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2008年04月12日

今ほど政治家の真贋が求められる時はない

 
 今ほど政治家の真贋が問われる時はない

  自分のためではなく、国民のために政治家になる。政治活動を行う。そういう本物の政治家が今ほど切実に求められる時はない。そして、その期待に反して、今ほど偽物の政治家が氾濫している時はない。

  「枡添要一厚生労働相は辞任する必要は無い」と考える国民が8割を超えるという。その数字におそれをなして、あれほど息巻いていた野党が、枡添大臣の問責決議案を出す事をあきらめたという。

 いいだろう。確かに厚生労働大臣の首をすげ替えただけでは年金問題は解決しない。自公政権が続く限り、誰が厚生労働大臣になっても年金問題は解決しない。

  それに、枡添要一という政治家は憎めない。過去の彼の言動には、とんでもない物もあるが、うなずける物もある。少なくとも枡添要一という政治家は分かりやすい。

  更に言えば、確かに彼は厚生労働相に就任したばかりの時は、厚生労働省や社会保険庁に批判的な発言を繰り返した。国民の目線に立っていた。

  ところが最近の彼の変節振りはどうだ。完全に福田政権の擁護者となっている。国民に敵対して、責任逃れの詭弁を弄している。

  これを要するに、さらなる上の政治家が視野に入ってきたのだ。野心が出たのだ。保身に走るようになったのだ。彼もまたただの食わせ者の政治家であったということだ。

  けだし、今の政治家には偽者が多すぎる。自分のためではなく、日本国のため、日本国民のために政治家になり、政治活動を行う、そういう真の政治家が、与党はもとより野党の中にも、あまりにも少なすぎる。

  12日の読売新聞は、「点検 福田政権 サミットへの道②」の中で、次のような極めて興味深い記事を載せていた。このブログでは、その記事を紹介しながら福田首相に、政治家の真贋を問うてみたい。

  ・・・3月、北京から元麻布の中国大使館に、ある訓令が飛んだ・・・そのテーマは「福田政権はいったい、いつまでつづくか」(というものだった)・・・
  情報収集の最大の目的は、中国国家主席として10年ぶりとなる胡錦涛来日(5月6日)を成功させることだ。(来日直後に)福田政権が揺らぐようなことになれば、「国家主席にメンツにかかわり、駐日大使の責任問題に発展する」(日本外務省筋)というわけだ・・・・「福田政権は足元を見られている。他の国も五十歩百歩だ」と自嘲気味に語る(外務省幹部)。

  この発言は深刻な発言である。外務省筋といい、外務省幹部といい、このような発言を新聞記者に話すとは、軽率のきわみであるが、おかげで我々は世界が日本をどう見ているかの実態を知る事ができた。

  福田首相が、真に日本国を思い、日本国民の事を優先するのなら、ただちに決断すべきだ。

  すなわち、総理の地位に連綿とするのでなければ、辞任すべきだ。総辞職すべきだ。

  もし少しでも長く総理をやりたいのなら、直ちに解散・総選挙を行い、国民に信を問うて勝利を目指すべきだ。

  総理の座を目前にして病に倒れた父、安倍晋太郎の無念をそばで見てきた安倍晋三は、時期尚早にもかかわらず、なれるときにならなければと、総理の座に飛びついて、結果的に失敗した。

  もし福田首相が、サミット前に解散・総選挙して敗れ、サミットに出席できなかった父、福田赳夫の失敗を念頭において、その愚を二度と繰り返すまい、どんなに求心力がなくなってもサミットまでは総理にしがみつきたいと思っているのなら、残念である。彼もまた偽者の政治家ということになる。

  福田首相の政治家としての真贋が問われている。

 

 

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2008年04月12日

  今度はバターだ


  今度はバターだ

   私は4日のブログで、小麦価格が高騰した理由の一つとして、小麦を政府が輸入していること、それを政府が民間企業に小売している事、その民間への小売価格を政府が30%も値上した事、について、新聞ではじめて知った、と書いた。

   今度はバターである。

   12日の読売新聞は、農林水産省が所管する独立行政法人である「農畜産業振興機構」なる組織が、11日、国内バターの不足に対応するために、バターの輸入を例年より半年程度前倒しすると発表した、と報じていた。

   この報道を見て私は二つの大きな疑問を抱いた。

   なぜバターが国家貿易でなくてはならないのか。それはバターなどの乳製品の輸入が、ウルグアイラウンド(関税・貿易一般協定の多角的交渉)で、一定量の輸入を義務付けられているからだ。

