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2007年04月17日

「女性は犬のように子供を産め」と言った小泉前首相

「女性は犬のように子供を産め」と言った小泉前首相

 4月29日号のサンデー毎日に岩見隆夫が小泉前首相のおどろくべき発言を暴露した。もっともこの発言は岩見氏が直接聞いた小泉発言ではない。月刊誌「一冊の本」(朝日新聞社)4月号の連載コラム「ロンドンから」の中で文筆家の森嶋瑤子さんが怒りを込めて書いていた記事を見つけて引用しているのだ。ちなみに森嶋瑤子さんとは04年に没した元ロンドン大学教授森嶋通夫氏の夫人である。

 森嶋さんは次のように書いているという。すなわち昨年(06年)1月5日の「タイムズ」紙に笑顔の小学生たちに囲まれて嬉しそうにしている小泉さんの写真が載っていたが、その見出しが「戌年にあやかって、犬のように子供を産むようにと女性に言った」となっていて驚いた。記事を読んでみると「犬はたくさん産み、しかもお産が軽いからそれにあやかって産めよ増やせよ」と小泉前首相が発言したというのだ。新年の記者会見での発言であるという。更にまた小泉前首相は05年暮れの閣僚懇談会でも「日本は明治時代からもともと子供をたくさん産む社会で、生活水準がみたされていない段階でもたくさん育てていた」と喋っている事を知って(05年12月24日ASAHI.COM)さらに驚いたという。そして森嶋さんは次のように問題提起をしているのだ。

(第三次小泉改造内閣の発足に際して)少子化担当の大臣をつくった首相の新年早々の第一声がお屠蘇気分のジョークにもならないようなものではあまりにもお粗末だ・・・この小泉発言はまったく無視され続けているのに比べて柳沢発言は大臣退陣要求や議会進行に支障が起きたりしていると聞く。この反応の大きな違いはどこから出ているのか・・・

 この森嶋さんの記事を見つけた岩見氏は、「この小泉発言は自分も初めて知った」と認めた上で次のように書いている。元政治記者の勘で、この発言は看過できないと直感したのだろう。

森嶋さんのご指摘はいろいろと重大な問題をはらんでいると私は思う。小泉発言は当然、聞き流すことができない・・・事実とすれば許しがたい暴言であり、即ニュースである。「機械」よりも「犬のように」のたとえのほうが女性に対して侮辱的と感じる人が多いのではないか。それが日本ではニュースになっていなかった。なぜなのか・・・ロンドン駐在の日本人記者はなぜ「タイムズ」紙の記事をニュースにして本社に送らなかったのだろうか。不思議である。最近、米紙に載る従軍慰安婦問題の記事はせっせとニュースにするのに。「タイムズ」紙が報じた事は小泉さんの不名誉であり、日本の不名誉である。ロンドンの日本大使館がどう対応したかも知りたいところだ・・・小泉発言が事実なら、今でも十分にニュースである。日本の新聞、テレビはきちんと報道してもらいたい。

 岩見氏の言うとおりこの小泉前首相の「女性は犬のように子供を産む」という発言は柳沢大臣の「機械」発言よりはるかに侮蔑的だ。しかも総理大臣の発言である。問題にならないほうがおかしい。岩見氏が知らなかったほどだから、小泉ウオッチャーの私もさすがに気づかなかった。おそらく日本人は誰も知らなかったに違いない。そうだとすると岩見氏の言うとおり今でも大きなニュースである。 

 いまやサンデー毎日誌上で岩見氏によってこの小泉前首相の暴言が全国に公開された。メディアが取り上げないほうがおかしい。柳沢発言であれほど厳しく詰め寄った超党派の女性国会議員たちは黙るわけには行かないだろう。小泉前首相の朋友である作家の林真理子や「過労死は自己責任」発言で女を上げた(?)人材派遣会社社長の奥谷礼子らはどうコメントするのメディアは聞くべきだ。しばらくこの岩見発言の影響から目が話せない。

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2007年04月17日

アフガン復興支援チームへの不参加を表明した安倍首相

アフガン復興支援チームへの不参加を表明した安倍首相

 こういうニュースに日本国民の目をひきつける事こそ私のブログの目的である。4月17日の朝日新聞は、安倍首相がアフガン地域復興支援チーム(PRT)への協力について「自衛隊を参加させることは考えていない」と述べた事を報じている。訪日中のイタリアのプロディ首相との会談後の共同記者会見で語ったというのだ。

