鳩山政権下でも見逃される外務省の犯罪
私のブログの熱心な愛読者なら記憶しているだろう。
私は1月23日のブログで「メディアの醍醐味は調査報道だ」と題して次のように書いた。以下全文をもう一度引用する。
引用開始
1月20日の日経新聞に奇妙な記事を見つけた。
外務省は19日、エジプトなど8カ所の在外公館で健康管理休暇に関する旅費の節約が不十分だったとする内部調査結果を公表したという記事である。
これを読んでおかしいと思わなくてはいけない。たかが「節約が不十分」というだけで内部調査を発表するか。しかもわずか8カ所だけが節約不十分なんて。
決定的におかしいのは、その後に続く次のくだりだ。
「問題を指摘された公館の2009年1-3月当時の大使は責任をとって給与1ヶ月分の1-2割を自主返納する」
不祥事でも起こさない限り給与の返納などありえない。ケチな官僚が節約不十分というだけで給与の自主返納などありえない。返納させられたのだ。
この記事を書いた日経新聞の記者は、そう思わなかったら間抜けだ。
この事を一切報じていないほかの主要紙は、関心がなかったとでもいうのだろうか
引用終わり
私はこう書いてブログの読者の中から調査報道する者が出てくる事を期待した。しかし誰もそれを行う気配はなかった。
それから一月ほどたった3月はじめ、私はビジネス情報誌のエルネオス3月号を手にして驚いた。
そこには私の期待に応えた見事な調査記事があったのだ。
「まだまだある外務省の仕分け対象 トンデモないお手当てと休暇の実態」と題する外務省追及のその記事の中に、見事にこの事が取り上げられていた。
エルオネスの記事は見事に核心をついている。給与自主返納の公表は日経新聞がベタ記事で書いただけで、他紙は全く無視していた、と。
しかし、「旅費の節約不十分」を理由に処分するなどということは初めてだ、本来なら外務省の記者クラブである霞クラブの記者が何か裏があるとみて、調査取材しなければならないと。
そしてエルオネスは独自で調査し、正規の満額料金で支払われていた旅費から割安チケットを購入し、その差額を着服していた事を突き止めた。それが恒常的、横断的に行われていたというのだ。
岡田外務大臣!「節約不十分」なんてレベルではなく犯罪的であることはおわかりでしょう?と問いかけているのだ。
今からでも遅くない。鈴木宗男は本気で外務省を立て直すつもりなら、小沢幹事長に頼んで岡田外相と外務官僚のもたれあいをたたきつぶせ。
霞クラブの記者たちは心を鬼にして腐敗にまみれた外務省を追及してみろ。
それは国民のためである。民主党政権のためである。なによりも外務省自身のためである。
