Font-size: small medium big

Blog Calendar

サイト内 検索

 


 人気blogランキング(政治)に参加しました、応援お願いします。 人気blogランキング

2009年11月27日

 議員特権こそ仕分けしろ

  

       
  「事業仕分け」について書いたら、賛否両論の多く反応があった。それほど関心が高い
ということだろう。

  いや、人々の関心を高くするこの国の政治の基本問題が、この「事業仕分け」に集約されている
ということだ。

  賛否の意見はそれぞれもっともな点がある。

  それらの一つ一つを論じて行けば、政治家と官僚、有識者だけに、この国の運営を任せっぱなしに
していてはいけない、という事に誰しも気づく事になる。

  予算分捕り、利害調整の最後の決め手は何か。

  それは、組織も持たず、コネもなく、発言の機会も与えられない多くの一般国民の生活が優先されて
いるか、彼らを助けられるか、彼らを納得させられるか、ということだと私は思う。

  「事業仕分け」は今日で終わるらしい。しかし、終わったからと言って、忘れ去られてはいけない。
報道から消えてはいけない。

  最終的に予算がどういう形になって終わるのか。政治折衝の過程を経て、誰が、どのような理由で、
どのような最終予算を組むか。

  それが最後まで国民の前で明らかにされなければ意味はない。

  そしてやはり「事業仕分け」作業は今後も継続されるべきである。

  今回の「事業仕分け」からあぶり出されたいくつかの大きな問題点について、
折に触れて、順不同で、思いついたままに、このブログで書いていきたい。

    とりあえずその第一回目は11月26日の日刊ゲンダイが書いていた「議員特権こそ仕分けしろ!」だ。

  与野党を問わず議員の歳費、特権が法外なままに放置されている事についてはさんざん書かれてきた。私も指摘してきた。

  年間約2,200万円の歳費。月100万円もの「文書通信交通滞在費」なる非課税のつかみ金。
1日働いても1カ月分の給与がまるごと支給され、公私混同のJRグリーン車乗り放題特権、格安の豪華議員宿舎、
年間300億円の政党交付金・・・

  数えあげればきりがない。それらが、議員らしい仕事をしない、できない議員にまですべて与えられる。

  あれほど厳しく無駄を「仕分け」する議員は、まず自らの不当な議員特権を「仕分けしろ!」というのが、その日刊ゲンダイの記事である。

  誰が読んでも納得がいく。それをしないようでは誰も「事業仕切り」を信用しない。

  自民党が解体寸前の今、民主党の一党支配が現実のものとなりつつある。

  そのような政治状況では、政治そのものが、政治家そのものが、国民の監視の対象となる。

  「事業仕分け」の究極の「仕分け」はそこにある。

      

   お知らせ
       
     
 私は本年12月26日から明年1月5日まで、エジプトのカイロ経由でパレスチナ自治区ガザに入り、
元旦の「ガザ解放世界平和の行進」に参加する予定です。

 12月の最後のブログは12月26日、無事に帰国できれば翌年の最初のブログは1月6日となります。

 尚、ガザ平和行進については、かつてブログで読者に呼び掛けて有志を募ろうとしましたが、ガザへの入国が保証されないこと、そしてガザへ入国した後の安全が保障されないことの二つの理由から、私が皆を誘って参加する事を断念し、個人で参加する事としました。

 「ガザ平和の世界行進」に興味のある読者は以下のHPをご参照ください。

          gazafreedommarch.org


 講演のお知らせ

 以下の通り講演を予定していますのでご案内します。

テーマ: 鳩山民主党政権の対米外交 
        「日米同盟」は変わるのか、
        沖縄米軍基地はどうなるのか
       「テロとの戦い」にどこまで協力していくのか

講 師: 天木直人 (元駐レバノン特命全権大使)

日 時: 12月13日(日) 午後1時30分~5時

会 場: 名古屋市・ 伏見ライフプラザ 12階 第1研修室
     (地下鉄伏見駅 6番出口直進5分 中消防署ビル)

参加費: 800円

主 催: 国民保護法制を考える会 (事務局 西英子)


