊する。

 官僚はみな政治に従う事になる。

 それを一番良く知っているのは官僚出身の江田憲司である。

 ならば江田憲司にそれを民主党に求めさせて実現してみせろ。

 それが出来るか出来ないかで「みんなの党」の正体がわかる。

                                                                      了

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   午後一時開場

場所 赤坂区民センター大ホール
   港区赤坂4-18-13

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参加 無料(予約の必要はありません。直接会場へお越し下さい)。

(連絡先:春田 090-2415-7617 u12u9lo6@image.ocn.ne.jp 
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なお講演会の概要については次のURLを参考にして下さい。

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2010年07月12日

奇想天外の「超新党」計画を書いた週刊大衆

 以下は今朝配信した「天木直人メールマガジン」です。

 この考えに賛同する読者は是非ともメールマガジンの購読者

 になって下さい。ともに日本の政治を変えて行きましょう。

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
■□■
□■  天木直人のメールマガジン 2010年7月12日発行 第15号
■    
    ───────────────────────────── 
     奇想天外の「超新党」計画を書いた週刊大衆      
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 明日から政治評論がメディアをにぎわせるだろう。

 その前に書いておく。誰も書かない政界再編論を書いておく。

 予想通り菅民主党は負けた。

 しかし負けたのは菅民主党だけではない。

 民主党と連立政権を組んだ国民新党は一人も当選させることが
できなかった。

 普天間問題でこれほど風が吹いているのに護憲政党の日本共産党と
社民党は議席を減らした。この期に及んでも共闘できず沖縄で自民党
候補者を勝たせた。

 公明党も苦戦した。

 国民新党は一人も当選させられなかった。

 その他の新党も一人当選させるだけで精一杯だ。

 それでは自民党は勝ったか。

 数字の上ではそうだ。しかし自民党が復権したわけではない。菅民主党
が革命を望んだ国民を裏切っただけだ。

 いまさら国民の期待が自民党に戻る事はない。自民党の政策が日本を
救えるはずはない。

 それでは大躍進したみんなの党の一人勝ちか。

 そうではない。みんなの党は長続きする政党ではない。自ら認めている
ように政界再編が起きるまでの時限政党だ。おまけに公務員改革しか
唱えていない。

 みんなの党がこのまま政局を左右する政党になることはない。それを良く
わかっているから渡辺喜美も江田憲司も目が笑っていない。

 こう考えた時、勝者はいない。みんな敗者だ。

 そして最大の敗者は、ろくな政党、政治家を持たない国民である。

 日本は一体どこへ向かうのか。

 このままではどのような政界再編が起きても増税と官僚支配と対米
従属が進む。

 権力者や組織を持つ者や富裕層や強者が笑う一方で大多数の一般国民
の生活はどんどんと苦しくなる。

 日本と言う国が悪い国になっていく。

 考えるほどに憂鬱だ。

 しかし政治が面白くなる道はある。どうなればいいのか。

 それは私が繰り返し唱えてきた究極の政経再編が起きることである。

 政治評論家が唱えているような普通の政界再編ではない。最後の政界
再編だ。それが起きなければ今までの繰り返しだ。

 その政界再編とはどのようなものか。

 それは対立軸を明確にしてこの国の将来を国民に選択させるような
政界再編である。

 それを一日も早く行なって解散・総選挙を行なうのだ。

 増税に反対し、政治家や公務員がキリギリスで国民が蟻のような倒錯
した現状を打破する事を宣言し、そして何よりも米軍基地を日本から
たたき出して日本の国土と国民を取り返す。

