小泉元首相をめぐる冗談ではないまじめな話題
私がこのブログで冗談交じりに小泉元首相に関する事を書くと、たちどころに小泉贔屓と反小泉の双方から抗議の声が届く。冗談でもそんな事を言うな、と。
その事はすでにこの前のブログで書いた。
そういう読者はこれから書くことをどういう思いで読む事だろう。これは冗談ではない本当の話である。
三日ほど前にTBSの関係者から私の携帯に電話がかかってきた。前駐米大使から天下った加藤良三プロ野球コミッショナーがブッシュ大統領を日本シリーズの始球式に招待した。11月3日の第三戦で始球式を行い、小泉元首相とも旧交を温める事になっている。この背景について何か知っているかと。
もちろんそんな話は寝耳に水だ。それにしてもそんな事を企画する者がいるのか。いるとしてその影の仕掛け人は誰か。
日米がブッシュと小泉の誤りに苦しみ、日米双方が政権チェンジによって再出発しようともがいている時に、過去の罪悪人二人が始球式を楽しむ。その舞台を日本が提供し、それを喜んで日本のメディアや国民が歓迎する。それを一体世界はどういう目で見るだろうか。
そう思って電話を切ったところ、それから数時間後の夕刻のTBSのニュース番組でこの事が確定的に報じられた。
今のところ大手新聞でこれを報じるものはないが、どうやらこれは間違いないらしい。
果たして反小泉の人々はこれを黙って眺めるのだろうか。
もう一つ。これは10月18日の日経新聞「風見鶏」というコラムで編集委員の伊奈久喜氏がまじめに書いていた本当の論説である。
「小泉駐米大使を提案する」という見出しで書かれているその論説は、ご丁寧にこういう書き出しで始まっている。
「小泉純一郎元首相を駐米大使に推薦する。奇をてらったわけではない。鳩山由紀夫首相に対する、まじめな提案である・・・」
その後の記述についてはここで書くにははばかられるようなふざけたものだ。
私のような一国民がブログで冗談交じりに勝手な事を書いているのとは訳が違う。
何百万人と言う日本のビジネスマン購読者が毎日通勤時にまじめに読んでいる新聞である。
その編集委員が「本気で」書いているのである。
おりしも今日10月19日の朝刊各紙は、ゲーツ国防長官の来日を明日に控えて、鳩山政権が米国の要求に譲歩して普天間基地県内移設を認める見通しであると、一斉に書いている。
小泉も鳩山も対米関係では同じだ。逆らう事はできない。しない。
それを大方の国民が容認するのである。
この現実を踏まえた上でそれでもは日本は日米同盟の呪縛から自立しなければ未来はない、と
言い続ける事は、単純な事ではない。
私が「天木直人のメルマガ」で毎日書き続けている事は、単純な小泉批判ではないのだ。単純な日米同盟反対論ではないのだ。
もっと深いところでつながっている日米軍事同盟の病巣を探りあてようとする根気のいる作業なのである。
その事を今日のメルマガでも次のテーマで書く。
「オバマの核廃絶の足を引っ張る日本」
「普天間基地の落とし所と長嶋防衛副大臣の暗躍」
