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2009年10月14日

 ニュース解説がつまらなくなった


 
  鳩山民主党政権が動き出してほぼ一カ月がたって、ここのところニュース解説がつまらなくなった。

  ネットで流される政治ブログなどもまったくつまらなくなった。

  そう感じているのは私一人ではあるまい。

  なぜか。それは自民党のあまりの凋落ぶりに、民主党に代わる政党がなくなってしまったからである。

  民主党を批判、攻撃したところで、それに代わる政党がない以上、批判をしてもやりがいがないからである。

  さりとて民主党の一党支配を許したくない。小沢一郎のやりたい放題を許すのは癪だ。

  そのジレンマが報道をつまらなくさせているのだ。

  というよりも、報道解説や政治討論番組をつまらなくさせているのだ。

  これからはますます政治の動きの中で何が本物か、何が正しいかを見極めていかなくてはならない。

  私のブログやメルマガで書くことは、そんな混沌とした政治状況の中で、あらゆる権力の間違いを鋭く指摘するものでありたい。読む価値のある評論を続けていきたい。

 今日の「天木直人のメールマガジン」では次のテーマで配信しています。

 「連立政権を続けることで社民党は滅亡していく」

 「鳩山民主党はどこまで情報公開の覚悟があるのか」

 「鳩山献金疑惑ともう一つの国策捜査」

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2009年10月13日

小泉元首相に対する公開質問状


 拝啓

 小泉元総理殿

 私は今から6年ほど前、ブッシュのイラク攻撃をいち早く支持したあなたを正面から批判して、外務省から辞職を迫られた元レバノン大使の天木直人です。

 外務省を辞めた後も、一人の国民として、あなたの政策の間違いを、誰よりも強く批判してきました。

 そのあなたが、総理を辞め、政界を引退した今となっては、あなたはもはや私の批判の対象でなくなりました。

 私人となったあなたが何をしようが自由です。あなたの勝手です。

 しかし、いま日本は大きな歴史的曲がりにさしかかり、日本の蘇生に向けて皆が懸命に苦しみもがいているところです。

 ついに政権交代が起き、民主党が天下をとった。長年政権を握っていた自民党がかくもみじめに敗れ、いまや崩壊の危機に瀕しています。

 そのような日本を目の当たりにして、元自民党総裁であったあなたが、そしてなによりも元総理として5年半もの間この国の指導者であったあなたが、日本の蘇生のために皆が必死で頑張っている時に、趣味三昧の生活にうつつを抜かしていていいのでしょうか。

 それであなたは気が済むのでしょうか

 いくらあなたが無能であるとはいえ、かりそめにもあなたは政治家だった。しかも一億三千万人の国民を擁する日本国の総理を5年半も務めたのです。

 そのあなたが、ウルトラマンの声優を嬉々としてつとめ、満足している。

 情けないと思わないのか。

 これは批判のために言っているのではありません。

 あれほど厳しくあなたの政策を批判し続けてきた一人として、残念でしかたがないのです。

 今からでも遅くない。

 もう一度政局の小泉に戻って、自民党を再生させ、健全な二大政党実現に残りの人生を燃焼したらどうでしょう。

 このままではせっかく世襲させた次男の進次郎君の出番はありません。政権政党の政治家になることはありません。世襲させた意味はありません。

 その事を一番知っているのはあなたです。

 親ばかを自嘲をこめて自称するあなただ。親ばかのついでに息子のために奮い立って下さい。

 この手紙があなたの反発心に火をつける事を願っています。

                                              敬具
                     
                                         元レバノン大使
                                          天木直人

 「天木直人のメルマガ」ではほかにも次のテーマで配信しています。


 「福田首相が突然辞任した本当の理由」

 「民主党政権になってもなくならない闇の世界」

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2009年10月12日

鳩山首相は広島、長崎両市長の提案を歓迎する談話を今すぐ発表すべきだ

 


 どの報道もその重要性を正しく伝えていないが、秋葉、田上両市長が11日に記者発表した2020年
夏季五輪招致提案は、核廃絶に向けての究極の提案である。その重要性と衝撃性は、いくら強調しても強調し過ぎる事はない。

 4月のオバマ大統領のプラハにおける核廃絶演説と、そのオバマ大統領の10月9日におけるノーべル平和賞授賞発表が、核廃絶に向けてのホップ、ステップであるとすれば、広島、長崎における五輪招致の実現は文字通りジャンプであり、着地点である。