 この事を正面から唱える者たちを糾合して、対米従属、新自由主義に
傾斜する保守大連立に待ったをかけるのだ。

 さらば日米同盟のキーワードは平和である。対米自立を軍事力強化で
行なおうとしてはいけない。

 保守大連立に対抗する対立軸は平和憲法を掲げそれを世界に公言する事
でなくてはならない。


 なぜか。

 護憲政党(共産党、社民党)はもとより平和を標榜する公明党も、労働
組合に支えられた多くの民主党議員も、「平和主義」に反対できない。

 平和憲法を掲げて対米自立をすると世界に訴えれば、米国はそんな日本を
あからさまに潰す事はできない。

 中国も韓国も北朝鮮もアジア諸国も、憲法9条を掲げた日本を敵視できない。

 究極の政界再編はこれしかない。

 そして、その政界再編を仕掛けられる政治家は小沢一郎しかいない。

 国民の8割が小沢一郎を嫌っている。7月末にも下されると言われている
検察審査会の判定によっては小沢一郎の復権は難しいといわれている。

 そんな小沢一郎が、唯一生き残れる道はこれしかない。平和を引っさげて
対米自立を唱えることだ。沖縄解放を訴え、弱者のため政治を唱える事だ。

 小沢一郎が生まれ変わるつもりでそれを唱えれば、それを支持する国民は
必ず出てくる。

 今日の新聞を見ても、小沢叩き一色のメディアは、増税、日米同盟重視の
保守大連立を急げの大合唱だ。これからその論調はますます進んでいくだろう。

 しかしそれに反発する国民は多いに違いない。その国民の声を背にして立ち
上がる者が出てこないといけない。

 さて、前置きが長くなった。

 ここからが今日のメルマガで私が書きたい事である。

 きょう(7月12日)発売の週刊大衆7月26日号で、奇想天外の
「超新党」計画、という次のような記事を見つけた。

 「・・・参院選後は、菅民主党政権は自民党と手を組むほかはない。
自民潰しのために生きてきた小沢は社民党をはじめ菅政権から弾き出さ
れた連中をかき集めて、できるはずのないような政策を掲げる。第一に
「消費税反対」、第二に「普天間基地廃止。アメリカは沖縄から出て行け」。
普通は言えない政策ばかり打ち出して、次の総選挙を戦う。雪崩現象が起き、
一気に(480議席のうち)200議席以上とれる可能性がある。壮絶な
ドラマの予感・・・」

 この記事が書かれたのはもちろん参院選の結果が判明する前だ。

 その時点で私と同じ考えを持っていた者がいたという事だ。

 そしてそのような動きが多少なりともどこかであったということだ。

 果たしてこの「奇想天外」な計画は動き出すのか。

 すべては小沢一郎にかかっている。

 果たして小沢一郎にその器量があるか。その覚悟があるか。その策を
小沢一郎に進言する戦略家が側近にいるのか。

 明日から始まる政局の私の注目点はこの一点である。

 そうでないとおもしろくない。

                              了                                                                                               


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2010年07月11日

選挙後は増税、安保、公務員改革を軸とした政経再編を望む

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
■□■
□■ 天木直人のメールマガジン 2010年7月10日発行 第12号
■    
   ───────────────────────────── 
  選挙特集その1
 
  選挙後は増税、安保、公務員改革を軸とした政界再編を望む
     
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 不毛な選挙戦も今日で終わる。

 政権交代後の初めての国政選挙というのに、なぜ今回の選挙が
これほど不毛なものになったのか。

 それはもちろん革命政権でのはずであった民主党政権が、菅直人
政権になったとたん自民党的なものに急傾斜したからだ。

 それにともなって選挙の争点がぼけた。

 しかしそれだけではない。

 すべての与野党が、選挙に勝つ為に(つまり国民の支持を得る為に)
本音を隠して曖昧な態度に終始したからだ(もっとも日本共産党の名誉
のために言っておくが日本共産党は別だ。しかし日本共産党は共産党
なのだ)。

 これでは選挙が面白くなるはずはない。

 どのような選挙結果に終わろうとも、選挙後の政局は政界再編向かって
走り出すことで衆目は一致している。

 ならば今度こそ明確な対立軸に沿って戦後政治の究極の政界再編が
行なわれて欲しい。

 そうなるかどうかはわからない。さらなる次元の低い政界の合従連衡
が繰り広げられるおそれさえある。

 しかし本物の政界再編が起きる事を願って勝手に私の希望をこの
メルマガで三回に分けて書いてみる。

 私の三大テーマは、増税、安保(普天間、日米同盟)、公務員改革
(天下り禁止、脱官僚支配)である。

 これらは日本の将来を考える上での重要なテーマであるにもかかわらず、
あるいは国民の手前、あるいは党内の意見対立を隠すために、どの政党も
曖昧にしてきた問題である。

