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2009年01月14日

どんなところにも貴重な情報を見つけることができる

  喉の痛みで近くの病院に行った。混んでいて二時間も待たされた。普通はそれを想定して読むものを持参するのだが、急いでいたせいで今朝はそれを忘れた。

  待合室にある読み物を手当たり次第に読んだ。健康の本や料理の本、こどもの雑誌や女性週刊誌、ファッション雑誌、いずれも手垢によごれたボロボロのものばかりだが、暇にまかせて一通り手にして読んだ。そんな中に昨年11月28日号の週刊朝日を見つけた。

  田母神論文問題の直後だった頃と見えて、歴史認識やシビリアンコントロールをめぐる様々な記事が特集されていた。

  考えてみればわずか一ヶ月あまり前の話だったのに、もうすっかり遠い過去の騒ぎのようだ。

  あの事件は長続きするはずのいない騒動であった。それを私は当時のブログで書いた。それは田母神氏の言動がお粗末だったという事だけではない。護憲派が許さないからではない。日本政府を窮地に追いやる言動だから、日本政府とそれを取り巻く学者、有識者、メディアが押さえ込むことがわかっていたからだ。

 彼の発言を突き詰めると日米安保体制を否定する事になる。しかも軍事力強化の形で。米国がそれを許すはずはない。米国が怒り出す前に、日本政府はあわてて押し潰す必要があったのだ。

 そう思いながら表紙のとれた週刊朝日を読み進んでいくうちに、太田昌秀元沖縄県知事のインタビュー記事が目にとまった。その中で彼がこのような事を書いていた。

 これが今日のブログで私が読者に紹介したい情報だ。

 彼は言う。自分が知事をしていた時、沖縄の基地問題に関し日本政府や外務省に沖縄の要望を米国に伝えて欲しいと頼むと、決まって返って来る返事は、「米国の要望を受け入れてください」というものだった、と。

 むしろ米国の方が話を聞いてくれた。95年の沖縄少女暴行事件の時も、モンデール駐日大使はホットラインを設置してくれて、どんなことでも私に直接話してくださいと親切だった。

 日本政府の関係者の中からは、ついにただの一人もそのような人が現れなかった、と。

 この言葉は象徴的である。基地問題も田母神問題も、ガザの虐殺も、なにもかも、政府の頭にあるのは米国がそれをどう考えるかだ。国民の事よりも米国の事が優先するのだ。

 病院でたまたま手にした古い週刊誌からでも、その気になれば貴重な情報を見つける事ができる。

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