今ほど政治家の真贋が求められる時はない
今ほど政治家の真贋が問われる時はない
自分のためではなく、国民のために政治家になる。政治活動を行う。そういう本物の政治家が今ほど切実に求められる時はない。そして、その期待に反して、今ほど偽物の政治家が氾濫している時はない。
「枡添要一厚生労働相は辞任する必要は無い」と考える国民が8割を超えるという。その数字におそれをなして、あれほど息巻いていた野党が、枡添大臣の問責決議案を出す事をあきらめたという。
いいだろう。確かに厚生労働大臣の首をすげ替えただけでは年金問題は解決しない。自公政権が続く限り、誰が厚生労働大臣になっても年金問題は解決しない。
それに、枡添要一という政治家は憎めない。過去の彼の言動には、とんでもない物もあるが、うなずける物もある。少なくとも枡添要一という政治家は分かりやすい。
更に言えば、確かに彼は厚生労働相に就任したばかりの時は、厚生労働省や社会保険庁に批判的な発言を繰り返した。国民の目線に立っていた。
ところが最近の彼の変節振りはどうだ。完全に福田政権の擁護者となっている。国民に敵対して、責任逃れの詭弁を弄している。
これを要するに、さらなる上の政治家が視野に入ってきたのだ。野心が出たのだ。保身に走るようになったのだ。彼もまたただの食わせ者の政治家であったということだ。
けだし、今の政治家には偽者が多すぎる。自分のためではなく、日本国のため、日本国民のために政治家になり、政治活動を行う、そういう真の政治家が、与党はもとより野党の中にも、あまりにも少なすぎる。
12日の読売新聞は、「点検 福田政権 サミットへの道②」の中で、次のような極めて興味深い記事を載せていた。このブログでは、その記事を紹介しながら福田首相に、政治家の真贋を問うてみたい。
・・・3月、北京から元麻布の中国大使館に、ある訓令が飛んだ・・・そのテーマは「福田政権はいったい、いつまでつづくか」(というものだった)・・・
情報収集の最大の目的は、中国国家主席として10年ぶりとなる胡錦涛来日(5月6日)を成功させることだ。(来日直後に)福田政権が揺らぐようなことになれば、「国家主席にメンツにかかわり、駐日大使の責任問題に発展する」(日本外務省筋)というわけだ・・・・「福田政権は足元を見られている。他の国も五十歩百歩だ」と自嘲気味に語る(外務省幹部)。
この発言は深刻な発言である。外務省筋といい、外務省幹部といい、このような発言を新聞記者に話すとは、軽率のきわみであるが、おかげで我々は世界が日本をどう見ているかの実態を知る事ができた。
福田首相が、真に日本国を思い、日本国民の事を優先するのなら、ただちに決断すべきだ。
すなわち、総理の地位に連綿とするのでなければ、辞任すべきだ。総辞職すべきだ。
もし少しでも長く総理をやりたいのなら、直ちに解散・総選挙を行い、国民に信を問うて勝利を目指すべきだ。
総理の座を目前にして病に倒れた父、安倍晋太郎の無念をそばで見てきた安倍晋三は、時期尚早にもかかわらず、なれるときにならなければと、総理の座に飛びついて、結果的に失敗した。
もし福田首相が、サミット前に解散・総選挙して敗れ、サミットに出席できなかった父、福田赳夫の失敗を念頭において、その愚を二度と繰り返すまい、どんなに求心力がなくなってもサミットまでは総理にしがみつきたいと思っているのなら、残念である。彼もまた偽者の政治家ということになる。
福田首相の政治家としての真贋が問われている。