 今からでも遅くない。鳩山首相は直ちにこの提案を支持する談話を発表し、実現に向けて日本国民の総意を結集し、そして2013年における選考決定に向かって日本の首相として指導力を発揮すべきだ。

 鳩山首相はなぜそれがわからないのだろう。側近はなぜ鳩山首相に助言しないのだろう。

 なぜオバマ大統領の核廃絶演説があれほど世界に感動を与えたのか。

 それは、アメリカ合衆国の大統領に黒人はありえない、という思い込みを打ち砕いて大統領になったバラク・オバマという一人の人間が、戦争国家アメリカ合衆国の大統領として、あり得ないと思われる核廃絶を口にしたからだ。

 なぜ平和の実績のないオバマ大統領にノーベル委員会が平和賞を与えたのか。それはオバマ大統領に核廃絶の先頭に立ってもらいたい、口先だけでなく行動で示してもらいたい、そう迫ったからだ。

 それが困難な事は承知の上で、困難な使命をオバマ大統領に課した以上、我々もまたそのようなオバマ大統領とともに核廃絶実現のために覚悟を固めたからだ。

 オバマ大統領の核廃絶演説と、それに呼応したノーベル賞委員会の決断と覚悟。2009年のわずか半年の間に見られたこの歴史的動きに、唯一の被爆国である日本がタイミングを逸することなく動かずして何が唯一の被爆国か。

 それを訴えたのが秋葉、田上市長の今回の提案なのである。なぜ、鳩山首相はその事がわからないのか。メディアはそれを鳩山首相や日本国民に気づかせようとしないのか・・・

 この続きは今日の「天木直人のメールマガジン」でお読みください。

 そのほかにも次のテーマで配信しています。

 「岡田外相のアフガン訪問はつまらないサプライズ」

 「官僚の世代交代こそ官僚改革の近道である」

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2009年10月11日

 対米外交を鳩山首相の命取りにさせてはいけない

 私の思いが杞憂で終わるのであればそれでいい。

 しかし私には鳩山首相が「対等な日米同盟」という曖昧で矛盾した標語に縛られたまま、外交に前のめりになり過ぎている危険を感じる。

 普天間基地移転問題にせよ、非核三原則にせよ、東アジア共同体構想にせよ、曖昧で矛盾した発言が、鳩山総理、岡田外相、北澤防衛相から発せられ、これがメディアで取り上げられる。最悪だ。

 このままでは米国との関係が悪くなる。

 今からでも遅くはない。ここで立ち止まって戦略をねり直す事だ。政策を統一する時だ。

 11月のオバマ大統領の訪日までに決断、統一できなければ、方針が決まるまで回答を遅らせばいい。 何も11月が最終決定日ではない。

 オバマ大統領の訪日を成功させようと急ぐあまり、軽はずみな対応をしてはならない。

 対米外交の要諦は明確な立場を伝えることである。

 それが米国の国益に反すれば米国は当然反発する。

 その反発を恐れてはならない。反発を怒りにさせてはいけない。

 反発をしたくても出来ないように、誰が見ても日本の主張に理があるように米国を説得するのだ。

 その最後の決め手は日本国民の声である。 米国は日本国民を的に回すことはできない。

 鳩山外交は国民の声を背にした対米外交を行わなければならない。

 オバマ大統領の顔色をうかがう外交ではなく、オバマ大統領を正しく導いていく外交でなくてはならない。

 それは自民党外交ではできなかったことだ。外務官僚の外交では考えられない外交だ。

 これこそが政権交代後の脱官僚外交である。


  この続きは今日の「天木直人のメルマガ」でご覧ください。

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2009年10月10日

 オバマ大統領のノーベル平和賞をどう評価するか


 オバマ大統領のノーベル平和賞をどう評価するか、そのことはまたオバマ大統領の核廃絶演説をどう評価するか、ということでもある。

 ある機関誌に、考えさせられる投稿が載っていたので紹介したい。

 「遅まきながらオバマのプラハ演説を読んでみて」と題するその投稿は、あの演説は皆が絶賛するほど本当に素晴らしいものなのか、と問いかけている。

 「みなさんはその全文を読んだ事がありますか。私は読んだ事はありませんでした。ということで、遅まきながら、その全文を読んでみました」

 こんな言葉で始まるその投稿文は、「私の英語力では時間がかかり過ぎるので、在日米国大使館のホームページにある日本語訳で読みました、という但し書きつきである。

 まず指摘していることは、これは国連や米国での演説ではなく、チェコ国民に対して話した事だという指摘である。

 8400字あまりの文章の2割ほどの分量は、地元シカゴとチェコとの緊密さをアピールし、チェコの歴史、芸術、科学、文化などを賛美し、そして私たちが今日ここにいるのは1968年のプラハの春のおかげ、つまりチェコの人たちがソ連に抵抗したおかげでソ連は滅んだ、ありがとう、というメッセージだという。

