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2009年09月29日

オバマ大統領の苦悩と苦しみ

     

 


 ベルルスコーニ伊首相がまたもや人種差別発言を繰り返したという。その報道を見て、日頃私が思っている事を書きたくなった。

 当然のことながらオバマ大統領は万能ではない。困難な問題が山積している。

 当然のことながら米国民のすべてが彼を英雄視しているわけではない。支持率も低下傾向だ。

 しかし、そんなことよりも、もっと大きい問題がある。米国と言う国の中にあって、大統領になってもなお根強い黒人差別主義と闘っているのだ。

 鳩山首相は、恵まれた自分の境遇ではおよそ考えられないオバマ大統領のこの苦悩と哀しみへの思いをはせる事なく、オバマ大統領との本当の友情と信頼の関係を気付く事はできないと心得るべきだろう。

 7月下旬、私が独立外交官カーン・ロスに会うためニューヨークに滞在していた時、ハーバード大学の黒人教授がカギを忘れて自宅のドアをこじ開けようとし、近所の通報で駆けつけた警官に取り押さえられる事件が米国の一大ニュースとなって騒がれた。

 それを知ったオバマ大統領が警官の行動を「ばかげた事」と非難し、これが警官の反発を買ってオバマ大統領が謝罪し、後日その警官と黒人教授をホワイトハウスに招待し、副大統領を交えてビールで和解することを国民の前で演出せざるをえなかった。

 医療改革問題で議会や国民の反発を受けて苦境に立たされているオバマ大統領を見たカーター元大統領が、オバマ大統領に向けられている「敵意」はオバマ大統領が黒人であるからだと発言し、またしても米国に動揺が走った。

 黒人をアフリカ大陸から奴隷として連れてきた米国の原罪のツケで米国は苦しんでいる。

 それをだめ押しをするかのように、ニューズウィーク日本語版の9月30日号に衝撃的なき記事を見つけた。

 レーナ・ケリーと言う名の黒人ジャーナリストが、この際はっきりさせておかなければならないとして、オバマ批判の根源にある黒人差別から逃げてはいけない、と次のように書いている。

 「・・・奴隷制度、南北戦争、人種隔離政策、暗殺、無数の暴動・・・すねに傷を持つこの国は、明らかに人種によって分断されている。それをごまかすのは、世間知らずで不誠実な行為だ。
 オバマの狩猟許可証を買おうとジョークを言った共和党のアイダホ州知事候補や、大統領夫人ミシェルの祖先は檻を抜け出したゴリラだと発言したサウスカロライナ州の共和党活動家は明らかに人種差別主義者だ・・・
 人種差別主義者は確かに存在する。彼らは黒人の大統領を快く思わない・・・
だから・・・『優越性』を象徴するオバマは、黒人を体毛のないゴリラだと見なす人々にとっては脅威に感じられるのだろう・・・
 人種を超えて愛されるテレビ司会者のオプラ・ウィンフリーや俳優のウィル・スミスは例外。この国は肌の色で人を判断する悪癖からいまだ脱していない・・・」

 その黒人大統領が今米国のかじ取りを任せられている。

 鳩山首相はそんなオバマ大統領の苦悩と哀しみに思いをはせるべきだ。

 それはオバマ大統領に同情するということではない。

 弱者の気持ちがわかる大統領が米国の大統領になったという認識だ。

 その認識の上に立って、とともに弱者の為の政治を実現しようと呼びかける事だ。

 その究極の目的は、格差のない社会であり、核のない社会であり、なによりも戦争のない世界だ。

 この共通認識こそが、そして、それのみが、日米間の困難な問題を解くカギである。

 米国大統領は絶大な権限がある。大統領がその気になれば誰もその大統領の決断にさからうことが出来ない。それはブッシュ大統領が証明してくれた。

 日本の首相もまた大きな権力を持っている。ましてや最後は権力に従う国民性の国だ。最後は皆が首相の決断に従う。それを小泉首相が証明してくれた。

 鳩山首相に求められるのは、文字通り命がけで友愛社会を実現する事である。それを世界に広めることである。

 その覚悟を持ってオバマ大統領に語りかけるのだ。

 我々が同じ時に日米両国の指導者に選ばれたのは一つの宿命だと。

 ともに力を合わせて日米を世界をつくり変えて行こうと。

 オリンピック選挙で再会する時にこそ、それを語ってもらいたい。

 オリンピック選挙の結果よりもはるかに重要で歴史的な事であると私は思う。

                   

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2009年09月28日

鈴木宗男外務委員長を応援する


 刑事被告人を外務委員長に就けた鳩山民主党をどう思うか。そういう質問がいくつか私のところへよせられていた。

 そのうち書こうと思っていたのだが、今日9月28日の毎日新聞で山田孝男専門編集委員が「風知草」で徹底的にそれを批判していたので、たまりかねて書くことにした。

 彼は言う。

 18日の特別国会で民主党が自民、公明、共産3野党の反対を数の力で押し切って刑事被告人である鈴木宗男氏を外務委員長にした。

 このてんまつを新聞各紙が賛否両論にわかれて小さく取り上げていたことを見て、司法の威信低下を思わざるをえないと。

 こんな間違った人事をやるような鳩山民主党は言語道断だ、といわんばかりだ。

 ちなみにこの山田孝男という毎日新聞の専門編集委員は、あの小沢一郎の西松建設問題の時も、徹底的に小沢批判を繰り返していた人物だ。

 刑事被告人を公職につけてはいけないという意見はたしかに筋論としては正しい。

 しかしその筋論を上回る国家権力の作為があった。どちらが巨悪か。

 小沢一郎氏の西松建設問題についてはともかくとして、少なくとも鈴木宗男氏の場合は、私のかつての同僚である外務官僚たちの卑劣な鈴木追い落としがあった。

 外交族として権勢をふるっていた時の鈴木宗男氏には外務官僚を恫喝して事を運ぶ好ましくない言動をしていた事がたしかにあった。

 それを上回ったのが外務官僚のずる賢さであった。

 外務官僚に利用されて田中真紀子を追放した鈴木宗男氏は、その後に、手のひらを返すように外務官僚に裏切られ、追い落とされた。

 組織防衛、自己保身に走るこのような外務省は日本外交を独占し、歪めて来た。

 試練を経て鈴木宗男氏は生まれ変わった。今の鈴木宗男氏はかつての鈴木宗男氏ではない。

 外務委員長に返り咲いて、腐りきった外務省組織にメスを入れようとする鈴木宗男氏は、私怨を晴らす事も否定はしないが、それをはるかに上回る公噴によって、国民のための外務省組織改革に貢献するに違いない。

 私はそれを期待する。鈴木宗男外務委員長就任を歓迎する。

 それはあたかも金銭疑惑の小沢一郎氏に、それでも政権交代のために頑張ってもらいたいと多くの国民が小沢一郎の率いる民主党を選んだのと同じ思いである。

 巨悪を退治するためには毒をもって事をなすということだ。

 ジャーナリストは国民目線を見失ってはいけない。

 小沢一郎、鈴木宗男氏を悪しざまに言う山田専門編集委員を、私がジャーナリストとして評価しない理由がそこにある。


 「天木直人のメールマガジン」では次のテーマで鳩山外交の問題点に切り込んでいます。


  「非核三原則堅持と普天間基地県外移転ー米国で発した鳩山首相の言葉の重み」

  「岡田外相に読んでもらいたい週刊金曜日の核持ち込みスクープ記事」

 
 

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2009年09月26日

鳩山首相は自らの手で八ツ場ダム、JAL問題の解決に取り組まねばならない

  
 
 以下の文章は今日の私のメールマガジンで配信したものです。それはそのままブログの読者に語りかけるものでもあるので、以下引用させていただきます。


 以下引用

 
 世の中の動きを正しくつかむために何が重要な情報であるのか、それをどう読み取っていけばいいのか。

 この基本的視点に立って鳩山新政権が出来た後も毎日テーマを定めて書き続けている私であるが、本日のメルマガを配信する前に、ここでどうしても読者に書いておきたい事がある。

 私の書くものが批判的トーンが下がってつまらなくなった、批判の対象がぶれてきた、という声がある。

 もし一部の読者に私の書くものがそう映っているとしたら、その読者に私の考えを述べなければならない。

 民主党政権は今では巨大権力だ。だからその権力もまた批判されなければならない。そして連立政権下の政治家もいまや権力者だ。それらへの批判のネタも事欠かない。

 しかし、いまだ民主党政権の権力は確立していない。それどころか長年の自民党政権下で蓄積された政官財癒着の負の遺産に悪戦苦闘している。民主党政権批判を始めるには早すぎる。

 その一方で自民党や、官僚、大手メディアによる民主党政権の足を引っ張り合いが目につく。

 だからといって、今更自民党を批判しても意味はない。もはや近い将来自民党が民主党に対抗できる勢力に返り咲く可能性はない。

 官僚と大手メディアは確かに警戒すべき対象だ。今となっては最大の批判対象者だ。しかし彼らもまた変わらざるを得ない。

 官僚も大手メディアも、政権交代によって生じた予想以上の政治の変化に、戸惑い、どう対応すべきかわからないのだ。彼らもまた最後は国民の側につくしかない。

 官僚は国民を敵に回す事は出来ない。国民から選ばれた民主党政権の政治主導に反旗を翻すような官僚は、もはや保身しか将来のない幹部官僚はともかく、将来性のある若手官僚にはいない。

 大手メディアの最大の関心は視聴率であり、購読者だ。視聴者、購読者にそっぽを向かれるような報道を繰り返していては存続できなくなる。彼らもまた試されているのだ。

 このような大きな変化の中で、旧態依然として、自民党、官僚、大手メディアを従来通り批判し続ける事は、ネット上に飛び交う評論ならいざ知らず、私はそれはしない。

 私のこれからの視点はこうだ。

 自民党政権下で蓄積された負の遺産を民主党政権と一緒になって解決していく。何が正しいかをともに考えていく。その過程で正しい解決の足を引っ張る者を見つけて、それを批判していく、これである。

 批判対象は与野党の政治家を問わない。官民を問わない。左右を問わない。組織を問わない。

 問題は何が正しい政策であるかということだ。

 たとえば八ッ場ダム問題、JAL問題である。

 それらは自民党政権下の政財官の癒着構造がもたらした負の遺産である。これからも続々と同様の難問が表面化し、そのつど民主党政権に襲いかかってくる。

 その対応に苦慮する民主党政権をながめるだけではなく、あるいは批判するだけではなく、民主党政権を叱咤激励し、ともに正しい解決策を模索していくべきである。

 およそすべての関係者を満足させられる解決策などない。必ず賛否両論が出る。

 しかしもはや今の日本は諸問題の解決が待ったなしである。早急な政治決断が求められる。その時に配慮されなければならないのが、政治に振り回される住民であり、弱者である者たちの人権、利益である。