Copyright ©2005-2009 www.amakiblog.com
人気blogランキング

2009年11月26日

「事業仕分け」に国民が喝采する本当の理由


  
 「事業仕分け」に関する報道がとまらない。なぜか。それは国民がそれを喜ぶからだ。
視聴率がとれるからだ。

 その一方で、「事業仕分け」の進め方についての批判も日増しに大きくなりつつある。

 パフォーマンスだ。短時間で査定できるか。財務省主導だ。仕切り人の人選に不適当な者がいる、
もっと大きな政策予算に切り込まないとだめだ、などなど。

 
 それらの批判はそれなりにもっともだ。

 その中でも最も重要な批判は、小さな無駄の削減ばかりをやるのではなく、政策的な予算の査定をしなければ腰砕けになる、というものだ。

 
 しかし、「仕切り人」が無駄の査定に専念しているのは当たり前なのだ。

 そもそも「事業仕切り」の元締めである行政刷新会議の目的は、官僚の天下りに典型に見られる血税の横領、無駄に切り込む事にある。

 巨額の政策予算の査定は、鳩山内閣全体の政治決定事項であり、その一義的判断を任されている
国家戦略局の仕事なのである。

 まったく出番のない菅直人担当大臣こそ、政策予算の査定の手腕が問われるのだ。

 前置きが長くなったが、これからがこのブログで言いたい事である。

 「事業仕分け」がここまで国民に支持される本当の理由は何か。

 それは「事業仕分け人が、官僚の仕事のいい加減さ、無能さを、国民の見ている前で白日の下に
さらした事である。

 どのように予算説明をしても、仕切り人に論破され、ぐうの音も出ない。

 そしていくら予算をつけてくれと懇願しても一刀両断に切り捨てられる。

 高級官僚のプライドも、そしてその存在意義までも、ものの見事に粉砕される。

 国民はそれを見て拍手喝さいを送るのだ。

 実は、喝采を送るのは国民だけではない。官僚組織の中でこき使われている多くの職員もまた溜飲を下げているのだ。

 裸の王様は、なにも高級官僚だけではない。批判さるべきは官僚組織だけではない。

 大企業であれ、有名大学であれ、労働組合であれ、メディアであれ、およそあらゆる組織の中で、
幹部たちはろくな仕事もせずにその権威に胡坐をかいている。

 本当の仕事は末端の者が死に物狂いでさせられている。その一方で、幹部は、その権力に胡坐をかき、ろくな仕事もしない、できないのに、偉そうなことばかり命令する。

 そのいかさまぶりに、多くの国民は辟易しているのだ。

 官僚の権威と自尊心がここまで木っ端みじんに打ち砕かれてしまう。

 それを見ながら、国民はそれぞれの所属している組織の幹部の「官僚」ぶりに、思いを重ねて
いるのである。

 「事業仕切り」作業がここまで国民に支持される本当に理由はここにあるのではないか。

 もう止まらない。日本は大衆蜂起の方向に走り出しているのかもしれない。


         

Copyright ©2005-2009 www.amakiblog.com
人気blogランキング

2009年11月25日

京セラ名誉会長稲盛和夫氏が日本を動かす

 

  
 今日11月25日の記事の中で私が最も注目した記事がある。

 各紙が伝える「鳩山首相の一日の動静」によると、東京銀座の「吉兆」で7時ごろから始まった
稲盛氏主宰の夕食会は、小沢幹事長、鳩山首相のほかに、岡田外相、山岡国対委員長、輿石参院会長が出席したとなっている。

 さらに少し遅れて菅直人国家戦略相、さらにまた少し遅れて前原国土交通相が加わったと書かれている。

 要するに今の民主党政権のすべてがそこに揃ったということだ。

 いまだかつて一財界人が、時の政権の中枢ともいえるこれだけの政治家を一堂に集めたことがあったか。

 巷間伝えられているところによれば、稲盛氏は政権交代を実現するための民主党の最大の支援者で
あり、その政策のメンターであり、小沢、前原対立をはじめとした民主党内部の危機を幾度となく救った
功労者であるという。

