Font-size: small medium big

Blog Calendar

サイト内 検索

 


 人気blogランキング(政治)に参加しました、応援お願いします。 人気blogランキング

2007年05月19日

集団的自衛権をめぐる論議についてもう一言書いておく

集団的自衛権をめぐる論議についてもう一言書いておく

   昨日のブログで集団的自衛権をめぐるこれ以上の議論は不要だと書いた。そして、今日5月19日の各紙を読んで、改めて不要だと思った。しかしそれはまったく別の観点からだ。
   日経新聞に列挙されていた「懇談会メンバー」の考えは見事に解釈改憲で一致している。彼らこそ論議は不要であると言っているのだ。彼らと昨日の秋山収元内閣法制局長官やその考えを支持する人たちとの論争は、もはや不要というより不毛になってしまう。国民が分裂させられ、世の中が殺伐となる。団結した国の力がそがれていく。安倍首相は自分のやっていることを冷静に考えたほうがよい。日本を弱体化させる許しがたい指導者だったと後世に語り継がれない為にも。

柳井俊二・前駐米大使     
"今のままでいいのか。国際情勢や安全保障環境の根本的な変化を踏まえて解釈しなければならない"

岩間陽子・政策研究大学院准教授
"自衛権は本来国家に備わっているもの。行使できるようになったほうがいい"

岡崎久彦・元駐タイ大使     
"憲法以前の問題だ。行使できないというのは間違った解釈だ"

葛西敬之・JR東海会長     
"現実と解釈を一致させるべきだ。解釈変更して認めるべきだ"

北岡伸一・東大教授        
"すべて(行使を)可能にして、何が出来ないかを明確にすればよい。"

坂元一哉・阪大教授        
"解釈は変更が必要だ"

佐瀬昌盛・防衛大名誉教授   
"過去の政府解釈は欠陥品だ"

佐藤謙・元防衛次官        
"常識的な人なら4分類型全部認めて当然だと考える"

田中明彦・東大教授        
"保持しているが行使できないものが権利なのか"

中西寛・京大教授          
"行使しないのは政治的判断の問題で、変えることが憲法違反になるとは考えない"

西修・駒大教授            
"禁止されてはいない。米国が攻撃されているときに自衛隊が行くかどうかは政策判断の問題"

西元徹也・元統合幕僚会議議長
"厳密かつ狭すぎる解釈が国際平和協力を大きく縛っている"     

村瀬信也・上智大教授       
"国際制度の枠組みを正しく共有して政策的に判断して欲しい"


  なんだこれは。これでは議論する必要はない。いますぐ報告書が書ける。いやもうすでに防衛官僚の手で報告書は作成されているに違いない。
 
  同じ19日の読売新聞「点検 安倍政権」の中で、世耕弘成首相補佐官のこんな言葉が紹介されていた。政治家でありながら電通マンのように世論操作ばかりにうつつを抜かしている政治家だ。彼が安倍首相に同行してアラブ首長国連邦を訪れた時、そこで海上自衛隊から一枚のパネルを見せられた時のことだ。そのパネルには日本の補給艦が外国の艦艇に補給する為に重なり合い、その背後に日本の自衛隊の護衛艦が控える姿が写っていたという。そのパネルにじっと見入って熱心に説明に耳を傾けていた安倍首相。
それを眺めながら「ああ、これが集団的自衛権の現場なんだ」と世耕は感激したというのだ。

そんな単純な感動が「集団的自衛権の行使はあたりまえだ」という発想につながる。そもそも戦地に出向き、戦闘中の外国艦船に補給すること自体が、れっきとした憲法9条違反なのだ。論理が逆立ちしている。

Copyright ©2005-2010 www.amakiblog.com
人気blogランキング