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2008年04月25日

ブッシュ大統領のイラン攻撃は近づいているのか

  
  ブッシュ大統領のイラン攻撃は近づいているのか

  今日の各紙は、イスラエルが昨年9月に空爆したシリアの施設に関する米国秘密公聴会の記事をいっせいに載せている。

  秘密公聴会で明かされる北朝鮮とシリアとの核兵器開発協力の実態については、25日中にもホワイトハウスが声明をだして公表するという。

  その内容次第では国際情勢に影響を与えることになるかもしれない。

  なぜこの時期にブッシュ政権はそのような発表を行うのか。

  遅々として進まない北朝鮮との核凍結交渉に圧力をかけるためであるとの見方は、もちろんある。

  しかし私はあらたな中東情勢の展開への布石であるという見方のほうが正しいと思う。

  そもそも北朝鮮の核問題に米国が神経を尖らせるのは、核兵器が中東の反米テロ組織に渡ることを恐れるからである。北朝鮮との核凍結交渉は、こよなく中東問題であるのだ。

  米国の最大の軍事関心事はテロとの戦いである。その背景にはイスラエルの安全保障の確保という至上命題がある。

  それを、すべてに優先するイスラエルロビーの、米国支配があるのだ。

  イスラエルのシリア攻撃の背景にはイラン攻撃への予行演習であったという説が当時流された。果たしてブッシュ政権のイラン攻撃はあるのか。自ら手を下さなくてもイスラエルがそれを行う事を容認するのか。

  この事について、私はもちろんわからない。これまで様々な情報が流されてきたが、どれも確実なものはない。それどころか米国政府もわからないのではないか。米国政府内部で意見の分裂・対立があるのではないか。

  一つだけはっきりしている事は、もし米国がイランを攻撃するようなことになれば、その影響はイラク攻撃の比ではないということである。

  だからさすがのブッシュ大統領もやらないし、できないであろうと考えるのが普通だろう。

  ところがブッシュ大統領はそういうまともな考えをする人間ではない、と言う日本人を見つけた。

  「ロビイストからの警告」(集英社)という本が最近発刊された。本屋でたまたまそれを見つけて読んだ。4月30日第一刷というから、出来立てほやほやだ。

 自称日本人の米国ロビイスト第一号であるという岸田治子という人物が、その著書の中、でブッシュ政権のイラン攻撃はありうると言っている。

  米国大統領選挙の混迷に目を奪われがちだが、その裏でブッシュ政権はその準備を着実に進めている。その一方でイランには、米国の攻撃に対する情報と認識が希薄で、イランは孤立しつつある、と書いているのだ。

 私はこの岸田治子という人のことについては何も知らない。その説の信憑性についてもわからない。

 しかし、その著書で書かれている彼女の、米国と言う国への認識の的確さ、米国ロビーストの凄さ、卑劣さ、人脈が全てを動かす米国政治、社会の実態、などについては、私の限られたデトロイト勤務から得たそれと、全く同じである。

 民主党政権が出来たら人脈がないから困る、とおろおろする外務官僚や、米国通と自認しながらアポイント一つ取るのにも外務省の世話になるような日本の政治家たちは、彼女の足元にも及ばない。

 果たしてブッシュ政権はイラン攻撃を行うのか。それを阻止するために彼女はロビー活動を続けるという。
 米国・イスラエルとイランとの関係は、残されたブッシュ政権の最大の課題であることに間違いない。

 

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