 たしかに前原国土交通相が、着任早々建設中止を言い出したのはまずかった。それが彼の欠点かもしれない。しかし彼はその事を潔く詫びた。その事とダム建設の裏にある自民党政権下の諸悪の是正はまったく別問題だ。

 よほどの再建策でなければJALの存続は難しいらしい。しかし年金を削減される元職員ははやり気の毒だ。

 政治家であれ、官僚であれ、学識経験者であれ、指導者は等しく弱者の視点に立って言動しなければならない。

 鳩山首相は始球式を終えたら直ちに帰国して、これらの問題を自ら率先して取り組まなければならない。民主党政権のすべてを統括し、結束させ、最後は自分の決断を国民の前に問うのだ。

 メディアは、特定の勢力、組織におもねることなく、国民の為に正しい情報を提供し、正しい解決策の実現に貢献しなければならない。

 このような考えに反する権力者を鋭く見抜き、批判する。これがこれからの私の発信の原点となる。

 それは気の遠くなるほどの退屈な試みである。しかしそれこそが、我々が求めていた政権交代による民主主義の実現だと思っている。
                        
                                          引用終わり


     

    以下のとおり「天木直人メルマガ懇親会」を行います。一人でも多くの参加者を
 期待します。

                記


 10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会
            場所 豊橋市民文化会館 第三会議室
            〒440-0862豊橋市向山大池20-1
             TEL:0532(61)5111
             FAX:0532(64)1356
            豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)
            岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町
            バス停下車徒歩3分
            駐車場158台ゥ
            時間 13:30-16:00

10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会
            場所 静岡市民文化会館(第一会議室)
               「静岡市民文化会館」
              駐車場あり 約260台収容
              住所:静岡市葵区駿府町2-90
              電話:054(251)3751
            静岡駅北口 20番バス停留所から
            すべて静岡市民文化会館へ行きます
            時間 13:00-16:30

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2009年09月24日

 ごみ箱で尽きた命

     

 こういうことも私はメルマガで書いています。

 以下引用


   ごみ箱で尽きた命

 
 9月23日の東京新聞に佐藤大という名の記者が、一つの事件について、「現場考」という囲み記事で
書いていた。

 その事件は、昨年12月、東京都練馬区のマンションで、二歳半の男の子が両親に虐待された末に殺された
事件である。

 最近とみに目につく悲しい事件だ。

 私がその記事に胸を打たれたのは佐藤記者の筆力である。

 姉二人に次いで初めての男の子。予定より二カ月ほど早く生まれ、「優しい衣を着てるみたい」というイメージ
から母親は「優衣」と名付け、可愛がって育てる。

 その母親が、同年代の子に比べ成長が遅かった現実を前に、愛情を焦燥感に変化させ、イライラを優衣ちゃんに
ぶつけるようになったという。後はお決まりの虐待とその行きつく先の悲劇である。

 それを伊藤記者は次のように書いていた。

 「なかなか寝つかない優衣ちゃんに腹を立てた両親は、優衣ちゃんを高さ80センチのプラスチック製のごみ箱に
入れ、スライド式のふたを閉めた。さらにポリ袋をかぶせた上にゴムをかけ、外れないようにした。
 ごみ箱の中で、もがき苦しんでいた優衣ちゃんの声はやがて、やんだ。両親が、ようやくふたを開けたのは半日後。
優衣ちゃんは少量のごみにまみれ、既に息絶えていた・・・」

 伊藤記者は続ける。

 「・・・通報で駆け付けた消防隊員や捜査員に『自分でごみ箱に入った。気づいたら死んでいた』と説明していた
両親は、逮捕後は一転して『しつけのつもだった』と容疑認めているという。
 一家が住むマンションでは、ベランダで泣く優衣ちゃんの姿が住民に目撃されていたという。
  練馬区は『虐待の通報はなく、把握していなかった』としている・・・」

 佐藤記者は、両親が悪い、それを見過ごした住民や行政が悪い、などと声高に非難はしない。
救う手立てはなかったのか、とマンションのベランダを見上げて、体を震わせて一人で泣いていた優衣ちゃん
を思うのだ。

 彼は核。実の親から虐待を受け、行政や地域から手を差し伸べられることなく、失われた幼い命。

「ごみ箱の中で尽きた命」

 この言葉が、我々すべてを糾弾しているような気がする。

 いつから日本はこんな国になったか。その責任はどこにあるのか、と。

                           
                                          引用終わり

 
 そのほかにもメルマガでは鳩山首相訪米の陰に隠れたさまざまな動きについて
独断と偏見で書いています。

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2009年09月22日

 民主党の対抗政党はこれで決まりだ

 そのうち大きな政局となるから、皆が言わないうちに書いておきたい。

 自民党総裁選の札幌街頭演説で河野太郎が「渡辺喜美さんと一致団結したい」と叫んだという。

 これは極めて大きな政局ニュースだ。

 9月28日の総裁選挙で河野太郎が総裁に選ばれなければ、河野太郎は自民党を離れ、渡辺喜美のみんなの党と組む事を宣言したのだ。

 渡辺喜美がこれを聞き逃すはずはない。ただでさえ来年夏の参院選で党勢拡大を狙っている
渡辺喜美だ。これほど強力な同志はいない。

 もし河野太郎がみんなの党に入って、それに江田憲司を加えた三人で次のごとき政策を国民に訴える事になれば、政局は一気に新たな局面に入る。

 労働組合に膝を屈して大きな政府を指向する民主党より、小さな政府で経済に活力を与えることが日本経済再生の正攻法だと。

 左派イデオロギーの要求を入れて日米関係を危うくしてはならない。米国が困っている今こそ米国との協力関係を進め、日米同盟をより強固なものにして行かなくてはいけない、と。

 これに加えて次の事を明言する。小泉改革は、方向は正しかったが官僚支配を崩せなかった。格差問題に無策だった。米国の言いなりになりすぎた。

 我々はこれらの問題に、民主党以上に正面から取り組む。官僚支配から国民主権へ。中央集権から地方主権へ。そして売国ではなく、国益を重視した対米友好外交を行う、と。

 これこそが大方の国民が賛同することなのではないか。

 これに橋下大阪府知事や小泉進次郎が加わればパーフェクトだ。

 果たして、そのような展開になるのか。

 この続きは天木直人のメールマガジンで書いています。

 

 「天木直人のメルマガ懇親会」の10月の予定は次の通りです。
 入場無料。一般参加も歓迎します。


                      記


 10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会
            場所 豊橋市民文化会館 第三会議室
            〒440-0862豊橋市向山大池20-1
             TEL:0532(61)5111
             FAX:0532(64)1356
            豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)
            岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町
            バス停下車徒歩3分
            駐車場158台ゥ
            時間 13:30-16:00

10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会
            場所 静岡市民文化会館(第一会議室)
               「静岡市民文化会館」
              駐車場あり 約260台収容
              住所:静岡市葵区駿府町2-90
              電話:054(251)3751
            静岡駅北口 20番バス停留所から
            すべて静岡市民文化会館へ行きます
            時間 13:00-16:30

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2009年09月21日

 単純な馬鹿番組から、もはや反国民的害悪番組になった政治娯楽番組


 
 私にはそれがブログの批判のネタになるからいいのだが、善良な一般国民はテレビで連日のように流される政治娯楽番組に対して、心の底から怒りを覚えなければ嘘だ。

 あの政治娯楽番組は自民党が政権政党であった時は単なる馬鹿番組にとどまっていたからまだ許せた。

 政権交代を目指して民主党議員を応援していればよかった。

 いくら番組が自民党びいきに偏向していようとも、もはや自民党が倒れるのは日増しに明らかになっていたから、自民党議員に同情にして見ていればよかった。

 ところが民主党が圧勝して政権交代が実現し、自民党が無能政党をさらけ出してもはや復活不能になったいま、テレビの政治娯楽番組は反国民的になった。有害になった。

 考えても見るがいい。役所の募集に160倍の応募が集まるご時世だ。ハローワークに人がつらなり、それでも職が得られない国民があふれている今の日本だ。

 正社員になれたと小躍りしたと思ったらすぐに取り消されて涙を流す今の日本だ。

 政治家は与野党をこえて一日も早く臨時国会を初めて対策を講じるべきだ。

 民主党の政治家はテレビに出る暇があれば政策づくりや官僚支配との闘いに必死になるべきだ。

 自民党は二大政党に実現に向けて党の再生に必死になるべきだ。

 健全な野党を吹聴する共産党は、国会の一日もはやい召集を求め、鋭い国会質問を周到に準備すべきだ。

  それなのに、政権交代した後も、同じように政治娯楽番組は続けられている。

  その討論はもはや政権交代など関係はない。まじめな政策論議ではない。やらせの喧嘩討論だ。

  メディア関係者や出演者が如何に法外な給与やギャラをもらっているか、職探しに泣いている国民は知るべきだ。

  国会議員が我々の税金からめし上げた予算でどれほど不当な給与と特権を与えられているか、国民は知るべきだ。自民党から共産党までみんなグルだ。国会を開こうとせず、テレビの娯楽番組にうつつを抜かしているのである。

 彼らが本当に国民の事を思っているのなら自らを恥じるべきだ。

 反省の気持ちに胸が痛まなければ国民の的だ。

 国民は今こそ心の底から怒らなければならない。

 こんなテレビ番組はボイコットしなければ嘘だ。


 メルマガでは他にも次のテーマで書いています。

 「インド洋給油停止の落とし所を口走った岡田民主党外相」

 「情報公開されるべきは日米密約だけではない」

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2009年09月20日

 鳩山民主党の対米外交に「冬の兵士」を捧げる

  

  鳩山首相、岡田外相の目にとまるように、「天木直人メールマガジン」で配信したメッセージの全文をブログに転載します。


  以下引用開始

  鳩山民主党の対米外交に「冬の兵士」を捧げる    

 
 ネット上で毎日発信していると、見知らぬ読者とのやり取りを通じていくつかの交流が生まれる。

 「平和をめざす翻訳者たち」(Translators United for Peace)のメンバーA君もその中の一人だ。

 先日その彼から是非読んでもらいたいと一冊の本が贈られてきた。

 イラク・アフガンの帰還米兵たちの証言をまとめた「冬の兵士」(岩波書店)という本である。

 08年シカゴで発刊され、その邦訳がこの8月に日本で発売された。A君は20名からなるその翻訳者
の一人である。

 帰還米兵が語る証言の一つ一つはあまりにも衝撃的である。正直言ってそのすべてを読み終える事は私には
出来なかった。良心が悲鳴をあげ、もう十分だと囁くのだ。

 ここでは、自ら海兵隊員として湾岸戦争に従事し、今は作家として米国の戦争を告発し続けている
アンソニー・スオフォード氏の序の言葉を次の通り要約して紹介するにとどめておく。

