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2008年08月02日

アーミテージと日米軍需利権


 アーミテージと日米軍需利権

  日刊ゲンダイに春名幹男という元共同通信ワシントン支局長(現名古屋大学教授)が、「国際情報を読む」という週一回の連載を書いている。

  私はこの連載を毎回楽しみに読むことにしている。

  彼の視点が私のそれと一致するからだ。

  その情報の確かさを私は高く評価するからだ。

  その春名氏が、8月1日の日刊ゲンダイに、「20年前から追求されているアーミテージ氏と日米軍需利権」という記事を書いていた。

  防衛コンサルタント秋山直紀容疑者の捜査が、果たして日米軍事利権の闇を解明につながるか。

  その観点からも春名氏の記事は興味深い情報を我々に教えてくれている。

  アーミテージ元国務省、元国防省高官は、日本政府や政治家、メディアが重用する人物だ。

  いつまでたっても米国との間で人的パイプが築けない日本の政・官・財の弱みにつけこんで、親日派、知日派の名をほしいままにしてきた人物だ。

  秋山容疑者が日本の防衛族を米国に連れて行くときに必ず記念写真に納まっている。

  彼はいわば「日米同盟のドン」なのだ。

  そのアーミテージが20年も前に米国議会で「日本利権」を追及され、パパブッシュ時代に国務次官補のポストを棒に振った経歴があるという。  

  春名氏の記事はその事を教えてくれている。

  国務次官補を辞退せざるを得なくなったアーミテージは、その後コンサルタント会社を経営し、多くの日本企業をカモにしてきた。

  この事だけでも、十分な利権疑惑を想起させる。

  そういえば最近6年余の長きにわたって駐米大使をつとめ帰国した加藤前駐米大使は、愛娘の就職をアーミテージに頼んでいたという癒着振りが日本の週刊誌で報道されたことがあったが、この時事はそれ以上追求されずに封印された。

  春名氏は、日刊ゲンダイの記事を次の言葉で結んでいる。

  「今度の事件の捜査では日米を結ぶ軍事利権にメスが入るのだろうか」と。

  まずそれは無理だろう。

  それを知ってあえて春名氏はそう書いているのだ。

  日米同盟関係の実態を知っている春名氏だからこそ、この問題はこれ以上広がらない事を知っている。

  ジャーナリズムに身を置いたことのある春名氏だからこそ、日本のメディアも、日米軍事利権の疑惑を追求しない事を知っている。
  
  春名氏がこの記事で訴えたかった事は、まさにこの欺瞞であるに違いない。

  

 

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2008年08月02日

 こういう言葉を使ってみたい


 こういう言葉を使ってみたい

  いい言葉を見つけた時、私はうれしくなる。

  コマーシャルのセリフではないが、「金はないが暇ならある」という今の私の最高の楽しみだ。

  最近見つけた幾つかの言葉を紹介したい。

  いずれも記憶をたどっての言葉だから一字一句正確に再現できないが、その意図するところは明確だ。

  「米国は自分達の商業利益だけを考えている。我々はインドの農家を守りたい」

  これはWTO交渉の最後の段階で、インドの代表が外国記者団に話した言葉だ。

  自国の安い農産品を開発途上国にまで売りつけようとして関税削減を迫った米国に対し、インドはセイフガードのハードルを下げなかった。結果としてWTO交渉は決裂した。

  交渉が決裂する事をおそれず「インドの農業を守りたい」と言える自信。これが政治家だ。

  日本の政治家がここまで言えるか。

  ちょうど同じ頃、日本の閣僚達は外国人記者を避けて日本人記者相手に会見していた。

  「外国人記者の厳しい質問にはとても答えられない」(政府関係者)(8月1日朝日)という。

  言葉で勝負する前に負けている。

  秋葉忠利広島市長の次の言葉もいい。

  8月6日の広島原爆記念日の挨拶文の要旨を、1日の記者会見で披露した時の言葉だ。

  「核兵器は廃絶されることにのみ意義がある」

  核兵器に反対するこれ以上の言葉はない。

   蛇足ながら、もう一つの言葉を引用したい。

  これはほめる言葉ではない。嘲笑の対象として引用する言葉だ。

  「(現在の金融危機は)1世紀に1度起きるかどうか(の危機に)発展している」

   CNNのインタビューにグリーンスパン前FRB議長が答えた言葉であるという(8月2日読売)。

   サブプライムローンの危険性を知りながら放置した者の言葉だ。

   そのグリーンスパンを、かつて日本政府や経済専門家は、「米国経済を支えた神様だ」と絶賛していた。

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