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2008年04月21日

日経新聞に連載されている扇千景の「私の履歴書」に注目する

 日経新聞に連載されている扇千景の「私の履歴書」に注目する


  扇千景という政治家がいた。ついこの間まで参議院議長だった政治家だ。もとをただせば二代目中村扇雀(のち三代目中村鴈治郎、現坂田藤十郎)にみそめられて結婚した元宝塚出身女優である。

  福田赳夫総理に可愛がられて1977年に参院選全国区に出馬して当選。以来参院議員を5期も務め、その間に、建設大臣や北海道開発庁長官、運輸大臣などを歴任し、保守党の党首になり、最後は三権の長である参議院議長までつとめた。

  女性の参議院議長は、護憲一筋に政治家人生を歩んだあの土井たか子についで史上二人目であるという。美女は得だ。

 しかし、その輝かしい政治歴の割には、私の記憶には、およそ政治家としての実績は何も残っていない政治家だ。

 それどころか、やたらに威勢のいい発言を繰り返し、自民党の擁護に終始した傲慢な勘違いタレント議員でしかない。あの宮沢蔵相が辞退したのと好対照に、行革で国土交通省が出来た時は、自ら手書きで看板を書いた厚顔な政治家だ。

 そんな人物が、政治家を30年も務め、最後は参院議長までして、旭日大綬章の勲章まで手にしている。この国の政治とは一体なんなんだと思う。

 その扇千景が、一月ほど前から日経新聞の「私の履歴書」に連載を寄せている。これまでは、中村扇雀にみそめられた話であるとか、歌舞伎役者に嫁いだ苦労だとかの話であったから、私はほとんど興味はなかった。

 しかし20回目の今日4月21日あたりから、いよいよ政界後の話に及んでいる。私はそれを楽しみにしていたのだ。

 というのも私は、彼女は極めて政治好きな政治屋だ。彼女ほど自民党(もっとも彼女は新生党や新進党、自由党、保守党、保守新党などと渡り歩いてはいるが、基本的には自民党である)、というよりも自民党福田派、の為に、あからさまな言動を繰り返した政治家はいない。

 その上に発言が軽い。必ず何か面白い政治の裏話を失言をしてくれるのではないかと期待するからだ。

  その連載が今日で20回目を迎え、いよいよ政治家になった後の思い出話に差しかかってきた。

  現に今日4月21日の連載20でも、

 「私が自民党を支持していたのは実に明快な理由からだ・・・二度と戦争をしないためには政治の安定が何より大切だ。だから責任政党である自民党に頑張ってもらうしかないではないか」 などと、訳のわからない迷言を吐いている。

 残された10回分の連載に注目しよう。

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2008年04月21日

サミットは福田政権の浮揚力とは決してならない


  サミットは福田政権の浮揚力とは決してならない


  福田首相は、次の三つをやるまでは決して総理を辞めることはないという。その三つとは、サミットの議長を務める、安倍前首相よりながく総理の座につく、そして自分の手で解散、総選挙を行う、これである。

  私はこれはメディアが勝手に流している、ためにする話だと思っている。とくに、安倍前首相より一日もながく総理をやりたいなどという次元の低い考えは福田さんにはないと思う。

  しかし、目の前に迫った最大の外交課題である洞爺湖サミットを無事に乗り切る事は、福田さんでなくても、責任感のある総理であれば誰でもそう願うに違いない。

  福田さんとしては、出来れば、そこで点数を上げて、支持率を回復し、福田政権を安定させたいに違いない。だが、残念ながらそれは無理だ。

  そもそも、サミットはとっくの昔にその役割を終えている。世界の経済に影響を与える新興国がここまで増えている中で、いまさらG-7 とか、G-8とか、の国だけで物事を決めて済む時代ではない。

  それに加えて今回のサミットはでは、環境問題にほかに、サブプライム問題であるとか、食料価格の高騰問題であるとか、アフリカ支援の問題とか、日本の責任ではないものばかりが次々と追加され、それを議長の責任でまとめなければならない役割を押し付けられつつある。

