薬害肝炎訴訟代表の山口美智子さんに敬服する
薬害肝炎訴訟の「最後の和解」が成立したというニュースが連休明けのメディアで一斉に流されていた。
薬害肝炎訴訟の被害者と国や製薬会社の和解は、これまでの話し合いで殆どが成立していたのだが、最後に一社だけ残っていたという。
その一社である日本製薬と和解の基本合意書が14日に結ばれ、それによって平成14年から各地で提訴されてきた集団訴訟が全面的に解決に向かうというのだ。
このニュースに関して、私は12月14日の産経新聞に掲載されていた本件訴訟の全国原告団代表である山口美智子さんという方の言葉に深い感銘を受けた。
薬害肝炎問題は、関係者の和解によってすべて終わるわけではない。患者の掘り起こしや薬害被害者救済法をつくってすべての被害者の真の救済を目指すことなど、残された課題はまだ山ほどある。
だからこそ、山口さんは、「節目であることは間違いないが、あくまでも通過点」であると言うのだ。
山口さんは、10月に田辺三菱製薬に対する賠償請求を放棄し、自分自身の訴訟が終了した際も法廷には姿を見せなかったという。
「これで終わりとメディアに報じられたくなかったから」だという。
「厚生労働省や企業は、いまだに事実をうやむやにしている」からだという。
「肝炎患者350万人全員救済と、二度と薬害を起させない事を目指してきた」山口さんにとって、これから待ち受けている問題のほうが、はるかに険しく困難である事を自覚しているからだという。
こういう事を言える人、そしてそれを行動に移せる人こそ私は立派な人だと思う。
同じく薬害訴訟で活躍してきた被害者の中に福田衣里子さんという若い女性がいた。
民主党の小沢代表に請われて今度の衆院選挙に立候補した人だ。
若くて可愛いところに目をつけて担ぎだした小沢一郎はあざとい。
まだイラク戦争が激しかった頃、ジェシカ・リンチ救出作戦というのがあった。イラク人の捕虜になった米女性軍人のジェシカ・リンチという若い白人女性が負傷しながら勇敢に戦って救出された、とはやされた。
その嘘に堪えられなくなって、私は英雄なんかじゃない、米軍の情報操作に使われたのだ、と告白した女性の話だ。
その情報操作もさることながら、あの時イラク人に捕まって負傷した女性米軍人は他にもいたけれど、黒人の中年女性など絵にならないとばかりに、若くて可愛い白人女性のジェシカ・リンチを宣伝に使った、米軍の情報操作はあざとい。
選挙の誘いに応じた福田さんに非はない。被害者としての経験を政治に活かしたいという言葉には嘘はないだろう。
しかし福田さんは山口さんの事を忘れないで欲しい。この上は、何としてでも選挙に当選し、政治家となって、山口さんの応援に全力を注いでもらいたい。私が福田さんに期待する事はそれだけである。