 「・・・私は(彼ら反戦イラク帰還兵の)ほとんどの証言をこの耳でじかに聞いた。湾岸戦争に従事し、
人を戦争向きに作りあげていく戦闘とそのシステムがどんなに残虐かを体験的に知っている(私でさえも)、
証言を聞きながら何度もとうてい信じられないという気持ちを覚えた・・・優しい若者が民間人の住むアパート
に砲火を浴びせ、その破壊行為に歓声をあげていたなんて、信じがたいことだろう。血に飢えたように
殺害を続けるなんて知りたくもないだろう。緩み続けた交戦規則が、不安を感じた相手なら誰でも撃ってよい
ところまで行き着いてしまうなんて、信じたくもないだろう・・・しかし、私たちは指導者たちが知られまいと
するこの戦争の内容とその結末を忘れないでいることによって、死者、負傷者、精神変調を来たした人、
やっとのことで回復した人、それらすべての人々の名誉を守ることができるのである・・・」

 奇しくも9月19日の毎日新聞で西川恵記者が次のように書いているのを見つけた。

 「アフガニスタンに部隊を派遣している米国などは、世論の説得に今後更に神経を注がざるを得ないのでは
ないか。『冬の兵士─イラク・アフガン帰還兵が語る戦場の真実』(岩波書店)を読んで改めて感じた」

 そうなのだ。これは指導者たちの必読の書である。

 鳩山首相は、そして岡田外相は、米国へ向かう飛行機の中で、たとえ一人の帰還兵の証言でもいいから
目を通してもらいたい。

 外務官僚が用意するどんな勉強用資料より真実を教えてくれるだろう。

 日米同盟が重要だなどという言葉を二度と口に出せなくなるなるだろう。

 オバマ大統領やクリントン国務長官の顔を平静な気持ちで直視できなくなるだろう。

 その事こそ、冬の兵士たちが、大きな危険を冒して立ち上がり、渾身の力で訴えたかった事である。

 A君が翻訳に情熱を傾けた理由である。

 私がこのメッセージを書いた理由である。

                                   引用終わり


  


                


  

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2009年09月19日

 辻元清美は民主党に行ったらどうか

 
  18日の閣議で副大臣22人と政務官25人が決定された。その顔ぶれすべての力量に精通しているわけではないが、有能な人物が多く配置されている。これを見て私は鳩山新政権の脱官僚の本気度を見た。期待が高まった。

  そのような副大臣名簿の中で一つだけ違和感を持ったのが辻元清美国土交通省副大臣の人事である。

 辻元議員の力量を問題にしているのではない。その人事決定に至る社民党内部の混乱と当惑を、9月19日の朝日新聞で知って、辻元清美という政治家に対する不快感を抱くのだ。

 そのような辻元しを抱え込まざるを得ない社民党の矛盾と窮状に同情を禁じえない。

 朝日新聞の記事によると、民主党に対し国土交通省の副大臣ポストを求めていた社民党は、その人選をすでに渕上貞雄副代表に決めていたという。

 ところが民主党の前原誠司国土交通相が辻元清美氏に直接電話して依頼したところから混迷が始まったという。

 朝日新聞ではその混乱の原因を社民党の内部連絡の悪さのせいにしている。

 しかしそもそもが、辻元清美氏の大臣に対する野心が無ければ起こらなかった混乱である。

 これまでの辻元議員の言動を見ていると、起こるべくして起きた混乱である。

 この混乱を潮時に辻元議員は民主党へ行ったらどうか。

 社民党もそれを受け入れたらどうか。

 それは辻元議員にとっても、社民党にとっても、いいことである。


 今日の「天木直人のメルマガ」では他に次のテーマで書いています。

 「岡田外相への期待と不安」

 「私は鳩山民主党性善説、官僚・大手メディア性悪説をとる」
 

 

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2009年09月18日

鳩山新内閣はメディアと官僚を分断して統治すればよい

   

 以下は今日9月18日に「天木直人のメールマガジン」で配信したものです。一般の読者にも読んでもらいたいと思って全文掲載します。


 以下引用 


 鳩山新内閣はメディアと官僚を分断統治すればいい
     

 
 昨日のメールマガジンで、私は鳩山新政権がはやくもメディアに屈したと書いた。これについて、
かつて無いほどの反応が私のもとに寄せられた。

 読者の反応は世の中の動きを見極めるひとつの指針だ。それを参考に私のメルマガも一層鋭敏、的確に、真実に迫っていこうと思う。

 送られてきたメールのほとんどが、同様の指摘が随所で見られるという情報提供である。中にはあきらかにメディア関係者と思われる者からの内部告発のようなものがあり、大手メディアは民主党の記者クラブ制廃止を本気になって警戒し、その阻止に向けて動いていると教えてくれるものもあった。

 その気になって新聞や雑誌を読んでみると、鳩山新政権とメディアの関係を論じたものが結構目につく。

 それについては折にふれて書いていくが、私が特に注目したのは、9月18日の日刊ゲンダイ「春名幹男 国際情報を読む」の「日本でも始まる新政権と官僚&メディアの情報戦争」の中の次の指摘だ。

 春名氏はこう書いていた。新政権になればメディアも厳しい批判にさらされることになる。記者側も政権交代で攻守が入れ替わる。オバマ大統領も記者会見で、突然、慣例を破り、大手の記者が手を上げても無視し、そのかわりに小雑誌やウェブ・マガジン記者らに質問の機会を与えるようになった。鳩山政権の第一の敵は官僚だから、おそらく官僚たちは、大手新聞者の政治記者らに新政権のネガティブ情報をリークするだろう。情報戦争が始まった、と。

 なるほど。かつて私がこのメルマガで書いたとおり、いまや最大の抵抗勢力は官僚とメディアであるということだ。

 そうであれば、「鳩山新政権がメディアに膝を屈した」、「期待を裏切った」、などと鳩山新政権を批判するのではなく、抵抗勢力に負けないようにどうすればいいかを助言したほうがいい。

 実際のところ読者から私のもとに届いたメール中にもそう指摘するものもいくつかあった。

 だからというわけではないが、私は次のように鳩山新政権に助言をしてみたい。

 それは一言で言えば、官僚にしてもメディアにしても、正面から敵対するのではなく、上手く扱え、ということだ。

 官僚とメディアが今抱いている危機意識は、われわれの想像以上に強いに違いない。そんなときに正面から敵対行動をとれば反発するのは当然だ。

 どうすればいいか。鳩山新政権の政策に協力する者とそうでないものを選別し、アメと鞭を使い分けるのだ。

 たとえば官僚である。抵抗する官僚を更迭するのではなく、新政権の政策に賛同して協力する官僚を幹部に抜擢するのだ。それを見せつけるのだ。それこそが本来の人事である。官僚はたちどころにやる気を出すだろう。

 たとえばメディアである。新政権の政策に賛同して協力する記者には、どんどんとスクープ情報を与えるのだ。それが本来の情報提供者と情報配信者との関係である。スクープを与えられる記者はたちどころに味方になるだろう。官僚たちに「記者会見を禁止する」などと命じてメディアの反発をかうよりはるかに賢明なやり方だ。

 要するに鳩山新政権は、官僚とメディアとの関係に最大のエネルギーを投入し、正しい力関係をいち早く確立することに努めなければならない。

 それはよく言えば正攻法で攻めよ、ということだ。嫌な言い方をすれば分断して統治せよということだ。官僚とメディアを分断し、官僚同士、メディア同士を分断することだ。

 アングロ・サクソンがお得意の戦略である。

 鳩山新政権にそれが許されるのは、今日発表された75%以上と言う鳩山新政権への世論の支持率だ。

 鳩山新政権が恐れるべきは国民である。

                                        引用終わり


                

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2009年09月17日

 靴投げ記者の言葉に真実を見る


 昨年12月にイラクの首都バクダッドを訪問したブッシュ米大統領に靴を投げつけた記者がいた。

 ブッシュ大統領が記者会見をしている席上で「これが別れのキスだ、犬め!」と叫び靴を投げつけたイラクのテレビ記者、ムンタゼル・ザイディ氏だ。

 この記者の行為がアラブの世界を中心に反響を呼んだ事は記憶にあたらしい。

 釈放嘆願の声が相次いだこともあってか、禁固刑1年の刑期満了より約3ヶ月はやく、9月15日に釈放されたというニュースが流れていた。

 なぜ彼は英雄になったのか。

 それは彼が真実を語っているからだ。

 釈放後の彼の第一声もまたふるっていた。

 「私は釈放されたが、イラクはまだ囚われのままだ」

 あいつぐ政界入りの誘いに対し釈放後の記者会見で彼は語ったと言う。

 「イラクの孤児や貧しい人のために働きたい。政治には関与しない」

 今度の総選挙で大量にうみだされた新人議員たちがテレビの前ではしゃいでいる姿を見ながら、この記者の言葉に誠を見た思いだ。

 鳩山新政権は、今度は米国のアフガン戦争に協力していくのだろうか。

                                         (了)

 今日のメルマガでは次のテーマで書いています。

 「鳩山新政権の裏切り第一号を見つけた」

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2009年09月16日

 鳩山新内閣の最大の弱点は外相・防衛相コンビである


 
 このメルマガは16日午前10時半の時点で書いている。

 この時点で、やっとすべての閣僚が内定したとメディアが一斉に報じ始めた。

 最後に出てきた名前とそのポストが北澤俊美氏の防衛大臣というものであった。

 これを知ってこのメルマガを書く気になった。

 今日の夕刻から明日にかけて、メディアはいっせいに鳩山新内閣の評価について書き立てるだろう。

 その前に、真っ先に誰も書かないことを書いておく。

 鳩山新内閣が小沢の影の内閣だ、とか、民主党の複雑な派閥バランスを考慮した内閣であるとか、そんなことがさんざんメディアで書かれるだろうが、そんなことはどうでもいいことだ。

 私はこの内閣は今の民主党の総力を結集した最強の内閣だと思っている。

 この内閣で、政治主導の政策、国民のための政策が実現できなければあきらめたほうがいい、そう思わせる最善の内閣だ。

 内政に関しては、どんどんと予想以上の政策が打ち出されていくだろう。それに対して批判的意見は出されても、国民はおおむねそれを評価して、自公政権の時と比べて政権交代が起こってよかった、と受け止められることになる。

