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2008年09月07日

 不誠実なありかたは、人も、国家も滅ぼす事になる


 イラク攻撃以降の米国も、日本も、ものの見事に崩壊しつつある。

 それはあたかもあの戦争で無念の死をとげた人たちの怨念がそうさせているかのようだ。

 私はイラク戦争を支持した小泉元首相の誤りを正面から批判し続けてそれまでの人生を失った。

 それは想像以上の大きな犠牲と無念であった。その間の5年間は自問自答の毎日であった。

  しかし、もし私がこの試練に耐え抜く事ができるとしたら、自分を偽らなかったという自負に支えられたからだ。

  間違った事を知って、「それは正しい」と嘘をつかなかったすがすがしさを唯一の後ろ盾として生きていけるからだ。

  不誠実は、人も、国家も、内部崩壊させることになる。

  9月6日、原子力供給国グループがインドへの核燃料や原子力技術の輸出を認める「例外扱い」を全会一致で承認した。

  それが正しいと思って加盟国は全会一致したわけではない。

  この会議は全会一致でないと物事は決まらないことになっている。合意か決裂かしかないのだ。

  ニュージーランドをはじめオーストリア、アイルランド、スイス、北欧諸国、デンマークなど反対派の小国の慎重派を米国がおしつぶしたのだ。

  ある国には核開発を認め、ある国にはそれを厳禁する。この米国のダブルスタンダード。これほどの偽善、不誠実はない。

  さすがに、これでは核不拡散を防げないと6日の大手各紙は一斉に批判している。

  産経新聞でさえも、沈黙を守り、米国が正しかったとは言えない始末だ。

  それにもかかわらず、米国はインドが「核実験の凍結を継続する」と口約束をした事をことさら強調して、画期的な前進だと自画自賛する。

  唯一の被爆国として、誰よりも核不拡散、核廃絶を世界に訴えなければならない日本は、自らを偽って米国に追従し続ける。

  これは偽善だ。あまりにも不誠実だ。

  ロシアの南オセチア承認を批判した欧米は、ロシアから、お前たちがコソボ独立を承認した時とどこが違う、と言い返されて、ぐうの音もでなかった。

  インドと同じように核不拡散条約加盟を拒否し続ける北朝鮮は、核無力化の6カ国協議の合意を破って核施設の再稼動に手をつけた。

  米国や日本はこれを批判できない。

  外交がここまで無力になってしまったのは、外務官僚が自らの不誠実さゆえに内部崩壊しているからだ。同僚たちの暗い顔を今でも思い出す。

  自公政権がここまで行き詰ってしまったのは、彼らが国民を裏切ってきたからだ。その報いが政治的混乱として今彼らを襲っている。

  人も国家も、おのれの不誠実に、最後は自壊する。

  
  

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