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2009年11月25日

京セラ名誉会長稲盛和夫氏が日本を動かす

 

  
 今日11月25日の記事の中で私が最も注目した記事がある。

 各紙が伝える「鳩山首相の一日の動静」によると、東京銀座の「吉兆」で7時ごろから始まった
稲盛氏主宰の夕食会は、小沢幹事長、鳩山首相のほかに、岡田外相、山岡国対委員長、輿石参院会長が出席したとなっている。

 さらに少し遅れて菅直人国家戦略相、さらにまた少し遅れて前原国土交通相が加わったと書かれている。

 要するに今の民主党政権のすべてがそこに揃ったということだ。

 いまだかつて一財界人が、時の政権の中枢ともいえるこれだけの政治家を一堂に集めたことがあったか。

 巷間伝えられているところによれば、稲盛氏は政権交代を実現するための民主党の最大の支援者で
あり、その政策のメンターであり、小沢、前原対立をはじめとした民主党内部の危機を幾度となく救った
功労者であるという。

 要するに民主党政権は稲盛氏の存在なくしてはあり得なかったと言っても過言ではない。

 国民の審判を受けることのない一財界人が、ここまで日本の政権運営に影響力を持っていいのか。

 本来の私であれば、声を大にしてその危うさ、異常さを糾弾するところである。

 しかし、稲盛氏なる人物が「正しい」人物であるとすればどうか。

 私は彼の著書のいくつかを読み、講演も何度か聞かせてもらった。

 一度だけ訪れて直接話した事もある。

 そこでの印象は「謙虚な人」であった。

 稲盛氏の思想の背景にあるのは西郷隆盛の敬天人愛であり、「動機善なりや、私心なかりしか」である。

 もし稲盛氏が、その言葉通り、あるいは言動通り、「正しい」人物であれば、その稲盛氏が動かす日本は正しい方向に向かう事になる。

 私が願う米国から自立した平和外交も、決して夢ではない。

 そうであるならば結構な事だ。一財界人が日本を動かしたっていいじゃないか。

 唯一の気がかりは、稲盛氏の言動があまりにも正しすぎる事だ。

 フォークソング「神田川」の台詞ではないが、「何も怖くない。ただその優しさが、いや、正しさだけが、怖い」、というである。

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