 ところが唯一弱点がある。

 それは岡田外相、北澤防衛相のコンビによる対米外交である。

 ただでさえ民主党の弱点は外交・安保政策にあるといわれてきた。

 そんな中で、鳩山論文をきっかけに米国の対日警戒感が浮上した。

 日米地位協定や普天間基地問題などで米国が攻勢に出てくることは間違いない。

 それをかわして対米自主の平和外交を貫くには、外務大臣と防衛大臣が共通の認識を持って一致・団結して事に当たらなければならない。

 その上に立つ強いリーダーシップが必要である。

 鳩山首相は友愛の精神で民主党をまとめて行くことは出来ても、毅然とした対米政策を貫くには優しすぎる。

 小沢幹事長は選挙に強くても正しい対米政策、対米戦略がない。

 だからこそ外相、防衛相の力量と一致した協力が必要なのだ。

 残念ながらそれが期待できない。

 結論は見えている。日米同盟関係の堅持という名の、従来どおりの対米従属外交の踏襲である。

 もっとも、それは、平和外交を掲げて米国の軍事政策から自主、自立すべき、とする私のような考えの者にとっては残念なことではあっても、自民党やメディアから攻撃される隙を与えない利点がある。

 民主党の外交・安保政策の失敗を願って再び政権を取り戻そうともくろむ自民党にとっては悪夢であることになる。

 民主党が永く政権を保つには岡田、北澤コンビは悪くない、ということかもしれない。

                                              (了)

 このほかにも今日のメルマガでは次のテーマで配信しています。

 「民主党政権の方向はどっちだ」

 
 
  天木直人メルマガ懇親会を以下のとおり予定しています。一般の参加も
歓迎します。無料です。

                記


9月20日(日)   名古屋(愛知県)懇親会
            場所 愛知県勤労会館鶴舞プラザ
            名古屋市鶴舞(JR中央線、地下鉄鶴舞線鶴舞駅
           下車徒歩7分)鶴舞駅下車徒歩6-7分)
            時間 13:00-17:00

10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会
            場所 豊橋市民文化会館 第三会議室
            〒440-0862豊橋市向山大池20-1
             TEL:0532(61)5111
             FAX:0532(64)1356
            豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)
            岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町
            バス停下車徒歩3分
            駐車場158台
            時間 13:30-16:00

10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会
            場所 静岡市民文化会館(第一会議室)
               「静岡市民文化会館」
              駐車場あり 約260台収容
              住所:静岡市葵区駿府町2-90
              電話:054(251)3751
            静岡駅北口 20番バス停留所から
            すべて静岡市民文化会館へ行きます

            時間 13:00-16:30


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2009年09月15日

チューインガム次官を放置する外務省


 
 どうでもいいような事だが、実は組織論として重要な事ではないかと思って書いてみる。

 9月15日の毎日新聞に「仲川市長 ガムかみ答弁」という見出しの顔写真入の大きな記事が掲載されていた。

 仲川げんという名の奈良市長が(33)が11日の市議会本会議中、ガムやアメを食べながら答弁していたというのだ。

 会議終了後に議長が厳重注意し、市長が謝罪していたことが分かった、と記事は書いている。

 
 「仕事中にガムをかむこと自体、信じられない。規則で定める以前の問題だ」と怒る市職員の言葉が載せられていた。

 それを読んで私の脳裏に過去の苦い経験が鮮やかによみがえってきた。

 外務省の藪中事務次官がまだ課長の頃の話だ。

 アジア諸国の日本大使館の幹部館員が年に一回外務省に集まる会議の席上の事だ。

 本省を代表して出席していた薮中課長がガムを噛みながら私のところへやってきた。

 話の内容は他愛ないものであったが、その時私は言いようのない不快感を覚えた。

 当時彼は出世コースの登竜門である官房課長であった。私はマレーシア大使館の公使であった。

 幹部職員が勤務中に外務本省の建物の中でガムを噛んでいること自体が驚きであったが、年に一回の在外公館幹部館員と本省との会議は、外務省の中でも重要な討議の場である。

 特に年に一回本省に帰ってくる在外幹部職員にとっては、緊張して臨む本省の幹部や同僚との討議の場である。

 私は自分が馬鹿にされたような気がしてよほど注意しようと思ったが言葉を飲み込んだ。

 私はその時に藪中課長のおごりを見る思いであった。

 もし我々が彼の将来を決める力を持っている者たちであれば、彼は決してそのような態度をとらなかったに違いない。

 本省幹部の彼にとっては、在外公館の職員は、たとえ先輩であってもどうでもい存在なのだ。

 このような人物が組織の上に立っていく。

 そういう外務省の組織に、私は危ういものを感じた。

 後に思わぬ形で外務省を辞める事になった私は、その事を「さらば外務省」(講談社)の中で書いた。

 それから6年たって、私は今でも藪中次官が省内でガムを噛んでいるという事を知った。

 奈良市議会の場合と違って、誰も彼に忠告する者はいない。

 奈良市議会の場合と違って、外務省の内部の出来事は、メディアや一般国民の目にさらされることはない。

 外務省のこの弛緩と閉鎖性こそ、日本外交をここまで劣化させた原因の一つであると私は確信している。

 そのような外務官僚に外交を独占させてきた事が、日本の外交をここまで行き詰まらせたのだ。

 民主党政権の下で、外交もまた官僚の手から国民の手に取り戻されなければならない。

 鳩山首相や岡田外相がその事に気づくかどうか、そこが問題だ。


 ブログの読者の皆様へ

 一人でも多くのブログの読者に是非ともメールマガジンの読者になっていただきたいと思っています。

 今後とも「天木直人メルマガ懇親会」を全国で重ね、民主党新政権下における政治が国民のためのものになるように、監視し、注文をつけて行きたいと思っています。

 そのための同士を全国に広げ、読者とともに考え行動していきたいと思っています。

 今日のメルマガでは以下のテーマで配信しています。

 「小泉元首相のエルビス・プレスリー記念間訪問の裏に隠されたエピソード」

 

 

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2009年09月14日

藤崎一郎駐米大使の対米強硬発言とその正しい評価

       

 
 書くつもりはなかったが、この発言が一部メディアで「気概ある発言」などと評価されているのを知って、書かなければならないと思った。

 実はあの報道がテレビの画面で流されるのを偶然目にした私は、かつての同僚の変わり身の早さに、思わず苦笑せざるを得なかったのだ。

 国防総省のモレル報道官が9日の記者会見で、民主党政権になってもインド洋給油は継続するよう強く促すと述べた、と報じられた。明らかな牽制である。

 これに対し、藤崎一郎駐米大使が10日の記者会見で、すかさず切り返した。

 インド洋給油は日本政府が主体的に決めてきたことだ。米国から言われてやるものではない。日米の信頼関係は報道官を通じてやりとりするものではない。などなど。

 対米従属一辺倒の外務官僚がよくぞ言ってくれた。藤崎駐米大使は気概あるサムライだ。

 もしそのような印象を持ってこの報道を受け止めた読者がおられたら、残念ながらそれは勘違いだ。

 藤崎大使は米国に向かって言っているのではない。鳩山民主党新政権に向かってメッセージを送っているのだ。どうか大使を更迭しないで欲しい。民主党政権の外交に従います、と。

 それにしても、核密約はないと否定しながら一転して調査に協力すると言い出した藪中次官と言い、この藤崎発言といい、その変わり身の早さには驚くばかりだ。

 藤崎大使はかつての私の同期だ。藪中次官は一年後輩だ。

 私はよく知っている。彼らもまた、すべての野心ある外務官僚と同様に、対米従属に徹して外務省の中枢を歩んできた者たちだ。

 その彼らが、自民党から民主党に政権が交代したとたん保身のためにここまで言動を豹変させるのだ。

 彼らには信念に基づいた外交などはない。あるのは時の権力に迎合することだけだ。

 自民党政権の下においては、その主人である米国に絶対服従していればよかった。

 民主党政権になった今、彼らの主人は民主党である。民主党の対米政策がはっきりしない以上、米国に従属するより民主党政権に迎合したほうがより安全なのだ。

 そういう配慮から出てきた藤崎発言である。

 しかし、彼の発言は嘘だ。誤りだ。

 日本は米国の要請で外交を決めた事はない、などというのは冗談が過ぎる。無理を承知で米国に追従してきたではないか。率先してそれを行ってきたのは藤崎大使ではなかったのか。

 それに、報道官ごときにとやかくいわれる筋合いではない、というのも大きな間違いだ。報道官は勝手にそのような発言をしているのではない。国防総省を代弁して発言しているのだ。インド洋給油を続けてくれというのは米国政府の要望なのである。

 さぞかし米国は笑っているだろう。あれほど米国に尻尾を振っていた存在感のない日本の大使が、政権が変わったとたんに強硬な発言をし始めた、と。新政権に媚びた発言をし始めた、と。


 今日のメルマガで書いているテーマ

 「大手新聞がついに書いた高知白バイ事件の冤罪疑惑」

  天木直人メルマガ懇親会を以下の通り実施します。民主党政権下の内政・外交について
 自由な意見交換を行います。参加無料。

                記


           時間 13:00-17:00

9月20日(日)   名古屋(愛知県)懇親会
            場所 愛知県勤労会館鶴舞プラザ
            名古屋市鶴舞(JR中央線、地下鉄鶴舞線鶴舞駅
           下車徒歩7分)鶴舞駅下車徒歩6-7分)
            時間 13:00-17:00

10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会
            場所 豊橋市民文化会館 第三会議室
            〒440-0862豊橋市向山大池20-1
             TEL:0532(61)5111
             FAX:0532(64)1356
            豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)
            岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町
            バス停下車徒歩3分
            駐車場158台
            時間 13:30-16:00

10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会
            場所 静岡市民文化会館(第一会議室)
               「静岡市民文化会館」
              駐車場あり 約260台収容
              住所:静岡市葵区駿府町2-90
              電話:054(251)3751
            静岡駅北口 20番バス停留所から
            すべて静岡市民文化会館へ行きます

            時間 13:00-16:30


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2009年09月13日

閣僚人事よりも重要なもの


  鳩山民主党代表は、総選挙の大勝利を受けて、ただちに国会を召集すべきであった。直ちに首班指名を受け、新内閣を発足させて、一刻の無駄もなく国の再建に手がけるべきであった。

  総選挙から今日までの政治報道をみながら、私は与野党を含めた政治家たちの、国民を思う気持ちの欠如に強い不信を抱く。

  しかし、そのいらだちももうすぐ終わる。週明けには閣僚人事が発表され新内閣が発足する。

  新内閣については、喜びに浸ることなく、ただちに仕事を始めてもらいたい。

  鳩山民主党政権に国民が期待している最大のものは官僚支配からの脱却である。

  前評判よろしく、自民党の政権下では考えられなかったような国民本位の新しい政策が、続々報道されつつある。

 どれをとっても期待できる政策だ。もしそれが出来れば間違いなく日本は変わる。驚くほどの変化が起きる。

  しかし、それゆえに官僚組織の抵抗は凄まじいものがあるだろう。

  その抵抗は正面きって行われるとは限らない。権力に従う形で巧みに官僚利権を温存するという形を取ってくるだろう。

  それにだまされないしっかりした閣僚人事を期待する。閣僚人事の重要性はそこにある。

  しかし私は閣僚人事は心配していない。鳩山新政権の閣僚が官僚に取り込まれるようでは鳩山民主党もまた期待はずれということになる。そのような愚は鳩山・小沢政権はおかさないだろう。

