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2008年10月18日

目を見開いて凝視せよ。これが「テロとの戦い」の現実だ!


 新テロ法案の審議をテレビで聞いていて、あまりの緊張感の無さに怒りすら覚えた。

 18日の各紙は、そんな国会審議を、解散をひかえた消化試合だ(毎日)、攻める民主党の対案が自民党から逆に追及される批判合戦だ(読売)、などと書いていた。

 その通りである。

 しかし、審議が白熱しない真の理由は、野党第一党である民主党が、その根本において「テロとの戦い」に賛成しているからである。米国との軍事同盟に賛成しているからである。

 何にもまして、政治家が、戦争というものの非人道性から目をそらしているからだ。

 18日の毎日新聞一面に衝撃的な報道写真が掲載されていた。

 栗田慎一という報道カメラマンの撮ったその写真は、およそアフガンの戦場から遠く離れた日本の国会にあって、政治屋が駆け引きで繰返す無気力な国会審議を吹っ飛ばす、そんな迫力ある写真であった。

 さる8月22日、アフガンで米軍の誤爆により住民90人が死亡したと報じられた事件があった。

 その空爆で家族14人が殺され、倒れた壁の隙間にはさまれて助かった12歳の少年が、拾い集めた家族の肉片を両手に抱えながら厳しいまなざしをカメラに向けている、そういう写真である。

 日本の政治家たちよ。

 両目をかっと見開いてこの写真を凝視せよ。

 これが米国の言う「テロとの戦い」の現実だ。

 一瞬のうちに孤児となった少年の視線に宿る憎しみこそ、米国が「テロとの戦い」に勝てない理由を物語っている。

 その悲劇は、米国が「テロとの戦い」の誤りに気づかない限り毎日のように繰返される。

 これまでがそうであったように、これからも。

 日本はそんな米国のテロとの戦いから一刻も早く決別しなければならない。

 なぜそれがわからないのか。政治家も官僚もそして彼らを支持する日本国民も。

 

 

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