 ここをはっきりさせないと政治は緊張感のあるものにならない。

 第一回目は増税について書いてみる。

 増税と言えば菅首相の消費税10%増税が急浮上し、今度の選挙でも
最大の争点になった。

 しかし菅民主党政権は消費税増税だけを考えているのではない。あらゆる
税収を上げようとしているのだ。

 その事を教えてくれる記事を見つけた。

 7月10日の日経新聞は日本経団連のシンクタンクである21世紀政策
研究会が9日に都内で開いた「税・財政の抜本改革に関するシンポジウム」
の模様を報じていた。

 そこで峰崎直樹財務副大臣は基調演説でこう言ったというのだ。

 消費税率の引き上げを含めた税制の抜本改革に取り組む事を改めて強調
した上で、「これからは国民に純負担増を求めていく」、と言ったという。

 純負担増などとはトンでもないことだ。選挙終盤でよくもそれが言えた
ものだ。

 そして法人税率の引き下げについて言及した際に、「課税ベースの拡大
もしっかり議論していくべきだ」と言ったという。

 さすがに民間側からは「日本の課税ベースは目一杯」(キャノン担当部長)、
「課税ベースの拡大で(法人税引き下げの)インセンティブを失うのでは
成長戦略に盛り込んだ意味がない」(経団連経済基盤本部長)、などの
反発が続出したという。

 あらゆる政策には予算が要る。

 しかしそれを直ちに増税で賄おうとする考えは官僚的発想である。支配者
の論理である。

 わずかばかりの事業仕分けしか出来ず、政策予算の大胆な切込みを
しようとしなかった民主党は、この点でも自民党と変わりがなかった
という事だ。

 決して国民のための革命政権ではなかったという事だ。

 私はそのような政党を評価しない。

 大胆な政策予算の組み換えを行なってこそ政権交代の意味があるのだ。

 選挙後の政局では、増税なき経済再建、増税なき経済成長を実現すると
公約する政党が出てきて欲しい。

 そしてそれに沿って本物の政界再編が起きて欲しい。

 私が注目する一つはこれである。
                              了                                        
 選挙特集 その2