  既に伝えられている人物が新閣僚になるのなら、誰がどのポストについても大丈夫だ。

  問題は各省庁に送り込む副大臣や政務官という名の政治家たちの力量である。

  国家戦略局とか行政刷新会議などの官邸に集結するとされる100人級の政治家こそ、官僚と直接に渡り合う政治家だ。官僚主導から政治主導へ移行できるかどうかを決める最重要の政治家だ。

  自民党政権下ではこれらの政治家がお飾りであった。官僚に太刀打ちできずに言いなりになっていた。

  鳩山新政権の人事のみどころはどこまで優秀な若手政治家をここに投入できるかだ。

  果たしてそのような優秀な政治家の数が十分そろっているかどうかだ。

  鳩山新政権の人事のみどころはそこにあると私は思っている。
                                              (了)

 今日の「天木直人のメールマガジン」では次の事について書いています。

 「在日米軍基地を撤退してもいいと言っている米国。それに反対する政府・外務省」

 「鳩山民主党政権と検察の闘いはこれからだ」

 

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2009年09月12日

 読者の皆様へー鳩山民主党政権への助言について

 


 私は一週間ほど前のブログで、読者からの意見を募って鳩山民主党政権に対する助言を
作成し、それを鳩山民主党政権に届く事を期待して私のブログに掲載していくと宣言しました。

 望外の反応を頂き、多くの助言が寄せられています。

 そのいずれもが重要政策にかかわるものであり、ほとんどが納得いくものばかりです。

 ところが、その助言の多くが問題提起にとどまり、それをわかりやすい文章にして提言するには
多大の時間とエネルギーを要することがわかりました。

 何よりも私自身が多くの事を学ばねばなりません。

 そういう次第で、この助言作成作業は時間のかかる息の長い作業になりますが、必ず続行して
いくつもりですので、読者の皆さまにはご理解と忍耐を頂ければ幸いです。

 また、提言すべき事柄については引き続きご意見をお聞かせ下さい。

 なお、鳩山民主党政権の成立にともない、助言というよりは注文をつけるという意味で、要望、要請
申し入れ、などという表現にしていきたいと思っていますのでこの点も合わせご了解願います。


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2009年09月11日

 自民党の再生はこれしかない


  
 このままでは自民党の復権はない。

 皆が民主党を目指し、あるいは民主党との連立を目指し、日本は事実上の民主党一党の政治状況が実現していく。

 民主党を増長させるのはしゃらくさいが、私はそれでもいいと思っている。

 民主党という政党は、もはやかつての自民党のような支配者の政党、利権分配の政党には戻れない。

 国民本位の政党をめざすしかない。

 少しでも国民を裏切るような事をすれば国民から厳しく糾弾される。だから当面は民主党支配の政治でいいのだ。

 しかし、世論は自民党の復活を望んでいる。

 健全な二大政党の実現を願っている。

 そうであれば、何としてでも自民党は頑張って再生し、民主党と拮抗する政治勢力とならなければならない。

 どうすればいいのか。 私なら自民党にこう助言する。

 まず第一は、思い切った世代交代をすることだ。

 このことは、あの中曽根康弘元首相も9月11日の産経新聞紙上で次のように言っている。

 民主党との政策比べをする前に、まず自民党が変わったと国民に見てもらわなければならない、そのためには清新な勢力が党内から湧き出て、時代を前進させる何かを持っているという期待を国民に持たせなければならない、と。

 さすがは中曽根大勲位だ。その通りだと思う。

 問題は、「こころざしある有能な新人群の決起」が起ったとして、それら若い自民党政治家たちが、何を政策に掲げて国民に訴えるかである。

  中曽根大勲位は、国の基本問題をもう一度再燃させ、民族性や歴史的伝承を大事にする政治を目指せと言っている。

  これだけでは必ずしも明確ではないが、中曽根大勲位のこれまでの言動から考えると、改憲、自主防衛への保守回帰に違いない。

 しかし私はそれでは民主党に勝てないと思う。

 そのような主張は平沼グループにまかせておけばいい。

一握りの反民主党の国民をひきつけるかもしれないが、多数の国民の気持ちをつかむことはできない。支持は広がらない。

 それはあたかも共産党や社民党の主張が、広く国民の間に広がらないのと同じである。

 民主党に対抗して幅広い国民の支持を得ようとすれば、これまでの自民党政治の悪を徹底的に反省し、民主党よりもさらに徹底した非自民党的な政策を掲げる他はない。

 官僚支配の打破や、天下り禁止、地方分権など、民主党のマニフェスト以上の政策を掲げるのである。

 その上で、社民党や労働組合と連立しようとする民主党の偽善を厳しくつく。

 雇用、福祉、格差問題に対する手当ては十分講じた上で、自由主義経済と成長重視の経済政策を掲げ、日本経済の再生を目指す。


 それに加えて、日米同盟一辺倒の外交から、平和憲法を掲げた自主、自立した外交を主張できれば言うことはない。

 そういう新生自民党を目指してみよ。 あっという間に民主党を追い詰めることができる。

 そんな新生自民党であれば私は率先して支持する。

 それが出来ないようでは自民党の再生はおぼつかない。

                                         (了)


 今日の「天木直人のメルマガ」では次のテーマで配信しています。

 「日米関係を最後に決めるのは国民である」

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2009年09月10日

日米軍事同盟を認めた三党合意

 

 以下は私が本日9月10日に配信した「天木直人のメールマガジン」からの全文引用です。

 「天木直人のメールマガジン」は、渾身の力を込めて私が毎日配信している政治メッセージです。

 以下引用


 想定されたとはいえ、そして残念ながら、あまりにも見事に私の予言は的中した。

 思えばセレモニーに終始した三党連立協議であった。

 言葉の遊びに終始した政治ゲームであった。

 始めから連立ありきだった。どんなに主義、主張が通らなくても、社民党が連立協議から離脱することはあり得なかった。

 福島党首一人を責めるつもりはない。社民党全体が背負わなければならない重い十字架である。村山政権の誤りから脱却できない社民党の末路である。

 「緊密で対等な日米同盟関係をつくる」

 三党合意の最も重大で深刻なところは、この言葉によって日米同盟関係を認めたことだ。

 奇しくもルース駐日大使は三党合意が成立した同じ9日、「日米同盟強化は最優先」と語り、アフガニスタン支援に言及した。

 この事が、三党合意と並んで、10日の日経新聞の一面を飾った。

 我々は気づかなければならない。正しく認識しなければならない。

 日米同盟関係とは日米軍事同盟関係に他ならないという事を。これは国際政治の常識だ。

 そして、米国との軍事同盟を堅持する限り、どのように言い逃れようとも、日本は苦しみ続ける事になる。米国は日本を解放してくれない。

 在日米軍はなくならない。基地なき沖縄は見果てぬ夢で終わる。何よりも米国の戦争に加担し続ける事になる。日本国民を米国の戦争に巻き込むことになる。社民党が党是としている憲法9条が踏みにじられ、否定され続けることになる。

 どうしてこの事が社民党にわからないのだろう。

 いや、わかっているに違いない。わかっているからこそ、「社民党は生活再建に全力を尽くす」と、成果を強調しているのだ。問題をそらせているのだ。福島社民党のあの暗いつくり笑いがそれを物語っている。

 とうとう日米安保体制に反対する政治勢力は、日本共産党や、それよりももっと左翼的なイデオロギーを掲げる人々に限られる事になった。

 これでは日本国民が日米安保体制の誤りに気づくことは出来ない。

 私がいくら日米安保体制は解消されなければならないと訴えたところで、「日本共産党と同じだ、左翼の主張だ」の一言で一蹴されてしまう。

 それでも私は言い続ける。日米軍事同盟は誤りだと。同じ思いの人たちと、イデオロギーを越えて訴え続けて行く。

 私は鳩山新首相への期待をまだ捨ててはいない。

 三党合意の後に映画鑑賞に行って、友愛と絆で政治を行うと話す宇宙人ぶりから、奇跡が生まれることを期待する。

 それぐらいの冗談が言える心の余裕を持って鳩山民主党新政権を見守って行きたい。

                                          引用終わり

                    

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2009年09月09日

 鳩山民主党政権に助言する その3ー国会議員の待遇に関する法律を直ちに見直せ

 今回もまた大量の国会議員が生まれた。

 そんなに議員が必要なのだろうか。

 考えても見るがいい。衆院議院480名のほとんどは数合わせ要員だ。

 法案成立はもとより、与野党のあらゆる攻防において多数決がとれるかどうかがすべてを決める。大部分の議員はその数合わの時に意味を持つ。

 今回の選挙でも、とどのつまりは各党がどれだけ当選させたかである。

 議員として立派な活動をした者が落選し、公示日直前に立候補した者が、選挙活動をする暇もなく当選したりする。

 杉村大蔵氏の例をひきあいにだすまでもない。

 4年前の小泉郵政選挙で大量に生まれた議員の多くが、4年間もの間、何の実績も残さないまま、月額130万円の歳費、月額100万の文書通信交通手当(何にでも使える第二の給与)と年間4500万円ほどの政党助成金を手にして去って行った。

 そして今またおびただしい数の新人議員が誕生した。

 鳩山民主党代表が今の日本国民の苦しい生活状況に心をはせるのであれば、国会議員の待遇に関する法律の改正に今すぐ手をつけるべきだ。

 そう思っていたらとんでもないニュースが流れてきた。

 民主党は、3親等以内の親族を公設秘書にする事を禁じた内規を緩和しようとしている、というのだ(9月8日日経ほか)。新人議員が急増し、秘書探しが大変だからだという。

 冗談じゃない。その気になれば秘書はいくらでも見つけられるはずだ。

 この上に公設秘書3人の秘書給与計2300万円まで家族ぐるみで手にすれば、おんぶに抱っこだ。

 すべては税金で支払われているのである。

 こんな事をしていては、民主党もまた自民党と同じだ。政治を稼業にしているということだ。

 偉そうな事をいくら言ってみたところで、国民の為の政治などできるはずはない。

 鳩山民主党よ。国会議員の歳費等などを定めた法律を直ちに改正せよ。民主党が改正を言い出せば誰も反対できない。

 だから改正できる。後は決断ひとつだ。

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2009年09月09日

 これが米国という国の現実である


 9月8日付の二つの新聞記事を読んで、とっさにこの言葉が頭に浮かんだ。

 米国と同盟関係を持つ事自体が憲法違反である、と。


 その記事の一つはニューヨーク発共同通信の次の記事だ。

 6日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、2008年の米国の通常兵器輸出契約額が、経済不況にもかかわらず増大し、前年比約49%増の約3兆5千億円にのぼったという。これは世界全体の兵器輸出額の約7割だという。