 要するに民主党政権は稲盛氏の存在なくしてはあり得なかったと言っても過言ではない。

 国民の審判を受けることのない一財界人が、ここまで日本の政権運営に影響力を持っていいのか。

 本来の私であれば、声を大にしてその危うさ、異常さを糾弾するところである。

 しかし、稲盛氏なる人物が「正しい」人物であるとすればどうか。

 私は彼の著書のいくつかを読み、講演も何度か聞かせてもらった。

 一度だけ訪れて直接話した事もある。

 そこでの印象は「謙虚な人」であった。

 稲盛氏の思想の背景にあるのは西郷隆盛の敬天人愛であり、「動機善なりや、私心なかりしか」である。

 もし稲盛氏が、その言葉通り、あるいは言動通り、「正しい」人物であれば、その稲盛氏が動かす日本は正しい方向に向かう事になる。

 私が願う米国から自立した平和外交も、決して夢ではない。

 そうであるならば結構な事だ。一財界人が日本を動かしたっていいじゃないか。

 唯一の気がかりは、稲盛氏の言動があまりにも正しすぎる事だ。

 フォークソング「神田川」の台詞ではないが、「何も怖くない。ただその優しさが、いや、正しさだけが、怖い」、というである。

Copyright ©2005-2009 www.amakiblog.com
人気blogランキング

2009年11月24日

 イラク戦争の検証作業に関する日英両政府の対応の、そのあまりの違い


  
 11月24日の東京新聞のスクープに私は注目した。

 スクープと言っても、その出自は22日付の英紙サンデー・テレグラフであるから公開情報を紹介したに過ぎないのだが、ニュースの重要性に着目したという点でのスクープである。

 それは英国において24日から始まる「イラク戦争独立調査委員会」の公開証人喚問を前に、サンデー・テレグラフが、極秘の内部調査文書を暴露した、という記事である。

 その記事によれば、

 イラク開戦を半年以上も前に決断して戦争準備をしていたにもかかわらずブレア首相はそれを国民に否定して嘘をついていたこと、

 開戦決意を軍隊にまで知らせなかった為作戦に不都合と犠牲が生じていたこと、

 そして何よりも、イラク戦争後の復興策がほとんど作られていなかったこと、

などという唖然とした実態が、その内部文書には明らかにされているという。

 
 今回の検証結果如何ではブレア首相の責任追及に及びかねない発展を見せるかもしれない。

 ちなみに先日決定されたEU大統領について、当初ブレア前首相が本命視された事もあったが、イラク戦争の責任問題による反発がそれを阻んだと一部報道された。

イラク戦争の責任問題は、いまでも欧米ではそれほど大きな問題なのである。

 04年にバトラー委員会に対してブレア首相を誤りを告発して辞職した英国の独立外交官カーン・ロスは、今年7月の私との対談の中で、この独立調査委員会について、それがすべて公開されればブレア首相に決定的なダメージを与えるだろう、しかしおそらくそこまでの公開はブラウン首相はしないだろうと、私に語っていた。


 今はもうすっかりイラク戦争の事やサマワの事など忘れ、アフガンや普天間ばかりを取り上げる日本のメディア。

 しかしイラク戦争は終わっていなかった・・・再びイラク戦争の悪夢が逆襲してくる予感がする・・・

 
  この続きは今日の「天木直人のメールマガジン」で書いています。

Copyright ©2005-2009 www.amakiblog.com
人気blogランキング

2009年11月22日

岡留安則元「噂の真相」編集長との対談

 
  
 まぐまぐ対談シリーズ第4回として、岡留安則元「噂の真相」編集長と11月21日夕
対談した。

 まぐまぐ本社は京都河原町4条交差点近くのビルの最上階にあり東山を一望できる。

 おりしも紅葉まっさかりの連休中の京都である。

 観光客にあふれる河原町通りを尻目に、、そして夕なずむ東山の山並みを遠くにながめ、
社員のいない休日のまぐまぐ本社で、ビデオカメラを前に二人だけで(結婚式を翌日に
控えた気の毒な社員の立会いの下で)思いのたけをぶつけ合った二時間。

 話は、岡留氏が沖縄に移住したこともあり、当然のことながら今話題の普天間基地移設問題
に及んだ。

 それに、民主党政権の評価と今後の日本の政治状況の展望である。

  ぶつけ合ったといっても気の置けない岡留氏との二人だけの対談だ。ともに反権力であり、政権交代論者だ。当然ながら意見はことごとく一致する。

 特に普天間基地移設問題に関する鳩山首相の本心は何処にあるのかについて、二人とも
わからない。

 わからないが、ひょっとして腹をくくっているのではないか、その可能性小さいが、
県外移転もあるのではないか、それを不安と期待で見守る、というところまで見事に二人は一致した。