   しかし、輸入割り当てになっているからといって、それを直ちに国家貿易に結びつける必然性はない。ましてや独立行政法人などという天下り法人に、その仕事をマル投げする必然性はない。

   小麦の時もそうであるが、国が一元的に輸入し、それを業者に小売するという制度そのものが、民営化改革に反するのではないか。天下り行政の弊害の典型ではないのか。それが小売価格を割高にしているのではないのか。

   しかしもう一つの疑問の方がより問題である。

   輸入の前倒しを行う原因は、国内バターの不足だという。そしてその国内バターの不足は、12日の読売新聞によれば、中国などで需要が増加したからだと言う。

   その一方で、牛乳の過剰生産で余剰牛乳を処分したからだという報道もなされている。 いうまでもなくバターの原料は牛乳である。

   どっちが本当なのだ。

   もし牛乳の廃棄が原因ならば、それは畜産政策の矛盾から来ているのではないか。余剰牛乳をバター生産に回せば、国内バターの不足は起きなかったのではないか。

   私は畜産行政の素人だ。この記事の意味するところは多面的であろう。物事の当否を断言する自信はない。

   しかし、はっきりしている事は、報道だけでは我々は本当のところが何も分からないという事である。

   なぜ急速に消費者物価が上がってきたのか。その理由の多くが、行政の誤りから来ているとしたら、行政の責任は重い。

   我々は真実を知る必要がある。それを報じるのがメディアの使命だ。

   メディアが不十分であれば、せめて我々は、一つの報道に隠された問題の本質を見抜く眼力を身につけなくてはいけないのだ。

   
   
   

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2008年04月12日

心ある国民は、苦しめられている高齢者のために、今こそ政治的行動を起こすべきだ

  心ある国民は、苦しめられている高齢者のために、今こそ政治的行動を起こすべきだ

  後期高齢者医療制度の混迷が続いている。

  12日のニュースは、新制度の下で算定方式が変わったために、これまで低所得者層の保険料負担が低く抑えられていたものが、地域によって負担増になるところが出てきた、と一斉に報じた。

  その負担増が、4月の声とともに、突如として、有無を言わさず、年金から天引きされる。一体どうしたらいいのか、と、嘆き、戸惑う高齢者の姿が、連日のようにテレビで映しだされる。年金問題で自己申請を求められた時もそうであったが、高齢者はどう対応していいか途方に暮れている。苦しんでいる。

  その姿を見て心が痛まない者がいるだろうか。心が痛まない者は、よほどの傍観者か、「そのようなはした金は自分には関係ない」と思っている、恵まれた者に違いない。

  そういえば、テレビで重用され、露骨な政府弁護に走る後期高齢者の塩川正十郎元財務大臣などは、「自分は年金をもらっていない、年金に頼らなくても生きていける、あんな面倒くさい申請などする気がしない」などと公然と言い放った。

  この発言の無神経さが塩川には分からないと見えて、今でもその発言を繰り返している。

  若者はまだいい。「希望は戦争だ」などとふざけた事を言って過激な行動に走るエネルギーがある。全てを破壊して人生をやり直せばいい、と考える時間がある。

  しかし高齢者にはもはやその選択肢はない。老いれば体力も気力もなくなる。目も悪くなり、思考も衰える。怒りをどこにぶつけていいかもわからない。どんなに理不尽な政策を押し付けられても、泣き寝入りするほかはないのだ。何よりも時間がない。絶対的な弱者である。

  官僚主導によるこの国の行政が、弱者いじめであることはもはや明らかだが、今物凄い勢いで我々の眼に明るみになっている事は、その行政が、政策の是非以前の問題、つまりきわめて杜撰な仕事振りの結果として、不必要に国民を苦しめてきた、という事実である。

  今度の後期高齢者医療改革の問題の本質も、薬害問題や耐震偽装問題と同じく、そのような行政の低劣な政策の所業である。

  そのような、無能で、無責任な官僚の仕事に、全てを依存してきたのが、永久与党の自民党であり、近時突然野党から与党となり、自民党を支えて権力の甘味を味わってきた公明党である。

  心ある国民は、いまこそ、苦しむ高齢者のために、高齢者に代わって、政治的行動を起こすべき時だ。

  具体的にどうするかって?簡単な事だ。一日も早く解散・総選挙を求め、自らの一票で自公政権を下野させることだ。ただそれだけでいい。

  そうすれば、たちどころに、音を立ててこの国の政治が変わる事を目撃することになる。心配は要らない。どのような混乱が起きようとも、今より悪くなる事は絶対にない。

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