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2009年08月19日

悲そう感漂う今回の選挙

 各党の党首演説や党首討論、そして候補者の叫ぶ姿が報道で映し出されるたびに、言いようのない切羽つまったものを感じるのは私一人だろうか。

 選挙にはおなじみの光景と言ってしまえばそれまでだ。しかし今回の選挙は、いつもとは違う悲そう感を感じる。

 そして、そのような切羽つまった悲そう感にもかかわらず、その叫びは胸に響いてこない。

 なぜか。それは、各党、各候補者の叫びが、その言葉とは裏腹に、日本のため、日本国民のための訴えではないからだ。

 自らの政党のため、自分の当選のために、叫んでいるからだ。

 悲そう感は、もはや敗北必至の自民党と落選の危機にさらされている自民党候補者から最も深刻に伝わってくる。

 権力に安住していた者たちが一瞬にしてそれを失う。そして二度と権力を取り戻せないかもしれない。そういう悲そう感である。

 しかし必死なのは自民党だけではない。弱小政党は、二大政党による政権選択選挙の奔流の中でかき消されようとしている。

 生き残りをかけた悲そう感は弱小政党のほうがもっと深刻なのかもしれない。

 一人勝ちの感がある民主党はどうか。

 確かに政権交代を望む国民の期待を一身に受けて元気があるように見える。

 しかし元気がいいのは、民主党の公認を得て政治家になれると有頂天にある大量の「小沢チルドレン」であり女性刺客たちだ。

 自公政権が破壊してしまった日本を立て直す事がいかに困難な事か、それを知っている者は、その責任の前にとても喜べない気分だろう。

 国民の期待を裏切ればただちに国民から見放される。今回の選挙で敗れた者たちは、それを手ぐすね引いて待っている。

 悲そう感あふれる選挙であると私が感じるゆえんである。

 そんな中で、ただ一人笑っている政治家がいる。

 ここまで日本を壊したのに、糾弾もされなければ、責任もとることなく、政界からおさらばする小泉純一郎元首相である。

 「ここは1300年の歴史を持ち、宮司さんは95代も続いている。すごいねえ。私のところなんてわずか3代。取るに足らない」。

 18日の毎日新聞が報じる京都府向日市、向日神社での小泉元首相の演説会での言葉である。すごいもんだ。

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