 続いてチェコの北大西洋条約機構加盟10周年にふれつつ、米国のテロとの戦いであるアフガニスタン戦争にチェコ軍が協力している事に感謝し、チェコ人の犠牲者に哀悼の意を示しているという。

 そしてここからが注目されるところだとして、何千発もの核兵器の存在は冷戦が残した最も危険な遺産だと言って、米国が核問題を作り出した元凶だと暗に認めつつも、危険なのはあくまでもそれがテロリストに渡ることだと言っているのだ、と。

 つまり米国も少しは核兵器を減らすとは言っているが、演説全体をみると圧倒的に核拡散の危険を力説しているのだ、と。

 そして最後は、イランの脅威に言及しつつ、チェコが米国のミサイル防衛システムの配備に同意してくれた事への感謝を述べ、「より大きな繁栄と平和をもたらす責任を引き受けようではありませんか」とよびかけて終わるのだというのだ。

 このようにオバマ演説を要約した後で、この投稿者は次のように自らの評価を述べている。

 「どうですか。これが核廃絶演説ですか。私にはとてもそうは思えません。昔ソ連の弾圧に抵抗してくれたチェコの皆さん、ありがとう。しかし新しい敵はいまではテロリスト(やテロリストを支援する)イランなどです。
 テロとの戦いに血を流してくれたチェコ兵ありがとう。テロに核を渡してはいけません。そのために米国も核兵器を少しは削減しますが、新たに核兵器を持とうとするやつらを一緒にやっつけましょう。
イランは危険です。だから迎撃ミサイルは必要です。置いてくれてありがとう。これからもよろしく・・・」てなもんではないでしょうか、実際、これをブッシュが言ったと言われても、さして違和感のない内容ではありませんか、と。

 この投稿は鋭いものがある。 私もあらためてオバマ演説の全文を読み返して見た。

 その上でなお、私はオバマ大統領の演説を評価したい。この投稿者のように受け止めたくない。

 オバマ大統領は「核保有国として、核兵器を使用したことのある唯一の国として米国は行動する道義的責任がある」と言った。

 オバマ大統領は「今日、私ははっきりと宣言する。米国は平和で安全な『核兵器のない世界』の実現に全力で取り組むと」と言った。

 世界はその言葉に感動し、オバマ演説を評価したのだ。このような言葉を語った米国の大統領がかつていただろうか。

 我々はそのオバマ大統領の言葉を、お手並み拝見だ、と傍観者のつもりで批評する事は許されない。

 オバマ大統領を叱咤激励し、オバマ大統領とともにかつて誰もが出来なかった平和の偉業に挑戦するという態度が重要ではないのか。

 そのことはまたオバマ大統領のノーベル平和賞受賞をどう評価するかにつながっていく。

 率直に言って私の思いは複雑だ。

 アフガン戦争に勝利するためにはあらゆる軍事力の行使をためらわない、と言うようなオバマ大統領には、ノーベル平和賞など値しない、と切り捨てたい気持ちはある。

 しかし、彼が米国や世界に希望を与え、世界が困難の問題に立ち向かおうという気持ちを与えた事は確かだ。

 このノーベル平和賞は、オバマ大統領に覚悟を求めるとともに、世界中の人々にオバマ大統領とともに行動を起こせと呼びかけているのではないのか。そういうノーベル平和賞であると受け止めたい。  

                         

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2009年10月08日

鳩山民主党政権の一カ月をどう評価すべきか

   

 これから当分の間続くに違いない民主党政権に我々はどう向かい合っていくべきか。

 結論から言えば、励ましと警戒の入り混じった思いで監視していくしかない、ということだ。

 そして、そのような是と非の入り混じった不安な状況は、これからも当分続くと考えたほうがいい。

 「励ます」とはどういうことか。

 それは鳩山民主党政権が打ち出そうとしている数々の試みは革命的なものであると積極的に歓迎、評価し、鳩山民主党は、それに対する不安や批判に委縮することなく、もっと早く、もっと大胆に政治主導を進めていけ、と求めて行くことである。

