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2009年11月21日

ゆずれない最後の一線はある

 
 
 大げさな物言いであるが、人間には譲れない最後の一線がある、とはよく聞く言葉である。

 私はその様な言葉を好んで使う潔い人間ではない。

 色々な損得勘定を考えて融通無碍に対応したほうが人間臭い。

 政権交代後の民主党の対応について、もっと激しく批判したいところは多々あるが、いまや国民政党になった感のある民主党には頑張ってもらいたい、と願う気持ちがある。

 民主党を批判して、民主党支持者から反発を受ける事を避けたい気持ち、もある。

 その思いの交錯するなかで、民主党批判を私は極力押さえてきた。

 しかし、やはりゆずれない最後の一線はあるのだ。

 昨年4月名古屋高裁で自衛隊イラク派遣訴訟の判決が下され、そこでバクダッドへの空輸は違憲だという歴史的判決が下された。

 その時、傍聴席にいた一人が私に近寄り、私の手を握って、あなたの行動が報われましたね、と涙を流してくれた。

 11月はじめの予算委員会で鳩山首相がイラク戦争は間違いだったと思うと述べた。

 翌日の新聞がそれを見出しにして報じた。

 切り抜いた新聞記事が散乱している私の机の後ろを通った妻が、たまたまそれを見つけて、「よかったね」と声をかけてくれた。

 自分の身勝手から迷惑をかけることになった妻にはすまないと思ってきた。

 その妻が「よかったね」と言ってくれた。

 その瞬間、この6年間のくやしさとつらさが氷解し、目の前が開けた気分になった。

 こみ上げる涙を気づかれないように拭った。

 イラク戦争はやはり私にとってゆずれない最後の一線だ。

 11月20日の朝刊を見て、平野官房長官が自衛隊の活動は違憲であると考えていない、イラクは非戦闘地域だ、と述べたことを知った。

 19日の参院内閣委員会での答弁だという。

 中東情勢やイラク戦争の現実を深く知りもせず、その陰でどれだけの無辜の市民が犠牲になったかに思いを馳せることなく、ただ国内政治上の配慮からこういう答弁を平気で口にする。

 そんな政治家に私は強い反発を覚える。

 民主党の外交姿勢に再考を求める。


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 「日米同盟を揺るがすのは普天間基地問題よりも核密約問題だ」

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