 こんな国と同盟関係を持つ事自体、平和憲法の根本精神にもとる事は明らかだ。明白な憲法違反である。

 もう一つの記事は9月8日の毎日新聞に見つけた記事だ。

 毎日新聞の連載「揺れる星条旗への思い」(「9・11」から8年)の中で、次のようなエピソードが語られていた。

 ・・・08年8月26日夜の出来事である。ヤンキースタジアムで野球を観戦していた会社員、ブラッドフォード・カンポリアンさん(30)は、7回表が終わったところで流される恒例の愛国歌(ゴッド・ブレス・アメリカ)の時に、トイレのため席を離れて歩きだした。

 その時、ニューヨーク市警の警察官二人がカンポリアンさんの前に立ちはだかり、「どこへ行くんだ」と声を荒げた。

 「歌に興味はない。トイレに行くだけだ」と答えるカンポリアンさんの腕を警察官はひねり上げ、「愛国歌を好きでない者は国から出て行け」と言った。カンポリアンさんはそのままチケットを取り上げられ、球場から追放された・・・

 こんなことがニューヨークもど真ん中で行われているのだ。

 国歌斉唱をするかしないかで大議論になっている日本が可愛く見える。

 われわれ善良な日本国民はよく考えたほうがいい。

 こんな米国を、「世界でもっとも価値観を共有する国」と言ってはばからない日本政府と外務省。そしてその国に絶対服従して同盟関係を持知続ける日本。

 それ自体が憲法違反ではないのか。

 我ながらいい言葉を思いついたものだ。

 「天木直人のメールマガジン」では次のテーマで配信しています。


 「 鳩山民主党と福島社民党の連立協議をしかる」

 「 鳩山民主党は本当に官僚支配を打破できるのか」

 

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2009年09月08日

 お詫びと訂正


 9月7日の産経新聞の誤植を指摘したブログで

 自民党以外の何でもいい(エニワンバット自民党)と書くべきところを

 民主党以外の何でもいい、と書いてしまいました。

 産経新聞の誤植を指摘しておきながら書き間違えをするとはしゃれにもなりませんが
お詫びして訂正させていただきます。

                             天木

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2009年09月08日

鳩山民主党政権に助言する その2 保育園の増設をいますぐに決定、発表せよ

 9月8日の読売新聞紙上で、作家の津本陽氏(80)がこうこう書いていた。

 「私が会社勤めをしていた頃は、大抵の人が子供2人養えるくらいの給料をもらっていたが、今は共働きでないと食べていけない家庭が多い。地方に仕事がなく東京一極集中が進んでいるのに、自民党は『富の偏在』に無策で、むしろ格差が拡大した」

 この津本氏の指摘を見事に象徴する記事が同じ8日の東京新聞の一面トップを飾っていた。

 待機児童2万5千人。ここ1年で待機児童の数が3割も増えたという。しかも首都圏に集中しているという。

 厚労省が発表した数字だ。「不況で配偶者が職を失ったり収入が減ったりし、子供を預けて夫婦共働きをしようという人が増え、施設整備が追いつかない」と、厚労省自身が認めている。

 だったらなぜ厚労省は手を打たなかったのか。

 温室ガス削減を政治決定し発表するのもいい。

 しかし鳩山新首相は、この報道を読んで直ちに決断、発表したらどうか。政治決定はいつ行ってもいい。何度行ってもいい。

 財源は高級官僚の天下り予算から持ってくる、とあわせ発表するのだ。

 無駄な迎撃ミサイルやイージス艦の増強をしばし凍結する、と言えばいいのだ。

 そして具体的な数字合わせは財務官僚に命じてすぐ手当てさせる、その結果を国民に公表する、と宣言すればいいだけの話だ。

 これこそが政治主導である。
 
 予算編成権を官僚から国民の手に取り戻すことである。

 あらゆる民主党批判が吹っ飛ぶだろう。

 ちなみに、津本陽の言葉は次のように続く。歴史小説家らしく、その言葉は時代劇のようだ。

 ・・・今の日本は幕末の状況に似ている。経済が混乱して大商人や高利貸しがぼろもうけしているのに、百姓や町人は食うや食わずで、無策の幕府に対し各地で一揆が起きた。今回の政権交代も有権者の反乱と言える・・・

  時代劇であれば権力者は征伐されていることだろう。

  クーデターで処刑される例も世界には多くあることを我々は見てきた。

  自公政権とそれに加担してきた連中は、平穏な生活を続けられるだけでもありがたいと思わなくてはいけないのかもしれない。

 
 読者へのお知らせ。

 天木直人のメルマガでは、あなたが鳩山首相なら何をするか、「鳩山新政権に助言する」、と題して、その助言を募っています。歴史的な政策づくりに直接影響を与え、参加してみようという試みです。
 それをこのブログに書き続け、鳩山新政権に建設的な影響を与えていこうとする試みです。

 ブログの読者からの意見も歓迎します。

 天木直人のメルマガでは他に次のテーマで問題提起をしています。

 「核廃絶の世界的流れをひとり妨げていた外務省」

 「鳩山新首相の温室ガス削減宣言の衝撃」

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2009年09月07日

 民主党の大勝利で変調をきたしたのか、しっかりせよ産経新聞。


  誰も書かないうちに書いておく。そのうち謝罪文がでるだろうから。

  9月7日付けの産経新聞は石原慎太郎の「日本よ」という連載論説を一面に大きく掲載していた。

  その論説は、「歴史の転機になりうるか」と題して、民主党の圧勝をいやいやながら歓迎しているものだ。

  「今度の総選挙の結果を見て、何か空恐ろしい思いを禁じ得なかった」という仰々しい言葉で始まるその論説は、民主党嫌いの識者や評論家が総選挙後に至るところで書いているものだ。

  大衆迎合的日本の風潮を憂い、小選挙区制度の不備を指摘する。

  この石原論文も基本的にはそのたぐいだ。
  

  しかし、根っからの官僚嫌いの石原は、司馬遼太郎や会田雄次といった論客の言葉を引用しながら、中央官僚の全国に及ぶ統制の打破は歴史の必然だったと、官僚支配を許してきた自民党の敗北を自業自得と切って捨てる。

 戦艦大和の悲劇的な末路まで引用し、「こうした劇的な反転がなければ、日本の政治の本質は変わらないかもしれない」などと言ってみる。

 そしてその論文を次の言葉で締めくくっている。

 「・・・いずれにせよ今回の選挙の結果を踏まえて、官僚支配の下ではなし得なかった国家の大計が編み出され、実現されていくことで国民の不安不満が払拭され、国民の一人一人が国家としての強い意志に自らの人生をゆだねられるような政治が到来することを願わざるを得ない」。

  同感だ。めずらしく私も賛同できる石原慎太郎の論説である。

  ところがその「立派」な論文を貶める決定的な誤植があった。

  「今度の総選挙は自民党以外なら何でもよかった」という風が吹き、それはまた総選挙に先立つ都議会選挙ですでに明白に見られた、という事を石原は言いたかったのだ。

 ところがその個所、 民主党以外なら何でもよかったの英語表現を、「エニワン・バッド(BAD)・自民党」と産経新聞は書いていた。

 「エニワン・バット(BUT)・自民党」であることは明らかである。

 まさか石原慎太郎がこんな間違いを原稿の段階で行っていたはずはあるまい。

 産経新聞の不注意である。まさかどいつもこいつも自民党は悪者ばかりだ、と言いたかったわけではあるまい。そうであればそれこそジョークだ。

 産経新聞は総選挙で民主党が大勝した事に狼狽して、「好きなようにさせないぞ」という現職記者がネット上に流して謝罪させられていた。

 今度の誤植は、もちろん単なる不注意だ。

 それでも、笑って済ませるには重大なミスプリントである。

 さぞかし立派な論説を書いた石原慎太郎も立腹しているだろう。

 どうした産経新聞。民主党政権になったからといって、変調すなんて情けない。

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2009年09月07日

 鳩山民主党政権に助言する その1 岡田外相の最初の仕事は主要国大使を政治任命することだ


 
  「権力は腐敗する」。

 その基本認識に立って私はあらゆる権力を監視する。そしてその誤りを批判する。

 批判するしか能のないみじめな人間だと非難される私だが、私は誰かれ構わずに批判しているのではない。

 私が批判するのはいろいろな意味での権力者である。

 ただの人間がどんなに誤りを犯そうと、悪を為そうと、それらは私の関心の外にある。勝手にやっていればいい。

 鳩山新政権が間もなく誕生する。この国の新しい権力者の誕生だ。

 しかし私は鳩山新政権を批判しない。それどころかにエールを贈る。

 それは鳩山新政権がいまだ成立していないからではない。

 たとえ9月16日以降に鳩山氏が権力を手にしても、その政権が安定した政権となるか、つまり本物の権力者となるかまだ不明であるからだ。

 もはや自民党の復活はありえない。しかし、政・官・財やそれに加えたメディア、米国といった悪者たちの癒着が形を変えてゾンビのように復活しないとも限らないからだ。

 その悪との闘いに民主党政権が完全勝利を収めるまで、そしてその時をこの目で確かめるまで、私は民主党政権を応援していく。

 民主党政権の確立が確かになった暁には、思う存分民主党政権を批判させてもらう。

 だから、民主党を応援し、その民主党が国民の支持を得る安定政権になるように様々な助言を、これから私のブログで鳩山民主党政権にあてて書いていこうと思っている。

 その手始めとして外務省人事の刷新について書く。

 岡田外相が内定した。

 岡田氏の外相就任が最善かどうかを私は論じるつもりはない。それは鳩山首相の専権事項だ。

 岡田氏には、外相を引き受けた以上しっかりその任務をまっとうしてもらいたい。

 岡田外相が行うべき外交はもちろん山積している。

 その岡田外相が最初に行うべきことは、その山積する外交を自らの手足となって行う外務省幹部人事の刷新である。

 その人事の刷新は、事務次官と主要国大使の政治任命である。

 政治任命によって、人事を独占してきた外務官僚から、政治主導の外交を取り戻す事ができる。

 もっとも、事務次官をはじめとした本省幹部の人事はもはや必ずしもj重要ではない。

 菅直人を担当相とする国家戦略局がこれまでの官僚主導の政策を一元的に政治主導の下に監視、統括するようになるからだ。

 その一方で、外務省がその他の省庁ともっとも異なるところは大使人事を独占していることだ。

 だからこの大使人事こそ政治任命する必要がある。

 大使人事の中でも、最も不合理、不条理なのは、米、露、中国といったあまりにも大きく、重要な国の大使を、今でも当然のように外務官僚が独占している事だ。

 岡田外相は真っ先にこれら大使を政治任命で交代させるべきである。

 対米従属外交を改めて対等、自主、アジア重視の外交を本気で行うのであれば、私ならば駐米大使として寺島実郎氏を任命する。

 駐露大使ならば鈴木宗男氏である。彼ならば命がけの対露外交を行うだろう。国民はそれを期待するだろう。

 そして駐中国大使は経済界から政治任命する。当面の日中関係は経済関係優先だ。経済関係を通じて中国に歓迎され、影響力を持つ大物財界人こそ、困難な政治問題についての話ができる。