 奇しくも10月8日の毎日新聞「発信箱」で与良正男論説委員が、政策決定の仕組みを根本的に変えるのだから混乱は当たり前で、それを隠すことなく、国民を信用しろと書いていた。

 10月8日の朝日新聞「政策ウオッチ」で寺光太郎という記者が、混乱を恐れずに情報公開徹底を、と書いていた。

 
 たとえば補正予算見直し作業を例にとってみる。

 メディアは予算削減額が不十分だなどと批判的な報道をしているが、とんでもない。

 政務三役の政治家が自ら電卓をはじいて予算再編成を行う姿は、私のような官僚経験者にとっては感動的ですらある。

 これまでの予算編成作業は、夏から年末までの半年間に及ぶ長い日にちを費やして、大蔵官僚が、自分たちが、自分たちが世の中を動かしているといわんばかりに毎日夜遅くまで予算編成作業を繰り返して作られて来た。

 その挙句の果てが、国民の為にならないつまらない予算だった。

 大蔵省主計官という名の官僚がエリートとおだてあげられ、三馬鹿査定などと政治家のごり押しを非難しながら、結局はその族議員に逆らえずに予算を歪めて終わってしまう。それが、これまでのこの国の予算編成作業であった。

 それが、わずか一カ月足らずで、各省庁の数名の政治家がその予算を自らの手でつくり直してしまう。政治家がやる気になればそれが出来るのである。しかも国民にとってよりよい予算が。

 官僚たちの仕事がいかに虚構であったかということである。官僚たちはこの政治主導の前に
茫然自失しているに違いない。

 その一方で、「監視、警戒する」、というのはどういうことか

 民主党政権ができたとたん手のひらを返したように豹変する官僚にうまく手玉にとられないのか、
という懸念である。

 政治主導に値する能力のある政治家の数が十分にそろっているかという懸念である。

 なによりも鳩山首相の覚悟とリーダーシップが本物であるか、という懸念である。

 これらについての私の思いは正直言って交錯している。

 一部のメディアが報じるほど私は官僚の復権を警戒はしていない。古い官僚幹部たちが影響力を残す時代は確実に終わるだろう。
 
 しかし、若手官僚と、官僚出身の民主党議員との協力関係が、政治主導の政策決定の妨げにならない保証はない。

 二つ目に、民主党議員のすべてが官僚と渡り合っていく能力がないことは明らかだ。

 それどころか多くの民主党議員は多数決の際の数合わせ要員でしかない。

 今般大量に生まれた小沢チルドレンたちを、なぜ血税をかけて育成しなければならないのか、、なぜもっと即戦力になる候補者を擁立しなかったのか、という素朴な疑問と不満はある。

 しかし今の閣僚や政務三役の国会議員は、何人かの不適格者はいるとしても、多くは有能な政治家だ。その政治家の活躍を、期待を込めて見守っていくしかない。

 最も重要で監視に値するのが鳩山首相の政治家としての覚悟とリーダーシップである。

 鳩山民主党政権に問題が生じるとすれば、それは主要閣僚の間のねたみとひがみと争いである。

 意見の相違である。それからくる閣内不一致である。

 それを克服するのが鳩山首相の指導力である。

 いざとなったら閣僚を更迭してまでも求心力を発揮しなければならない。

 それよりもなによりも鳩山首相自身が、確固とした政治理念と政策を有していなければならない。

 その政策を実行していく覚悟と勇気を有していなければならない。

 10月8日の各紙は一斉に7日夜の鳩山首相の官邸における記者団への発言を引用し、普天間基地の県内移転を容認する方針転換をしたと報じている。

 もしこの報道が事実なら、私の鳩山首相に対する支持と評価は失われる事になる。 

  繰り返して言う。

 鳩山民主党の誕生は国民にとって歓迎すべきである。

 国民の手によって行われた政権交代はこの国の政治の仕組みに革命的な事をもたらす。

 しかし無条件でそれを歓迎するばかりではいけない。

 だからといって、それに代わるj政権を求める事は謝りである。

 民主党政権が真の国民政党となるよう激励しならが監視していく、これしかない。

 その時の要諦は、民主党も民主党の政治家も、国民あっての政党であり、政治家である、という認識である。

 その認識を民主党や民主党の政治家に持たさなければならない。

 なによりもその認識を国民が持たなければならない。

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