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2007年05月06日

18歳選挙権を主張する者は改憲論者に違いない。

18歳選挙権を主張する者は改憲論者に違いない。

  ビートたけしが週刊ポスト連休特別号のなかで、「国民投票権は18歳のガキになんて与えずに、年齢制限を30歳以上まで引き上げろっての!」とほえている。その理由として、「オイラは普段から何も考えていないガキどもに、ニッポンの運命を決められるなんてマッピラごめんだぜ」と言っている。この発言は一見乱暴に聞こえるが、実は国民投票法案は、まだまだ議論が尽くされていない重要な論点が残っている事を端的に示している。
私はビートたけしとは異なった観点から18歳の若者に国民投票権を与える事に疑義を抱く。それは18歳に投票権を与えることは間違いなく改憲に有利に働くと思うからである。それを主張する者は改憲論者に違いないとさえ疑うほどだ。
  5月6日の読売新聞の「政なび」という論説のなかで、米国の有権者教育に詳しい横江公美(42)という人が、「誰に投票するかを判断できる環境が整っているのならば18歳でも構わない。でも現在の日本では整っていない」として、若者たちが真剣に政治と向き合う状況になっていない状況下での引き下げは意味がないという言葉を紹介している。他方で同じ5月6日の日経新聞の「風見鶏」という論説では、自民党が大勝した05年の小泉郵政解散選挙において、いつもは平均よりはるかに低い20代、30代の若者の投票率が異例の高さを見せた事を統計的に示した上で、この若者世代の多くが小泉強硬政治を支持した周知の事実を我々にあらためて思いださせた。
重要な事は、格差社会が広がる今日において、このような若者の右傾化がさらに進み、その背景には、「知能指数の低い者」を対象に、広告会社を通じてメディア洗脳することを自民党政権が周到に工作しているという指摘があることだ。更に言えば、何故国民投票法案で3年間も改憲が凍結されているかについて、「今の世論ではまだ9条護憲の国民が多い。三年かけて十分な環境づくりをしてもはや改憲の世論が大勢を占めるようになったときに確実に国民投票で改憲してみせる」という深謀遠慮があるからだと見る人もいる。その標的が若者であるということだ。
  このように考えると、投票権の若年化は、護憲に向かうよりもはるかに強い力で改憲に向かうであろう事は容易に想像できる。
   憲法改正という国の基本問題について、幅広く若い人たちの意見も反映させようという意見は一見もっともに聞こえる。憲法改正で最も影響を受けるのは将来の世代であるから彼らの意見こそ反映されねばならないという主張は一定の説得力を持つように聞こえる。しかし自民党を大勝させた若者は、もはや小泉劇場の手を離れ、さらなる大きな力によって日本右傾化の尖兵になりつつあるのだ。誰かがそのような若者の目を覚醒させなければならない。
  不思議な事に18歳投票権が民主党の主張を自民党側が受け入れる形で決まった事だ。民主党は最大の9条改憲論者かもしれない。
 
 

  

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2007年05月06日

「空自の輸送支援活動は不要になる」と発言したマリキ首相

「空自の輸送支援活動は不要になる」と発言したマリキ首相

   連休明けの国会で真っ先に野党が追及する問題はこれで決まりだ。5月6日の大手各紙は殆ど取り上げていないが、イラクのマリキ首相が4日、共同通信との単独会見で、イラクでの航空自衛隊の輸送支援活動について、需要はながく続かないとした上で、「今年中にも日本の部隊は必要なくなる」と言明したという。
   これを正面から報じたのは私の見る限り毎日新聞だけだ。日経新聞は皮肉にも、政府がイラク復興支援特別措置法改正案の採決を週明けにも踏み切る、という大きな記事の下に、一段の小さな記事で「年内にも自衛隊は不要になる」というマリキ発言を掲載して滑稽ぶりだ。
   安倍首相が国民投票法案を強行採決し、集団的自衛権を可能にしようとしている状況にあって、連休後の政治論争は改憲問題に集中しつつある。しかし改憲が具体的に国民の前に提示されるのはまだ先だ。そもそも改憲論議のきっかけは日米軍事同盟強化の必要性であり、そのさらに根本にあるのがイラク戦争に追随したわが国の自衛隊派遣の是非がある。
   イラク戦争から4年がたち米国のイラク攻撃が間違いであった事は世界が認めるに至った。残り一年余のブッシュ大統領の最大の政治課題はイラク撤兵問題である。ブレア首相はイラク戦争支持という最大の汚点を残して支持率低下のままに英国政治の舞台から去ろうとしている。唯一日本の首相だけが、このイラク戦争を今でも正しかったといい続け、自衛隊のイラク派遣の正当性を繰り返す。
   そしてイラク派遣の正当性の最大の理由として小泉、安倍政権が繰り返し強調してきたのがイラクから要請されているというものである。その理由を言わんが為に、日本政府はあらゆる工作をしてイラク関係者に喋らせてきた。しかしそのイラクの首相が5月4日の時点でとうとう「需要は年内にもなくなる」と明言したのだ。
   それにもかかわらず安倍自公政権は、イラク派遣を更に2年延長する法案を成立させようとしている。野党はこの発言を真っ先に国会で取り上げるべきだ。政府は今度こそ返答に窮するに違いない。
   
 

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