 そもそもイタリアの首相の訪日などまともに報じているメディアはない。あったとしても、08年にG-8の議長国になる日本とその翌年09年の議長国イタリアの首相がエールを交換したとか、地球温暖化に対する協力を確認したとか、北朝鮮に対し6カ国協議の合意実施を求めたなどという、外務省の広報記事にとどまっている。上野公園の東京国立博物館を訪れてダビンチ展を一緒に鑑賞したなどという記事もあった。そんなどうでもいいようなブロディ首相訪日の記事の中で、この朝日新聞の記事は異彩を放っていた。鋭いところを突いているのである。記者のジャーナリズムセンスに敬意を表したい。

 何故私がこの記事を重視するのか?その答えは詳しくは3月5日のブログをお読みいただきたい。そこで私が指摘した事が見事に証明されたのだ。それは一言で言えば安倍首相の改憲姿勢のいかさまである。もっと言えば憲法を改正し、国際貢献の名の下に自衛隊を海外派遣するという「美しい国」の羊頭狗肉さ加減である。

 サマワの自衛隊派遣を想起するが良い。あれは安全であったから派遣したのだ。しかも派遣した後も金にまかせてイラク人を全面に押し出し、自らは外国軍に守られて安全第一に終始した。「滞在することが目的」の派遣であったのはもはや誰の目にも明らかだ。

 今のアフガンは内戦状態のイラクに比べてもはるかに危険な戦争状態の国である。米軍やNATO軍の特殊部隊が毎日のように民間人を巻き込む攻撃を繰り返し、その抵抗による自爆攻撃で仕返しされている。そんなところへ自衛隊が行けば間違いなく殺し、殺されることになる。

 安倍首相は今年1月の訪欧の際NATO本部で、「自衛隊が海外で活動することをためらわない」と大見得を切った。その時点で私は安倍首相の浅薄さを見て取った。私は小泉前首相についても安倍首相についても、戦争に対する覚悟は全く無いと思っている。言葉で威勢のいい事をいうのは誰でも出来る。しかし日本が軍隊を持ち、その軍隊に国家目的よって人を殺し、殺される事を命ずることが如何に異常な事か、それは戦争を経験しない彼らや今日の多くの国民にも容易に想像できる。歴史に対する謙虚さと真実を直視する勇気さえあれば誰でもわかることなのだ。

 朝日の記事はこう書いている。「・・・首相の積極姿勢を受けて、政府はPRT参加についても検討に着手。しかし政府内には違憲のおそれがあるという慎重論が多く、首相も現状では実現は難しいと判断したものとみられる・・・」と。これはまったくの誤りだ。サマワの派遣や米軍支援の為のバグダッドへの航空自衛隊の空輸は明白な違憲である。それが差し迫った脅威でなければ平気で政府は違憲を繰り返してきた。自衛隊の人命が現実に危険にさらされることが分かっていれば違憲であろうと無かろうと今の政府にはそれはしない、できない。その覚悟は無い。それだけのことだ。そこまで朝日には書いてもらいたかった。

 安倍首相の進めようとしている改憲の愚かさは、この覚悟もないくせに日本を再び軍隊を持つ戦争のできる国にしようとしている事だ。欧州諸国やNATOの要請であれば日本はその要請を一蹴することはできる。しかし米国が本気になって日本の自衛隊に海外における米国の戦争に付き合えと求めてきた時はどうか。それを断れば米国に怒鳴られる。日米同盟は崩壊する。しかしそれをおそれて自衛隊を戦地に派遣することは国民を自らの都合で犠牲にする事だ。まさに売国的所業なのだ。まともな国民ならそれを許すはずは無い。憲法9条に守られるのは日本国民である。そしてその庇護を真っ先に受けるのは安倍首相なのである。なぜこんな自明な事が分からないのかと思う。


PM Abe Declared Japan Will Not Send Self-Defense Force To Afghanistan

 According to the Asahi Shinmun of April 17 PM Abe made it clear that he would not send Japanese Self-Defense Force to the Provincial Reconstruction Team in Afghanistan. This seems to contradict what he said in his speech at the Nato Headquarters in January, “ I have no hesitation to send Self-Defense Force overseas.”

 This contradiction itself symbolizes PM Abe’s contradiction himself. Mr. Abe, like any other leaders of Japan including former PM Koizumi, has been get used to a lucky peaceful situation of Japan since the end of WW2. None of Japanese today is ready to accept his people kill or be killed by others. Despite controversies it is certain that the Article 9 of Japanese Peace Constitution made this happy situation possible.

 It is a historical fact that Japanese leaders have managed to dodge US one sided demand to re-arm Japan to fight a war on Communism at one time and a War on Terror now by emphasizing the necessity of abiding the Article 9 without damaging the Jpana US relation. Now PM Abe, for the first time in history declared to change the Article 9 in order to meet Japan a real partner of US. PM Abe seems to commit a serious mistake by discarding the Article 9 which protects himself from the intolerable pressure of War mongered US.

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