 それに主要国大使でなくとも、岡田外相にとって重要な国になるアフガニスタンの大使にはペシャワール会の中村医師とか、世界の紛争地で武装解除活動の経験のある伊勢崎賢治氏など、誰が見ても外務官僚よりふさわしい人物が思いつく。

 大使の政治任命は岡田外相がその気になればすぐにできる事だ。

 しかも国民の圧倒的な支持が期待される。

 脱官僚政治の象徴にもなる。

 岡田外相の最初の目玉政策になる。

 この他にも天木直人のメルマガでは次のテーマで配信しています。

 「健全な日米関係は本音を正直に語るところから始まる」

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2009年09月05日

小泉と小沢の闘いはまだ終わっていない


 今後の政局はどうなるか。

 それは一言で言えば、自民党復活の動きと、鳩山民主党の確立の、どちらが先に駆け着くかの、「駆けっこ比べ」。

 どちらが早く、メディアの視聴率稼ぎの主導権を握るかである。

 民主党が320ぐらい議席を取っていれば、そして自民党が100議席を割り込んで古い政治家が一掃されていれば、目の前で繰り広げられている自民の醜態、民主の混迷はなかっただろう。

 振り返ってみれば、あの時もう少し勝っていれば、と民主党はほぞを噛む事になる予感がする。

 勝負のカギは鳩山民主党よりも、駄目自民党が握っている気がする。

 確かに今の状況では自民党の復活はおぼつかない。まったく先行きが見えない体たらくだ。

 その限りにおいては民主党には余裕があるように見える。

 しかし自民党の復活を望んでいる国民が76%もあるという朝日新聞の世論調査の結果が流れた。

 自民党の中で、ひそかに復活の野心を燃やしている能力と気力のある者が、この数字に勇気づけられたに違いない。

 自民党はどのような形で復活できるのか。

 世間で言われている町村とか舛添とか石原とか石破とか谷垣とかを押し立てた復活はありえない。

 もしそのような事で復活が図れると、森や青木が考えているとしたら、民主党はどんなに内部事情を抱えていても、枕を高くして寝ていればいい。

 民主党が警戒すべきは、「敵失による政権交代」という熱狂なき圧勝を、はるかに上回る、大衆迎合的な熱い風を復活自民党が吹かせる時だ。

 その風を吹かせることのできる人物が、新しい保守政党をつくる時だ。

 
 それは常識的には橋下大阪府知事である。味噌をつけた東国原であるが、まだ人気はある。彼が橋下に参加してもいい。

 今のところ橋下は自民党を見限って、地方分権では民主党により共感を持ってエールを送っている。

 しかし橋下を旗印にした新たな保守新党の要請が出てくれば、一転して橋下は民主党に対抗する政治勢力となるだろう。

 しかし、橋下さえも上回る人物がいる。

 それはズバリ小泉進次郎だ。そして、それを願う、親ばか小泉純一郎だ。

 日本をここまで破壊した小泉純一郎に、今更誰が熱狂するか、と思う人が多いだろう。

 批判の強い世襲息子にどこまで支持が広がるかと疑問を呈する人がいるだろう。

 しかし現実はそうではない。

 今でも小泉人気は衰えていない。政策とか、世襲とか、そんなものは関係ないと考える国民がいる。

 世襲批判をもろともせず、そして政権交代の嵐が吹きすさぶ中、小泉進次郎は見事に相手候補を玉砕した。

 父親である小泉純一郎がそれを見逃すはずはない。

 小泉元首相が、若手の優秀な人材を小泉進次郎のもとに結集させ、民主党のマニフェストを上回る、本物の官から民への改革を叫び、社民党や労働組合に揺さぶられている情けない小沢民主党を厳しく攻撃するようになると、一気に情勢は変わる。

 古い自民党はぶっ壊れるが、大勝したはずの民主党を脅かすあらたな保守政党ができる。

 それが政界再編の台風の目となり、来年の参院選挙に突入していく事になる。

 小沢と小泉の闘いは終わらない。 

 詳しくは今日の天木直人のメールマガジンを参照下さい。

 他も次のテーマで書いています。

 「押尾事件を追及しない警察と大手メディア」

                 


  天木直人メルマガ懇親会のお知らせ

 以下のとおり懇親会を再開します。参加費は無料。ただし会場借料を参加者の人数に応じて分担させていただきます。概ね100円から500円見当です。
 当日は受付も何もしません。無断欠席、途中参加、退席自由です。

                   記

9月05日(土)   鶴岡(山形県)懇親会
           場所 鶴岡市出羽庄内国際村(2階和習室)
           時間 13:30-16:30

9月13日(日)   徳島(徳島県)懇親会
           場所 徳島氏ふれあい健康館第2会議室
                徳島市沖浜東2-16
                電話 088-657-0190
                徳島駅前市営バス3番乗り場
                「ふれあい健康館行き」終点下車
           時間 13:00-17:00

9月20日(日)   名古屋(愛知県)懇親会
            場所 愛知県勤労会館鶴舞プラザ
            名古屋市鶴舞(JR中央線、地下鉄鶴舞線鶴舞駅
下車徒歩7分)鶴舞駅下車徒歩6-7分)
            時間 13:00-17:00

10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会
            場所 豊橋市民文化会館 第三会議室
            〒440-0862豊橋市向山大池20-1
             TEL:0532(61)5111
             FAX:0532(64)1356
            豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)
            岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町
            バス停下車徒歩3分
            駐車場158台
            時間 13:30-16:00

10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会
            場所 静岡市民文化会館(第一会議室)
               「静岡市民文化会館」
              駐車場あり 約260台収容
              住所:静岡市葵区駿府町2-90
              電話:054(251)3751
            静岡駅北口 20番バス停留所から
            すべて静岡市民文化会館へ行きます

            時間 13:00-16:30


    動画販売のお知らせ

    副島隆彦氏との対談録画が販売開始されましたので以下の通りご案内します。

     ◎徹底討論「2009年夏の総選挙」我が国ニッポンの変わり方
      http://www.mag2market.com/file/2415

     ◎徹底討論「アメリカ覇権崩壊後」の新しい世界
      http://www.mag2market.com/file/2416

     ◎プロフィールページ
     http://www.mag2market.com/profile/914/

     ◎無料サンプル
     http://www.dailymotion.com/Mag2debate

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2009年09月04日

鳩山新首相には歴史に残る名演説を米国の地で行ってもらいたい

 私は鳩山新首相には何の面識もない。鳩山民主党に媚びて政治家にさせてもらいたいとか、猟官運動をするつもりはない。

 しかし、鳩山新首相にはなんとか頑張ってもらいたい。いままでに出来なかった対米外交をやってもらいたい。

 そう思って勝手に助言させてもらう。

 それは思いつきの助言である。しかしただの思いつきではない。

 35年間の外務官僚としての体験に裏打ちされた正しい助言である。

 外務官僚が知ればあわてふためく助言である。

 昨日9月3日、私は週刊朝日の記者のインタビューを受けた。

 週刊朝日は9月7日発売予定の9月18日号で、鳩山民主党政権の1年後を予測する特集を組むという。

 マニフェストに書かれている諸問題が実施されれば、果たして一年後の日本はどう変わっているのか、いないのかについて、識者の意見を載せるという。

 その中の日米関係について、予測してほしいという。

 私は次のように答えた。

 一年後の日米関係は予測するものではない。実現するものだ。
 自民党と外務官僚に独占されて行われてきたこれまでの日米関係が鳩山政権によって国民の手に取り戻されるのなら、日米関係が今より悪くなっているはずはない。
 日米関係は、より良いもの、より健全なものになっているはずだ。そうさせるのだ。
 それは鳩山民主党政権の責任であると同時に、我々が鳩山新首相にそうさせるのである、と。

 たとえば鳩山論文で日米関係は悪化するのか。

 それは、悪化するのか、ではない。

 悪化するはずはない、させてはいけない、という事だ。

 9月4日の報道を見ると、「米政府は静観の構え」(東京)、「米政府、沈静化に動く」(日経)、「民主の外交方針見守る姿勢強調」(共同)、などと報じられている。

 しかしこれを額面通り受け取って安心してはいけない。米政府はこれからの鳩山首相の出方を注視しているのだ。

 米政府側としてはここで騒がずに見守ることで鳩山代表に貸しをつくろうとしているのだ。対米政策の変更を求めてきた時こそ批判するぞ、と無言の圧力をかけてるのだ。

 鳩山代表は今度の論文事件で内心動揺しているに違いない。

 今度の論文事件が鳩山つぶしの仕業であるとしても、この論文を今のタイミングで不要に流させたことは軽率だった。その表現は確かに米国を不必要に刺激する言葉が含まれている。

 たとえ陰謀でなくても、米国のメディアはおもしろおかしく取り上げただろう。

 日本の反民主党メディアはそれに飛びついたであろう。

 重要な事はこれからの鳩山代表の対応である。

 それではどうすればいいのか。

 勝手に転載されたとか、趣旨が正しく伝わっていない、などという言い訳をしてはいけない。

 さりとて、あれは自分の考えだ、と正面から反論をして物事を大きくしてはいけない。

 鳩山新首相は、国連出席で米国を訪れる際、米国の滞在を少し長くして主要都市を訪れ、米国人を相手に演説をするのだ。自分の思いを、自分の口から米国人に発信するのだ。

 国連に出席して演説をすることはもちろん重要である。しかしそれは各国の政府や外交官を相手にした演説である。

 そういう演説ではなく、米国の主要なクラブにおいて、米国人を相手に日本の首相の存在感を示し、日本国民の考えをアピールするのだ。

 これこそが、歴代のどの首相も行わなかった、いや、出来なかったことである。

 官僚がお膳立てして行う従来の首相訪米では、およそ考えつかないことである。

 鳩山新首相は、そこで論文で述べられた自らの友愛を語るのだ。友愛に基づいた新たしい日米関係を構築したいと語るのだ。

 その時は、論文で使われているような米国を直接に批判する言葉は使ってはいけない。不必要に米国を刺激してはいけない。

 「米国主導のグローバリズム」という言葉のかわりに「行き過ぎた金融資本主義」というような言葉を使うべきだ。

 米国のイラク攻撃の失敗をあげつらうのではなく、日本は戦争を好まない、と言えばいいのだ。

 太平洋戦争の惨禍から学んだ日本は平和憲法の国に生まれ変わった、その日本の国民の期待を受けて首相になった、という表現で、鳩山新政権は米国のテロとの戦いにこれ以上参加したくないという国民の願いを伝えるだけでいいのだ。