  この種の国際会議の常であるが、何を議題にするかの時点で、壮絶な綱引きが行われるのだ。そして。その時点で日本外交はいつも負けている。

  そもそも温室効果ガス削減問題がここまで喧伝されるようになったことも、私は日本の環境外交の失敗であると思っている。

  環境問題はもちろん重要である。しかし、環境問題の本質は、自然との共生であり、もったいないの精神であるはずだ。それこそが日本の得意とするところなのに、今では日本にとって不利な形で二酸化炭素排出削減の数値目標ばかりが強調されている。それがまとまらなければ日本の責任であるかのごとき圧力がかかっている。

  この不当さについては以前のブログでも触れたが、ここで強調したい事は、排出枠という概念が、あたかも金融商品のごとく扱われている異常さである。

 4月20日の産経新聞経済面で、奇しくもこの事を考えさせられる二つの記事が並んでいた。

 すなわち、一つはサブプライム問題の真の罪は米国の金融バブルであり、住宅バブルが崩壊し、行き場のなくなった膨大な資金が、石油や食糧といった資源に向かいそれらの価格を高騰させている、という記事である。

 もう一つの記事は、二酸化炭素排出削減の前提となるクリーン開発プロジェクトの多くが、不透明であり、国連登録もされていないものがあるという記事だ。そんなプロジェクトに基づいて排出枠の数値が決められ、それが「先物取引」となっている。そのゲームで割を食わされるのは日本である。

 福田首相は覚悟したほうがいい。サミットでは政権浮揚にはならない。サミットは国際的な政治ショーであり、無事に終わっただけで大成功なのだ、と。

 もっとも無事に終わるかどうかも危なくなってきた。チベット問題などが出できた。いっそのことサミット前に辞め、その貧乏くじを総理になりたい連中に任せたほうが大正解かも知れない。そう思わせるほど不毛な今年のサミットなのだ。

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2008年04月21日

一般財源化という名の増税


 一般財源化という名の増税

  私は4月8日のブログで、福田首相が、3月27日の記者会見で突然言い出した一般財源化について、ごまかされてはいけないと書いた。つまり暫定税率を廃止するかわりに、その穴埋めのために増税する事を考えているに違いないと。

  そのひとつの根拠として、なぜ暫定税率廃止を今年度から行わないのかという事がある。それは今年度では増税が間に合わないからだ。すなわち来年度の税制改革と一体になって暫定税率廃止する、つまり増税と一緒に一般財源化をする、と言ったに過ぎないのだ。

  この推測が正しかったことを裏づける記事を4月20日の読売新聞、「政(まつりごと) なび」に見つけた。

 「6文字に込めた思いは」という見出しで書かれた編集委員 尾崎和典氏の記事は、与謝野馨・前官房長官の告白に基づいて、次のように舞台裏を描いている。

 3月20日、祝日にもかかわらず与謝野・・・は首相官邸に呼ばれた。福田首相から、27日の記者会見で表明する09年度からの一般財源化を柱とした見直し案に助言を求められたのだ・・・
 自民党税制調査会小委員長の与謝野派(その案の中にあった「道路特定財源制度は今年の税制抜本改革時に廃止」という文言に驚いた。
 「卒倒しそうになったよ。本当にやるのかよ、と」
 税制関係者にとって「税制抜本改革」の(六文字の)意味は重い。消費税率引き上げに取り組むということだからだ・・・

 この尾崎氏の記事の中で、事実に反すると私がにらんだ部分がある。それは次のくだりだ。

   ・・・驚いたのは与謝野氏だけではない。
   (記者会見の翌日)朝、一番に財務省幹部が与謝野氏の事務所に飛んできた。
   財務省幹部 「(税制抜本改革の文言は9与謝野先生のアイデアで入れたんですか」
   与謝野氏  「俺じゃないよ。総理だよ」・・・

 そんなわけがない。すべては財務官僚の振り付けである。財務官僚が芝居をしているのか、与謝野が作り話をしたのか、あるいはそれら全てを知った上で尾崎氏が、読者を情報操作しているのか、いずれにしても作為的に書かれた文章であるに違いない。

  福田政権が続けば間違いなく消費税引き上げが行われるということだ。国民は覚悟しておいたほうがよい。

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