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2010年01月25日

 外交評論家田中均氏の詭弁


 
 1月25日の夜のNHKのクローズアップ現代において普天間基地移設問題についての特集番組があった。

 その中で二人の外務省OBのコメントが流されていた。

 岡本行夫氏と田中均氏だ。

 私のかつての同僚である。

 岡本氏の言説は聞くまでもない。日米同盟重視一本やりだ。私の考えとは対極にある考えだが、それだけに分かりやすい。

 問題は田中均氏の言説である。

 彼は言う。普天間基地の県内移設は今度の名護市長選挙の結果困難になったと。

 同感だ。

 問題はその後の彼の言葉である。


 県外移設、国外移設もまた困難だ。

 だから普天間基地のを現状どおりにしながらも、住民の負担減のために普天間基地機能の分散を米国と協議すべきだ、それを可能にするのは北朝鮮と中国の脅威を無くすよう米国と協議する事だ。

 これが田中氏の主張である。

 一見もっともに聞こえる。

 しかし残念なが米国の立場をまるで分かっていない机上の空論だ。

 米国にとっての在日米軍の再編の目的は、今となっては中東、アフガンなどのテロとの戦いに備えたものである。

 その事を田中氏は一切言及しない。

 気づいていなければ外交評論家失格だ。

 知っていながら言及しなかったのなら食わせ物だ。

 米国はテロとの戦いに支障がなければ譲歩する。

 そのかわりに多大な財政負担を日本に押し付けてくる。

 それでよければ米国との妥協は可能である。

 もう一つある。米国のテロとの戦いに加担してもいいのか、米国の虐殺に加担していいのか、という同義的な深刻な問題提起である。

 この事に触れることなく何を言ってもその言論は空疎だ。

 評論家田中均氏の最大のジレンマは、岡本行夫氏のような日米同盟論者にも、私のような日米同盟反対論者にもなれない中途半端さにある。これでは行き詰る。

                                  完

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 「日本政府がイラク戦争を検証する日が来るのか」

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