 もっとも一致したといっても、我々の事だ。いい加減なものではある。

 二人の大きな違いは、私が日米軍事同盟が続く限り対米従属はなくならず、したがって軍事協力
のない日米関係を目指すべきだ、と持論を繰り返したのに対し、岡留氏は、「それは無理だ」、とあっさりと言ってのけたところである。

 ここに岡留氏の真骨頂がある。

 反権力に徹する「噂の真相」元編集長が、その後にも先にもあらわれることのないあのゴシップ情報誌「噂の真相」を長年の出版し続けることに成功し、天下の文芸春秋と購読部数を競い合う。

 その儲けで沖縄に隠居し、ゴルフと酒の羨ましい生活に明け暮れられるのも、この弾力的、融通無碍な岡留氏だからこそである。

 私はその岡留氏に、「そんな贅沢をしている場合か」、と言うつもりはない。

 暴力団に襲われ、訴訟の嵐にもめげずに「噂の真相」を出版し続けた、そのことだけで
すべてが許される。

 その彼が言った。あれだけ人の嫌がるゴシップを見つけて暴露し続けた。自分の書いたもので
地位や名誉を失った者が恨みから仕返しをしたり、命を狙ったりすることもある。それが人間の感情だ。

 それを覚悟して書き続けたということだ。

 温厚で飄々とした風貌の裏に、この覚悟がある。

 ビデオ収録の後で近くの居酒屋で酒を飲みながら話を続ける。話の内容は当然そこで俄然と
面白くなる。

 残念ながら収録部分にはそこは映されていないのではあるが。

 この対談は各1200円で、「普天間基地問題はどうなる」編と「政権交代の行先にあるもの」編の
二つにわけて、近日中にまぐまぐ社から発売されます。


 今日の「天木直人のメルマガ」では次のテーマで配信しています。

 「見えてきた核密約の落としどころ」

 「米国を知ることの難しさ」


       

Copyright ©2005-2009 www.amakiblog.com
人気blogランキング

2009年11月21日

ゆずれない最後の一線はある

 
 
 大げさな物言いであるが、人間には譲れない最後の一線がある、とはよく聞く言葉である。

 私はその様な言葉を好んで使う潔い人間ではない。

 色々な損得勘定を考えて融通無碍に対応したほうが人間臭い。

 政権交代後の民主党の対応について、もっと激しく批判したいところは多々あるが、いまや国民政党になった感のある民主党には頑張ってもらいたい、と願う気持ちがある。

 民主党を批判して、民主党支持者から反発を受ける事を避けたい気持ち、もある。

 その思いの交錯するなかで、民主党批判を私は極力押さえてきた。

 しかし、やはりゆずれない最後の一線はあるのだ。

 昨年4月名古屋高裁で自衛隊イラク派遣訴訟の判決が下され、そこでバクダッドへの空輸は違憲だという歴史的判決が下された。

 その時、傍聴席にいた一人が私に近寄り、私の手を握って、あなたの行動が報われましたね、と涙を流してくれた。

 11月はじめの予算委員会で鳩山首相がイラク戦争は間違いだったと思うと述べた。

 翌日の新聞がそれを見出しにして報じた。

 切り抜いた新聞記事が散乱している私の机の後ろを通った妻が、たまたまそれを見つけて、「よかったね」と声をかけてくれた。

 自分の身勝手から迷惑をかけることになった妻にはすまないと思ってきた。

 その妻が「よかったね」と言ってくれた。

 その瞬間、この6年間のくやしさとつらさが氷解し、目の前が開けた気分になった。

 こみ上げる涙を気づかれないように拭った。

 イラク戦争はやはり私にとってゆずれない最後の一線だ。

 11月20日の朝刊を見て、平野官房長官が自衛隊の活動は違憲であると考えていない、イラクは非戦闘地域だ、と述べたことを知った。

 19日の参院内閣委員会での答弁だという。

 中東情勢やイラク戦争の現実を深く知りもせず、その陰でどれだけの無辜の市民が犠牲になったかに思いを馳せることなく、ただ国内政治上の配慮からこういう答弁を平気で口にする。

 そんな政治家に私は強い反発を覚える。

 民主党の外交姿勢に再考を求める。


 「天木直人のメールマガジン」では他にも次のテーマで配信しています。

 「日米同盟を揺るがすのは普天間基地問題よりも核密約問題だ」

 「二つの事務レベル協議に思うー普天間と東シナ海ガス田開発」

 

Copyright ©2005-2009 www.amakiblog.com
人気blogランキング