 こころある米国人で、その演説を理解しない者はいないだろう。みなそう思っているのだ。

 いまだかつてこのような演説を米国で行った日本の政治家は一人もいない。

 鳩山新首相はそれを米国で、米国人の前で行うのだ。

 自分は宇宙人と呼ばれている。その宇宙人だから本当の事がわかる、未来が見える、と笑わせるユーモアを忘れずに。

 米国人は拍手喝さいするだろう。初めて存在感のある首相が来たと思うだろう。

 新しい日米関係の幕開けである。

 その時はもはやつまらない鳩山論文問題などは吹っ飛んでいるだろう。


 この他にも今日のメルマガでは次のテーマで配信しています。

 「総選挙の勝利者は小泉純一郎元首相?」

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2009年09月03日

宇宙人 鳩山宰相のオバマ攻略の切り札、それは国民の声を代表する対米外交である


  鳩山首相とオバマ大統領の電話会談を報じるきょう9月3日の「みのもんたの朝ズバッ!」で解説者のしま信彦氏がこう言っていた。

 「私は国民の圧倒的支持を受けて政権についた。私の声は国民の声だと思って聞いてほしい、と、これぐらいの事を言ってもらいたいものですね」。

 これを聞いたみのもんたが、これはいい言葉だと絶賛し、実は私は今日(9月3日)、外国人記者クラブで話す事になっているんですが、この言葉を使わせてもらっていいですか、と。

 この場面は象徴的だ。日米外交が初めて国民の手で行われる予感を感じさせる場面である。

 私がかねてより繰り返し強調してきた国民外交である。

 鳩山次期首相は宇宙人宰相だ。今までのどの首相もできなかった事ができるかもしれない。

 彼ならなにをやっても許される。何をやってもうまくいく。

 なにしろ宇宙人だ。

 決め手は総選挙の圧勝である。対米従属の自民党、官僚をきっぱり否定した民意である。

 これを対米外交に生かさない手はない。

 それにはまず正しい外交のできる外務大臣を選ぶ事だ。

 外務官僚に独占させてきた駐米大使という最重要ポストを政治任命で取り返すことだ。

 そして鳩山宇宙人宰相は外務大臣と駐米大使を、助さん、格さんとし、民意という印籠を振りかざして世直し対米外交を始めるのだ。

 そうすれば知日米国人などという名の悪のジャパンハンドラーに恫喝されることなく、善良な日本国民のためのよりよい日米関係を築くことができる。

 それはまたオバマ大統領を救うことでもある。

 詳しくは今日のメルマガを参照願います。もっとまじめに書いています。

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2009年09月02日

鳩山民主党政権に残された最後の抵抗勢力、それは官僚組織と大手メディアである


 総選挙から今日までの短い間に我々の目の前で繰り広げられているものは何か。

 それは権力を手放したとたんここまで茫然自失し、無力となった自民党の正体である。

 それと対照的に、どのような状況になろうとも、しぶとく生き残ろうとする官僚組織と大手メディアの厚顔さである。

 自民党のもろさ、はかなさについては書くまでもないだろう。

 選挙の敗北とともに即刻自民党総裁を降りるべきはずの麻生首相が、9月16日予定の首班指名において自民党総裁にとどまる。自民党総裁選挙を一か月近く引き伸ばす。

 この異常さに何もできない自民党議員たち。今の自民党は完全に死んでいる。

 古い政治家を一掃し、若い世代の新たな政党として生まれ変わらない限り、間違いなく自民党は消滅していく。

 その事を見事に教えてくれるのが9月2日の読売新聞の記事だ。

 それは、1992年のイタリアの総選挙と1993年のカナダの総選挙で大敗北を喫した与党が、その後どのような末路をたどったかを振り返った記事だ。

 いずれも吸収合併、分裂、解党、などの形で無残に消滅し、新しい政党が誕生している。

 そうであるならば、鳩山民主党政権の前に立ちふさがるのは、もはや自民党ではない。

 自民党に代わって抵抗勢力になるのが官僚組織と大手メディアである。

 見ているがいい。

 これから鳩山政権誕生のまでの間、予算編成や人事や、さまざまな政策をめぐって、官僚たちの静かな抵抗が繰り返され、その事が連日報道される。

 そしてそのような報道は、決して官僚批判一色の報道にはならない。

 官僚の抵抗に難渋する鳩山民主党政権の脆弱さをも浮き彫りにすることによって、民主党政権もまた自民党政権とかわらない、という失望感を読者に与える大手メディアの巧みな陰謀が読み取れる。

 大手メディアの鳩山民主党への静かな牽制は他にも至るところで見られる。

 たとえば米国紙に掲載された鳩山代表の論文叩きである。それが反米的であるというメッセージがいろいろな形でメディアに取り上げられる。

 閣僚人事や政権発足チームの進め方をめぐって、はやくも小沢支配の影響が民主党の分裂を誘っていると書きたてる(9月2日産経)。

 社民党、国民新党との政策の違いが連立の妨げになっていると書く(9月2日毎日、東京、産経)。

 これらは、いずれも鳩山民主党政権が抱える課題ではあることはその通りだ。

 しかし、だからと言ってそれらをことさらに書きたてる背景には、長年自民党政権と癒着してきた大手メディアが抱く鳩山新政権への不安、警戒があり、その劣勢を跳ね返そうとするメディアの牽制の意図があるのだ。

 鳩山代表に伝えたい。

 もはや自民党は敵ではない。これからの敵は官僚組織であり大手メディアと心得よ。

 そして、国民の声援を頼みとして、これら抵抗勢力と敢然と立ち向かって行け、と。

 国民を裏切らない限り負けるはずはない。勝てないと見てとったら、これら抵抗勢力は手のひらを返したように協力勢力に一変する。

 彼らもまた苦しい状況に追い込まれているのである。

 鳩山民主党の踏ん張りどころである。

  この他に、きょうの「天木直人メールマガジン」では次のテーマで配信しています。


 「米国から鳩山民主党に発せられた二つのメッセージ」

 「社民党と国民新党は勘違いをしてはいけない」

                        ─────────


   天木直人メルマガ懇親会のお知らせ

 以下のとおり懇親会を再開します。メルマガを購読していない一般にも公開しています。参加費は無料。ただし会場借料を参加者の人数に応じて分担させていただきます。概ね100円から500円見当です。
 当日は受付も何もしません。無断欠席、途中参加、退席自由です。
                   記

9月05日(土)   鶴岡(山形県)懇親会
           場所 鶴岡市出羽庄内国際村(2階和習室)
           時間 13:30-16:30

9月13日(日)   徳島(徳島県)懇親会
           場所 徳島氏ふれあい健康館第2会議室
                徳島市沖浜東2-16
                電話 088-657-0190
                徳島駅前市営バス3番乗り場
                「ふれあい健康館行き」終点下車
           時間 13:00-17:00

9月20日(日)   名古屋(愛知県)懇親会
            場所 愛知県勤労会館鶴舞プラザ
               名古屋市鶴舞(JR中央線、地下鉄鶴舞線鶴舞駅
            下車徒歩7分)鶴舞駅下車徒歩6-7分)
            時間 13:00-17:00

10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会
            場所 豊橋市民文化会館 第三会議室
            〒440-0862豊橋市向山大池20-1
             TEL:0532(61)5111
             FAX:0532(64)1356
            豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)
            岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町
            バス停下車徒歩3分
            駐車場158台
            時間 13:30-16:00

10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会
            場所 静岡市民文化会館(第一会議室)
               「静岡市民文化会館」
              住所:静岡市葵区駿府町2-90
              電話:054(251)3751
             駐車場約260台
            静岡駅北口 20番バス停留所から
            すべて静岡市民文化会館へ行きます
            時間 13:00-16:30


    動画販売のお知らせ

    副島隆彦氏との対談録画が販売開始されましたので以下の通りご案内します。

     ◎徹底討論「2009年夏の総選挙」我が国ニッポンの変わり方
      http://www.mag2market.com/file/2415

     ◎徹底討論「アメリカ覇権崩壊後」の新しい世界
      http://www.mag2market.com/file/2416

     ◎プロフィールページ
     http://www.mag2market.com/profile/914/

     ◎無料サンプル
     http://www.dailymotion.com/Mag2debate

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2009年09月01日

 民主党政権になって私のブログ・メルマガは終わるのか、という問いに答える


 
  ブログの読者の一人からこういうメールをもらった。

  かつてあなたは小泉政治が終わればブログやメルマガを書くことを止めると書いていた。民主党政権の誕生ということは小泉政治が否定されたということではないか。そうであればもうブログやメルマガを止めるのか。民主党政権になっても監視、批判すべき政策は残る。引き続き権力批判を止めないでいただきたい、と。

 確かに私は小泉政治が終われば私のブログの役割も終わると書いたことがある。

 より正確に言えば、小泉氏が政治の世界から姿を消せば、小泉政治を批判するエネルギーが失せてしまうから、もはや書き続ける気力がなくなるという意味であった。

 それほど私は小泉政治を強く否定していた。

 そこには私が嫌うすべてがあった。

 彼の対米追従はその最大のものであったが、それだけではない。

 無知、不勉強、私欲の充足、こころざしのなさ、卑猥さ、狡猾な世渡り、護憲も保守も否定する哲学のなさ・・・

 私には彼の考えていることが手のとるように見えた。

 よくこんな男が日本の総理にとどまっていられるものだ、という強烈な反発心が、こころざし半ばで外交官を追放されたことへの怒りとあいまって、私の反骨人生を支え続けた。

 その小泉氏が去り、小泉に殺された自民党(ニューズウィーク日本語版9月2日号)が政権を手放して二度と政権に戻れなくなってしまった。

 確かに私を支えていた一つの大きなものが忽然となくなった。

 おまけに民主党政権は自民党政権とは違う。政官財の癒着と言うこの国の悪弊をなくそうとしている。国民の意見に耳を傾ける事が運命づけられている。

 その意味で民主党政権を監視し、その誤りを批判するのはもはや私一人の仕事ではない。すべての国民の共同責任である。

 そうであれば今度は国民の覚醒がもっとも重要になってくる。国民が覚醒しなければ民主党政権を正しく導いていくことはできない。

 読者である国民が正しい考えを持ち、正しく権力を監視していくように、これからのブログ、メルマガの役割は形を変えて残っていく。

 そう思って今しばらく書き続ける。民主党政権の落ち着く先を見届けるまで。

 それは自公政権を批判するだけのこれまでの単純なブログやメルマガより、はるかに難しく、退屈な作業に違いない。

 しかし、小泉政治の残した負の遺産の本当の清算は、いままさに始まるのだ、と自分に言い聞かせれば、エネルギーもまた湧いてくる。

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