                                         日米同盟の是非を掲げた政界再編は起きるのだろうか      
  


 今度の選挙で隠された最大の問題が普天間基地問題であった。

 さすがにこの事は多くの新聞が書いている。

 なにしろ誕生したばかりの革命政権の首相を辞任に追い込んだほどの
大きな問題である。

 しかもその問題は本質において何も解決していない。

 沖縄住民も国民である。その国民の声より米国との関係を優先して
問題を片付けようとしたのだ。

 なぜ選挙の争点にならないのか、誰が見てもおかしい。

 だから権力に迎合する大手新聞も書かざるをえないのである。

 しかも沖縄では日米合意に反対する動きがおさまらない。

 沖縄県議会は9日、日米共同声明の見直しを日米両政府に求める決議
と意見書を全会一致で可決した(10日毎日新聞など)。

 その少し前の2日には、伊波宜野湾市長が、危険を放置したまま普天間
飛行場を米国に提供し続けるのは憲法違反であると国を訴える意向を示した。

 これは尋常なことではない。普天間問題は選挙後には間違いなく
政治問題となる。

 それにもかかわらずなぜ普天間問題が争点にならないのか。

 それは国政を預かるどの政党、政治家も本気で争点にしたくないから
である。

 なぜ争点にしたくないのか。それは普天間問題を突き詰めていけば日米
同盟是か非かという根本問題に行き着かざるを得ない。

 そしてまさしく日米同盟を正面から論じることを皆避けてきたのだ。

 対米従属が党是の自民党と、米国に嫌われては政権維持ができないと
悟った民主党は、いまや日米同盟深化で完全に一致した。

 参院選後の混迷する政局でキャスティングボートを握りたい少数政党は、
日米同盟反対を明言するはずはない。

 辺野古反対で一致しているはずの社民党と日本共産党は、共闘するどころ
か沖縄で対立候補を立てて、みすみす自民党候補者を勝たせようとしている。

 皆それぞれ問題を抱えている。国民に説明できない理由がある。議論を
封じ、問題を先送りするしかないのだ。

 そう考えた時、日米同盟の是非を対立軸にした政界再編は不可能に近い
と思われる。

 果たして日米同盟の是非を対立軸とした政界再編は起きるか。

 針の穴を通すぐらい困難なこの政界再編が起きるとすれば、それは
小沢一郎みずからが先頭に立って行動を起こす時だ。

 何も私のように正面から「日米同盟反対」と言う必要はない。

 沖縄住民のために米国と再交渉すると言えばいいのだ。

 その一言が沖縄住民を勇気付け、本土の国民を覚醒させ、結果的に米国を
追い込む事になる。

 それは命がけの政治行動だ。

 しかし小沢一郎という政治家が今後も政治家であり続ける意味があると
すればそれしかない。

 私の小沢一郎に対する評価はそれで定まる。

                                了 

 その3

 挫折した民主党政権の公務員改革    
   


 参院選挙の結果が出ないうちに菅直人民主党政権の三番目の限界、
つまり増税、対米従属に次いで失望させられた公務員改革の挫折に
ついて、急いで書いておく。

 菅直人民主党政権が参院選挙を優先して6月16日に強引に国会を
閉会した事によって、多くの改革法案が廃案もしくは継続審議となった。

 その中の一つに国家公務員改革法案があった。言うまでもなく公務員
改革の中心は天下り廃止である。

 ところが6月22日に「国家公務員の退職管理に関する基本方針」が
閣議決定された。

 この方針の内容をいち早くスクープしたのは読売新聞だった。6月
22日の一面トップで、これでは天下りを容認した事と同じだと批判した。
この方針によって役所からの「出向」人事の奨励・拡大がまったからだ。

 しかも「出向」先は、独立行政法人や公益法人だけではなく、民間企業
まで含まれる。そして従来は、「退官後2年間は、所管企業への天下り
禁止」といったルールがあったのに、今度の方針ではこれまでも解除された。

 そんな中で、7月6日に前原国土交通省は突如として国土交通省傘下の
最大の天下り法人「建設弘済会」などの解散・縮小を発表した。

 これは天下り禁止の姿勢を示す選挙目当ての発表だと報じられたが、
真相は別のところにある。

 つまり6月22日の閣議決定で天下り禁止が事実上全面解除されたから、
もはやこれまでの天下り法人は用済みになった。それを少しぐらい減らして
も影響はない。それどころか天下り廃止という印象を国民に与えられる、
というわけだ。

 こういう複雑な目くらましはもちろん民主党の思いつきではない。官僚の
入れ知恵を民主党がそのまま受け入れたということだ。

 菅民主党政権の堕落ぶりはまだある。

 こうした民主党政権の公務員制度改革逆行に正面から反対していた
現役官僚が選挙中にこっそり勧奨退職に追い込まれていたというのだ。

 鳩山内閣発足当初は、能力と改革姿勢を買われた前・国家公務員制度
改革推進本部事務局審議官の古賀茂明氏(昭和55年旧通産省入省)は、
いったんは、仙谷由人行政刷新担当大臣(当時)の補佐官への抜擢が
内定していたほどの改革派だったという。

 ところが、霞が関からの強い反発があって、仙谷氏は断念。2009年末に
なると、抜擢どころか、国家公務員制度改革推進本部事務局を追われ、
出身の経済産業省に戻されて「大臣官房付」という閑職に置かれ続けてきた。

 そんな中で古賀氏は週刊エコノミスト6月29日号に発表した内容は、
「高齢職員の出向拡大や窓際ポストの新設などは若手の意欲を削ぐ。
このような幹部クラスの既得権維持ではなく、意欲ある若手官僚の声を
聞いて公務員制度改革を進めよ」と主張して話題を呼んだ。

 これはまっとうな意見だ。これに呼応するかのように、6月23日の
東京新聞「論説室から」では、長谷川幸洋論説委員が、霞ヶ関の各省庁で
幹部クラスと若手官僚の世代間対立が進行している、と次のように
書いていた。

 「・・・改革が進まず、国家公務員の人件費は二割削減どころか二割増加
の見通し。新規採用削方針はその場しのぎの苦肉の策として出てきた。
結果的に公務員のやる気を引き出すどころか将来を嘱される若手たちが
怨嗟の声を上げている。民主党政権は何をしているのか、と・・・」

 ところが正論を吐く古賀氏はついに閑職にとどめて置くだけでは済まず、
選挙期間中に民主党政権から退職に追い込まれたという。民主党は迷った
末に官僚組織と手を組んで安定政権を選んだわけだ。

 この事は大手新聞などでは一切報じられていない。だから一般国民は何も
知らない。しかしネット上では関係者の間で内部情報が飛び交っている。

 もはや菅直人民主党政権には本物の公務員改革はできない。

 外務官僚と一体となって対米従属外交を進める菅民主党は、事業仕分けた
予算編成ですっかり財務官僚に取り込まれ、増税と公務員改革の骨抜きに走る。

 その一方で官僚と対決姿勢を鮮明にする「みんなの党」の支持が再び
上向きはじめた。

 果たして国民は今日の選挙でどういう審判を下すのであろうか。

 そして参院選後はどのような政党の合従連衡による「改革」が始まるの
だろうか。

 もうすぐそれがわかる。政局の第二幕が始まる。
                                                                 了                                                                            


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