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2008年12月17日

 今こそ湯浅誠を掲げて新しい政治をつくる時だ

 湯浅誠の「反貧困」を読んでどうしても書いておきたいことがある。それは私がかねてから主張してきたもう一つの政治をつくる試みについてである。

 その事について書きたいという思いは、今日12月17日の朝日新聞に掲載された、彼の「政治の監視、主権は民に」という投稿を読んで、一層強いものになった。

 「反貧困」の著書の中に、次のような言葉がある。

  ・・・本書で言及した、また言及できなかったすべての活動に携わる方たちに深甚な敬意を表したい・・・(彼らは一銭の儲けも手にすることなく、政治が切り捨てた貧困問題のために活動を続けている)・・・彼・彼女たちの活動が、この日本の生きづらさを、それでもこの程度に押しとどめている。本当に必要なことをしているのは、(決して)政治家や官僚たちではない・・・

 そして、その言葉は12月17日の朝日新聞の投稿の中の次のような言葉に連なる。

 ・・・私たちの毎日は、「この人、あの人」と名指せるような家族・友人・同僚らとの身近な関係の中にあり、その一人が苦しんでいれば心ざわつき、死ねば悲しい。それが私たち市民の日常であり、その平凡な生活を守るのが政治の役割に他ならない。難しそうな顔をして財政の危機を語る政治家に、私たちは一瞬もひるむことなく、「この命、この生活を守れないならば、あんたは政治家失格だから退場しなさい」と言っていい・・・

 この二つの言葉が伝えるメッセージこそ、私がブログで書き続けてきたもの、つまり今の政党・政治家を全否定し、日常生活に埋没して声をあげる術のない人たちの声を政治の場に伝えるもう一つの政治づくり、いままでにはなかった本当の意味での主権在民の政治づくり、ということである。

 おりしも自民党と民主党が、ついに雇用問題までも政権争奪の具にして騒ぎ始めた。

 日本共産党や社民党は雇用問題を党勢拡大の宣伝に使い争っている始末だ。

 そんな政治にあきれ果てている国民の心に訴える新しい政治が今こそ必要なのだ。

 テーマは貧困問題に限らない。あらゆる問題の解決に向かって、利権やしがらみや保身などから脱却した、嘘のない、正義の実現の政治を国民は願っている。

 そのような政治づくりはまず不可能だと誰もが思う。

 しかし我々は今その可能性を見つけたのだ。湯浅誠という人物を得た。湯浅を政治の場に送り込むことによって新しい政治をつくることができる。

 いままでにも、そのような人物が、あるいは無所属で、あるいは市民代表として、政治家になった事はあった。

 しかしいずれも政治家になったとたん、何もしなくなった。できなくなった。

 それは彼らにこころざしがなかったからだ。あったとしてもそれを実現する能力がなかったからだ。あるいは、権力にうまみにおぼれ、たちまち、ただの政治家になり下がったからだ。

 湯浅は違う。能力も、こころざしも、指導者としての力量もある。何よりも支援者が彼の下に集まる。

 問題は、今の選挙制度の下でどうしたら彼を当選させることができるかだ。

 今の選挙制度は既存政党が政治を独占する政治である。

 既存政党から立候補しなければまず当選できない。

 だとすればどの政党から出ればよいのか。

 自民党にはもちろんなじまない。しかし政権交替を目指す民主党でもない。

 反貧困といえば日本共産党や社民党がまず浮かぶ。

 しかしこれらの政党は、自らの党勢を拡大するために湯浅を利用することはあっても、決して湯浅の唱える政治を実現できる政党ではない。

 そう考えた時、唯一の可能性として田中康夫の新党日本が思い浮かぶ。

 政治家田中康夫が今の日本をどうしようとしたいのか、もちろん私にはわからない。もっとも無手勝流の「なっちゃって政治」を唱える田中の考えをわかるものは誰もいないであろう。

 しかし、少なくとも田中は脱しがらみだ。反骨精神はある。かつてほどではないにしても集票能力はある。なんといっても新党日本には自由さがある。

 湯浅は新党日本を反貧困の戦いの政治拠点とすればいい。田中はそれを許した上で、新党日本を国民が求める今までにない政党として湯浅を利用すればいい。

 日本の政治はついに混迷の極みに突入しようとしている。

 もはや単純な二大政党の政権争奪戦ではなく、政界再編、大連立、新党乱立による合従連衡が当然視されるようになった。

 しかし、どのような組み合わせになろうとも、今の政治家の顔ぶれを見る限り新しい政治は生まれない。その事を国民も知っている。今までの政治家ではない新しい人物の登場と、いままでにはない新しい政党を求めるめているのだ。

 田中康夫が湯浅誠を三顧の礼をもって迎い入れることを願う。

 湯浅が田中康夫の誘いに応じることを願う。

 そこからまったく新しい政治がうまれる事を期待する。

 


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